ミカウバー日記!音楽とグルメと旅行が好き!

今まで参戦したライブや訪れた内外の場所や食べ歩いたお店などを中心にその時感じた雑感について書いていきます!

こんなライブ2度と観れないよ! ジュリー祭り 第2部 ④

2018-07-03 10:31:02 | ジュリー ライブ
圧倒的な「TOKIO」までの4連発が終わって少しペースダウン。今度はジュリー歌唱力をきわだ出せるナンバーが続く。特に「約束の地」のジュリーの歌は良かった。正直アルバムで聴いた時この曲は悪くないけど、チョッとピンと来ないな・・・ と思っていた。

でもこの時のライブで聴いた「約束の地」は沢田研二というヴォーカリストの凄さを示すナンバーになっていた。ドームという空間にどこまでも広がっていくジュリーの歌声はそれは素晴らしい。若い時はあの完璧すぎるルックスと甘い声、それにキレキレのアクションが魅力だった。もちろん若手の中ではジュリーの歌唱力は高い方だ。でも歌の上手い人たくさんいたでしょ?布施明とか尾崎紀世彦とか。彼らと歌っても決して引けは取らないくらい歌はうまかったけど、派手派手のイメージが強すぎて歌唱力の点での評価って本来のジュリーの力量からすると少し低いと思っていた。

しかし年齢も重ね、経験も重ね、声の艶も増すことで本来ヴォーカリストとしてのジュリーの凄さと魅力が改めてクローズアップされたのではないだろうか?



そして新しいアルバムの中でも一番ロックしているナンバー「神々たちよ護れ」から 「ROCK'N ROLL MARCH」までは怒涛の ロック大会が始まる。しかしジュリーも鉄人バンドも元気だ!

ジュリーはヴォーカリストのイメージが強いけど作詞・作曲も結構しているし、他のアーティストにも楽曲を提供もしている。良い曲も意外と多い。その中でもジュリー風ロカビリーの傑作と言って良い「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」は大好きなナンバーだ。

オリジナルはドラムのロールから吉田建のペースがタタタタと入ってギターがジャーンとなるこの出だしが特にかっこいい。そしてジュリーが低めの声で

ヒールを脱ぎ捨て
ルージュを脱ぎ捨て
全てを脱ぎ捨てたらおいで〜♬

と歌いだすところは本当にたまらんくらいかっこいい。

鉄人バンドにはベースがいないのでこの辺りキーボードの泰輝さんが頑張ってたんだと思う。ノリも良いしいつ聴いても良い曲だと思う。ジュリーの書く曲ってどの曲も味があって好きだ。

ソロになってからのジュリーは歌謡曲ぽい曲をずっとシングルで出していたけどそれまでのイメージを完璧に変えたのが大ヒット曲 「危険なふたり」だった。 ギターのイントロも印象的でカッコいい、何せ曲がキャッチーで軽快で歌っているジュリーもロックしていた。還暦になったジュリーがこの曲を当時と同じ様に歌いこなしている事が先ずは驚きだ。

確かに歳を重ねお腹周りもずいぶんと成長したとは言え曲によってはそんなに走らなくても良いよ!とこちらが心配になる程頑張ってしまうジュリー! 某サッカー選手のHさんではないがこれぞプロフェッショナルだと思う。

開始から60曲を超えても殆どMCも無くひたすらオリジナルに忠実に時にはアクションさえ当時と同じもので黙々と歌い続けるこの姿こそ正にプロフェッショナルだと思う。曲数だけを稼ぐならメドレーを入れたり50周年記念の時のようにワンコーラスだけ歌っていくという方法もあったと思う。でも ジュリーは愚直なまで一曲一曲丁寧に真摯に歌い続ける方法を選んだ。しかも僕たちファンを飽きさせることなく何時間も経っていても、まだジュリーの歌を聴いていたい、ジュリーの歌っている姿を観ていたいと思わせてくれるパフォーマンスって凄すぎると思った!

そしていよいよこのライブのクライマックスの一つと言っ良い最新アルバムのタイトル曲「ROCK'N ROLL MARCH」が始まったのだ!
69曲目 ・・・ 69・・・ロックだ! この辺りもジュリーの拘りが見え隠れするところだね。

ライブはここからラストスパートをかけてゴールを駆け抜けていくのだ!



ジュリー祭り 第2部

セットリスト

43.不良時代
44.Long Good-by
45.涙
46.美しき愛の掟
47.護られている I love you
48.あなただけでいい
49.サムライ
50.風に押されぼくは
51.我が窮状
52.Beloved
53.やわらかな後悔
54.海にむけて
55.憎みきれないろくでなし
56.ウィンクでさよなら
57.ダーリング
58.TOKIO
59.Don't be afraid to Love
60.約束の地
61.ユア・レディ
62.ロマンスブルー
63.TOMO=DACHI
64.神々たちよ護れ
65.ス・ト・リ・ッ・パ・ー
66.危険なふたり
67.おまえにチェックイン
68.君をいま抱かせてくれ
69.ROCK'N ROLL MARCH
70.カサブランカ・ダンディ
71.勝手にしやがれ
72.恋は邪魔もの
73.あなたに今夜はワインをふりかけ
74.時の過ぎゆくままに
75.ヤマトより愛をこめて
76.気になるお前
77.朝に別れのほほえみを
78.遠い夜明け
79.いい風よふけ
80.愛まで待てない