散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

横濱地図博覧会 in 磯子

2019年12月24日 | ★メタ坊徒然草

磯子にまつわる歴史を地図と写真とともに聴講してきました。
なんと、お題は6つ。盛りだくさんです。
1「磯子でお宝さがしをしています」
皆さんご存知、横浜シティガイド協会の嶋田さんのお話し。

ボランティアガイド養成講座を修了して、
横浜シティガイド協会に入会した13期生が1年間の研修で、
磯子のお宝をさがしているそうです。
横穴のこととか、神社のこととか・・・
横穴が防空壕か、横穴式古墳やヤグラかどうかの見分け方。
メタ坊は、なぜかデジカメで撮影して、
オーブが写れば墓、写らなければ防空壕と判定してます。
ホンマかいな?と思いますが、
あとで古地図や文化財地図で確認すると適合するので、今のところ確信してます。
ただ不思議に思うのは、撮影時に確認するとハッキリ写っているのですが、
年数を経ると、オーブの数が減り、いつしか消えてしまいます。
もし、穴の中へ入れれば、
防空壕は爆風に対して入口部分が弱いので、内部がT字かL字になっています。
それから、磯子区内に点在する神社。

江戸時代は神仏混交、
明治になると神仏分離に国家神道による官国幣社・諸社へ集約されました。
それが戦後、信教の自由となるに及び・・・神社の変遷も、なかなか面白いテーマでした。
それから、
2「掘割川の誕生」
3「磯子に花街があった頃」
と、面白い話が続いて、中入りの休憩では、お茶とピアノ演奏付きでした。
続いては、横浜を舞台に描いた『花園の迷宮』で江戸川乱歩賞受賞した作家・山崎洋子さんによる、

4「不死鳥伝説 美空ひばりと磯子」

あの山崎洋子さんのお話を間近に聞けることなんて滅多にありません。
パワーポイントのカット割りやストーリー展開、
洒落たコメントも要所に入っていて、つくづくうまいなぁと感心してしまいました。
この発表のために、ありとあらゆる美空ひばり本を読み込んだそうで、
その中から見いだされる真実と持論の展開は、やっぱりプロです。

5「分断された磯子区」
横浜の地図博士と称された故・石黒徹さんの、
2017年市電博物館での講演の再現です。

横須賀の海軍鎮守府を中心に、
要塞地帯として、地図に描くことが禁じられた地域がありました。
第1次、第2次、第3次と、そのエリアは大きくなり、
書き込まれるものもカモフラージュされていくのでしたが、
日本へ侵攻する米軍は、独自に撮影した航空写真を使って、正確な地図を作成していました。
メタ坊の実家は横須賀なので、戦争中、父が用を頼まれて、
鎮守府や港の見渡せる山へ登って行くと、必ず尾行されたそうです。
うっかり振り向けば、職質どころか、憲兵隊や特高に拘禁されるかもしれないので、
じっと足元を見つめたまま歩いた。といっていました。

とはいえ、このメタ坊も、
天皇の京都行幸で通過する新幹線のトンネルのある山に登った時や、
911アメリカ同時多発テロ事件のあと横須賀米軍基地を見渡せる山に登った時に、
尾行と職質を受けたので、戦時中はもっと恐怖だったろうと思います。

さて、トリの、
6「日飛病院の謎」

なぜ?どうして?と、次から次に出てくる疑問と好奇心で、
いろいろな時代の変化と世相が明らかにされていきます。
別件で新聞を読み漁る中、ふと目にした広告記事が気になって、
深く広く洞察していくことは並大抵ではありません。

メタ坊も古い新聞の縮刷版をたまに読みますが、
ほう!とか、へぇ~とか、面白がるだけで、その先につながらないので、
その探求心には、いつも尊敬しています。
と思っていたら、この前の『NTTのケーブルは歴史の生き証人』(ここをクリック!)で、
説明していたNTT電柱管理プレート「向生」で話が終わりました。

ところで、日飛病院改め向生病院の跡地にマンションが建てられるに及び、
隣接する公園が「杉田善一公園」として、整備開園されたのですが、
“善一”は用地を寄贈した人の名前だそうです。
最近、横浜市では公園名に寄贈者の意向を反映した名称を採用する例が見られます。
一時期は「町名+第〇」という機械的な命名方法でしたが、
災害時のいっとき避難場所として、第〇では紛らわしいということもあり、
最近は地元の意向も考慮しつつ、候補に「旧地名(字地名)」などが盛り込まれていたりして、
個性的な名前が採用される公園が増えています。
人の名前を採用するにあたっては、地域に貢献するか、歴史的な人物か、
その名付けに異論の出ないことが、検討する際の前提になるだろうと思いました。

そこで、ググってみると、
地元選出の国会議員・松本純代議士のホームページ「国会奮戦記」の
平成17(2005)年8月4日の記事(ここをクリック!)に、
故金子善一氏通夜/杉田セレモニーホール」というタイトルを見つけました。
金子善一氏は、磯子区消防団長を務めていた方だったようです。

調べ始めると、きりがありません。
メタ坊は「根気」とは無縁なので、どの講師の方にも頭が下がる1日でした。
次は、2月8日、神社ソムリエによる「神社のお話②」です。

クリスマスのにぎわいも、あと少しですね。


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