めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

『原稿零枚日記』

2011-07-01 10:41:26 | book
小川洋子。この人の物事の細部に対する拘り方が好きだ。
実際にあったような。でもないような。そのうちだんだんと
どちらがどちらがかわらなくなってきてしまう感覚。

荒し?小学校とかそういった行事にそっと忍び込むのは
楽しいのだろうか????
わたしとしては全く興味が無い。が、気配を消して溶け込むと
言う作業はしてみたくもある。
本来そこにいてはいけないのに、そこにいる。微妙な陰影が
違っているからわかる人にはわかるけれど、嗅ぎ取られない
ようにする。努力しすぎてもきっとその力みがでてしまう。
かといって油断しすぎてはばれてしまう。
滲み出る、ちょっとしたブレがわかるというのもなんだろうか?

美術展示めぐり。面白い。捕らわれて行って帰ることがで
きなくなる。横浜のトリエンナーレなんかもそうだろうか?
でもわたしがイメージしたのはクリスト「アンブレラプロジェクト」。
調べてみると1991年の作品だそうだ。田圃や畑ににょきっり
立つアンブレラは強烈な想念を与えてくれた。
ここで捕らわれていたらわたしはここに存在していなくて
どこにもいなくて、傘のなかで暮らしていたのかもしれない。
などと、つらつら思ってしまう。
帰ってこれなかった方が幸せのような気がする。



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2 コメント

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Unknown (ちかる?)
2011-07-03 13:42:22
こんにちは。『原稿用紙零枚日記』は、膨張していく家の見取図や、植木市の場面が印象的でした。と、書きつつ、そんな場面なんてなかったかも・・と思ったりします。
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そうかも (めるつばう)
2011-07-08 10:10:53
鶏とか、おばあさんとか。わたしはやっぱり美術展に絡め捕られるかんじがすきです。
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