めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

スコットランド国立美術展

2005-12-08 15:39:43 | めるつばうのおもうこと
ジョン・エバレット・ミレーの「優しき目は常に変わらず」は
目の虹彩のきれいさに惹かれた。この作家の「オフィーリア」は有名。
だが説明的すぎてあまり好きじゃない。
ただ、映画の「めぐりあう時間たち」でニコール・キッドマン演じる
バージニア・ウルフが入水するところはこの絵のそっくりに見えた。

クールベの「峡谷の川」は日本の奥深い谷を思わせる。
黒部の谷底や、それなりに急峻な渓谷が感じ取れる。
ただ、城をモチーフにした風景画はどうもダメだった。
なぜだろう。彼方の山の上の城。その道をふさぐように
森が木々が立ちふさがる風景。
城は象徴。憧れの先。森はそれを阻むのも。永遠に手に入れられない
彼方の城。そんな感じがしてしまう。ケルトのせいだろうか。
しかしながら、ビドーなどが描いている薄暗い森の向こうの明るさが
とても気になる。そこへ行ってみたいという感情が湧き上がる。

モネの「積み藁。雪の効果」はブルーの階層と、白の色合いの階調が
とてもきれいだと思った。
マクホワーターはフォロンの水彩画のようだった。モネもこれも、
結局階調がきれいであるのと、人物やいらない建物などが無いのが
とても気に入ったのだった。


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