めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

古道具 中野商店

2005-07-27 17:11:28 | book
川上弘美の文章は淡々としているような
それでいてだんだん傾いてくるような。
中央線って独特。
今でも1960年代のヒッピームーブメントを引きずっている感じ。
そのころの中央線を知らないけれどもっとすごかったんじゃないだろうか?

特に中野から西荻窪まで。吉祥寺はちょっとはずれてしまうかな。
高円寺にあった仲屋むげん堂。今でも健在のようだ。
で、どうしてもこのあたりを思い浮かべてしまう。
なんというのだろう、今ではすっかり廃れた言葉の「モラトリアム」
という感じだろうか。
中野商店で働くということは正式なお仕事じゃないけどバイトまでは
いかないような。この中途半端さ加減がいいのだろう。

川上の書くセックスはやっぱり現実感に乏しい。
でもジーンズをくるりと脱がされたと言う下りは
あ、わかるな、と思った。

中野商店は西荻に引っ越して西洋アンティーク屋になった。
西荻に住んでいた頃の家を出たちょっと先にアンティーク屋が
出来た。うん、きっとあれだとかってに思ってしまった。

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