(1975年)井上成美死去
帝国海軍最後の海軍大将。
日独伊三国軍事同盟条約締結や日米開戦に反対し、本土決戦を主張する陸軍・大本営の姿勢にも強硬に異を唱え、終戦工作に奔走した。
軍部が暴走したあの時代、命の危険も顧みず最後まで文民統制の思想を棄てなかった気骨の武人。
米内光政や山本五十六らと同様、井上のような人物がもっと多く存在していれば、あれほどの悲劇は避けられたかも知れない。
(2005年)仰木彬死去
プロ野球選手としてよりも監督としてのイメージの方が強い。
近鉄時代の「10・19」、対巨人・日本シリーズでの「3連勝の後の4連敗」、野茂英雄のよき理解者、オリックス時代のイチロー抜擢、阪神大震災後の躍進そして優勝……など数々のエピソードの持ち主。
また、いろんな奇策を繰り出してファンを楽しませる演出上手な人でもあった。
あんな個性的な、というよりクセのある監督は、この先そうそう現れまい。