goo blog サービス終了のお知らせ 

めるつばうのおもうこと

めるつはミーム機械としてばうを目指します。

福島次郎

2005-11-16 10:41:53 | めるつばうのおもうこと
三島の書生などをやっていた人物。『剣と寒紅』で三島と同性愛関係にあったと
自称しているがその真偽は知らない。現在この本は入手が出来ない。暴露本という
位置づけのせいか、内容に問題があったか。三島が福島に抱かれる場面などもある
らしい。
今回『蝶のかたみ』と『バスタオル』を読んだ。
『蝶のかたみ』はゲイの老人の哀しさが主題となる。そして主人公(福島自身)と
その弟、そして家族などの周辺事情が語られている。
兄弟そろってゲイという設定。外では派手に、しかし実態は粗末な弟。
主人公の兄は教師を定年退職し、今でもひた隠して生きているゲイ。
年老いていった同性愛者の末路はどうなるのだろう。家庭。子供。
中山可穂の小説に年老いたレズビアンカップルの話がある。こちらは中山節。
まっすぐだし、老後の哀しさのような部分はすくない。
ちょっとオトメチックはいってないかい?と言う出来だ。
年代が違うからだろうけれど、福島は陰鬱だ。

『バスタオル』は正直後味が悪かった。ゲイであることの自己否定満載。最後のオチも
結局全否定。時代性もあるだろうけれどそこまでならなくてもと思う。
ゲイを美化するつもりはない。かといって蔑視するつもりもない。
だからこの小説を読んだとき、うざったいとおもった。そして文体がどうにも
馴染みにくい。あまりに私小説すぎる。
どちらにしても、そのバスタオル使いたくない!それ以前に1年も洗わないなんて
常識外。つーかこの設定自体無理がある。笑ってしまった。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ところで (musigny)
2005-11-17 04:58:09
本のタイトルはなんていうのですか?

返信する
タイトル (めるつばう)
2005-11-18 10:35:23
本のタイトルは『蝶のかたみ』でした。

収録作品は『蝶のかたみ』と『バスタオル』です。

返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。