めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

『錯覚する脳』

2008-06-18 10:42:59 | めるつばうのおもうこと
受動意識仮説の前野隆司、二作目。
受動意識という考え方はある意味で驚いた。

自由意志というものに対して疑問に思っていたこと。
同時に哲学的ゾンビに対する親近感。
形而上の話はそれをその人が信じるか否か。
物理の潔さはそれを捨て去ったところだろうか。
さて、心身二原論と一元論。どちらを採るかといわれると
わたしは両方を感じている。自分については哲学的ゾンビ以外の
何者でもないと思う。魂などは持ち合わせていない。
しかし、魂は無いのか?と問われるとあると思っている。
ただわたしには無いだけだ。
最近のわたしは脳は臓器だと思っている。他の臓器に対して優位性は無い。

そこ(脳)に発生すると考えられている意思。しかしながら自ら決していること
など無いという。物を取ろうと自覚するよりも先に電位差が発生している。
つまり行動が起こってから脳はそれを認知し自分が行なったことだと錯覚する
という。
個人的には”中間段階はどうなの?”っておもうところもある。
すべてが脳内の"小人さん”の処理結果をただ眺めてエピソード記憶に
流し込んでいるだけとは思えない部分もある。
たとえば、反射的なところはそうだろうけれど、本を読もうと思ったり
景色を眺めたり。そういう情動的なところは違うのかなと思う。

だんだん最後のほうは宗教話に近くなってきてなんだか納得感が無いけれど
それでも、仏陀は自己を突き詰めた結果として自らが空であることを突き止め
たのだという解釈は納得する。

まだまだ考えたいことがあるのでまた書くことになりそう。

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