沢木耕太郎。登場人物は先鋭的クライマーの山野井とその妻。
山野井自信が書いた「垂直の記憶」は読んでいた。
淡々と書かれた文章。決して上手とは言えないが
そこの在った者だけが知るリアル。
沢木は平易に書き連ねていく。しかも、臨場感がある。
この作家は上手い作家だなと思った。
高度7000mを越えた場所でのビバークなど
恐ろしい話だと聞く。生きて帰ってくるだけでも奇跡と言われる世界。
酸素が地表の . . . 本文を読む
スラヴォミール・ラウィッツという、ポーランド人が
ソ連に捕らえられ収容所から脱走し歩いてインドまで
歩いていくノンフィクション。
寒さも辛いだろうけれど、ゴビ砂漠はもっと大変だったろう
と思われる。
興味深いのはモンゴルに入りラサを目指していると言えば
食料にありつけるという所。
少女を一人連れて行くけれど、死んでしまう。
さて、このあたりはどこまで事実なんだろうと思う。
最後まで助けようとし . . . 本文を読む