「行動原理」／イーガン

脳をチューンする。結線を変える。
所詮脳は臓器であると言い切ってしまえば、雑作もないこと。
テクノロジーは自由意思を自由意思によって変革可能なのか。
自分が”こうありたい”と思う性格。
それを、自由に手に入れることができるという。ちょっとしたナノマシンを
入れて結線を変えればいいだけだと。
化学反応の塊である脳というもの。
確かに変革は可能であると思う。
利根川進は脳内化学物質がすべて開明できれば
ベストセラーを書くことも簡単になるはずというようなことを言っていた。
どの物質を多く出せる書き方、シチュエーションがあるかが解ればいいのだろう。

同じように、人を殺す事が出来るちょっとした”勇気”が出るような改変を
行えばいいのだろうか。
それを選ぶのも自分。
自分の体を切断してしまいたがる人たちが居るという。
身体完全同一性障害と呼ぶらしいが、なぜに四肢を切断して何になりたいのだろう？
確かに痩せたいとか、筋肉をつけたいとかは理解の範疇だけれど
切断はわからい。
同じように自分の精神がこうありたいというのは解る。
だがはたして、いじくり回したいだろうか？？

その場合自分の意志とはどこにいってしまうだろう？
ふと、「くらやみの速さはどれくらい」を思い出した。

さて「ルミナス」についてはこちらを見てください。