ウェルカム横須賀・迷い道くねくねvol.1

せっかくシンガーソングライターの渡辺真知子さんの話をしたから、
彼女を知るきっかけとなった場所を紹介したい。

彼女の出身校は、緑ヶ丘女子高校で、場所は、京急汐入駅から横須賀中央駅へ至るトンネルの山の上にある。
だから、学校へ行く道としては、正門か裏門ルートで、汐入駅か横須賀中央駅方面からアプローチすることになるが、どの道も驚くほど細い道が続く。

さて、今回は汐入駅から行く。
ここは、浦賀道といわれ、幕末の黒船来航の際には、浦賀の奉行所（久里浜の応接所）に向かう幹線道だった。
つまり、坂本龍馬も、その妻お龍も通った道なのだ。
駅のガード下には、当時をしのぶ絵が描かれている（見出し写真）。

さて、汐入小学校の石垣を右手に道を入っていく。goo地図


この階段は、ほとんど昔のままだ。goo地図


途中、振り返ると緑ヶ丘女子高校の正門へ続く道が続いている。goo地図


ここに「うらが道」の道標が建つ。右手の上りが浦賀道。
左手に下りるとヨゼフ病院の前を通って、さいかやデパートの前に出る。
きっと、高校生の真知子さんの通学路はヨゼフの道で、
たまに市立図書館へ行こうといったときには、うらが道を使ったのかもしれない。


うらが道をたどると、山の至る所に住宅が建っている。
横須賀のほとんどは、山坂の多い住宅地で、平坦地は埋め立てた場所だったりする。


途中から、迷い道してみた。
山の道で私道のようだけど、立派な公道。横須賀はこんな道ばかり？goo地図


右手先の方では、Ｔ字に道が分かれる。
通りすがりの人に聞いてみると、右は中里神社へ、左は豊川稲荷へ出るという。


左手の道を選んで進んでいくと、眼下に横須賀中央駅が望める。goo地図


この辺り一帯の山を「大勝利山」という。浦賀に店を構えていた紀州商人・坂東善兵衛が日清戦争勝利の記念として開拓した山だという。


右手の道が、豊川稲荷の道で、そのまま階段を下りると、三笠ビルのまん中へ出る。


左手の道に進むと、豊川稲荷の裏手へ出て、米軍横須賀基地の山がマンション群越しに見えてくる。goo地図


そのまま道なりに下っていく。


階段を下りきったところで、良長院の門前からヨゼフ通りへと出る。goo地図


「ひとつ曲がり角　ひとつ間違えて　迷い道くねくね」
彼女も、こんな道で迷ったとすれば、好奇心旺盛で、多感な少女だったんだと思う。
そして、失恋の詩にしてしまうのが感性にほかならない。