ミカウバー日記!音楽とグルメと旅行が好き!

今まで参戦したライブや訪れた内外の場所や食べ歩いたお店などを中心にその時感じた雑感について書いていきます!

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2018-07-22 12:40:41 | 映画
あの原爆は本当に爆発したのだろうか?

この映画を観るたびにそう思う。

確かにエンディングで原爆の入ったバックを持ちながら街を彷徨うジュリー。



そして時限装置のタイマーの音爆弾が爆発する音が流れて終わる。この後の結末については一切語られていない。観る側の想像に任せますという終わり方だ。

そしてもう一度思う

あの原爆は本当に爆発したのだろうか?


この映画は学生以外は基本的に主要な登場人物は男性ばかりだ。そのような中で紅一点画面に華を添えていたのがD J役で犯人の城戸誠と絡む沢井零子役の池上季実子さん。綺麗でしたね。彼女の存在が画面に程よいアクセントをもたらしていた。



第2の要求にローリングストーンズの来日公演をするなんて当時如何にストーンズの来日が不可能に近い事だったかがうかがい知れる。

とは言えこの映画の11年後にストーンズが初来日を果たしその後合わせて6回もの来日公演を行なっている今となっては少し滑稽ですらある。



こんな感じで映画の中では武道館公演が行われる事になる。そしてこの時初めてジュリーと文太さんがご対面!勿論バスジャックの時にあっているので本当の意味での初対面では無いが、原爆持っている9番がジュリーだと初めてわかるのだ。





ビルの屋上でのジュリーと文太さんの格闘シーンはなかなか迫力があったし、ジュリーと爆弾を抱えてビルから飛び降りるシーンも衝撃的だった。

でもジュリーは死なないんだよなぁ。

あれから約40年原爆を作った犯人役を演じたジュリーが 反戦ソングや反原発ソングを歌っているのも、ジュリーの歌う反戦ソング「我が窮状」は憲法9条を掛けているし、この映画の主人公も核保有9番目という事で9番と呼ばれている。何か不思議な因縁を感じてしまうのは僕だけだろうか?

この映画の音楽は先日亡くなられた井上堯之さんが担当されている。サントラも出された。流石にこれは買わなかった。でも全編にわたり尭之さんの音楽がとても効果的に使われていて凄く良かった。





僕はこの映画大好きだし公開当時ジュリーや監督のゴジさんなんかよくてれびに出たりして話題になっていたので、そこそこ当たったと思っていたけど、興行的には成功しなかった作品だそうだ。

何年か前にDVDのリマスター版が発売になった。それにはゴジさんや尭之さんのインタビューに11PMにジュリーとゴジさんが出演した時の映像が特典として収められている。




何かしたいけど何をすれば良いのか?自分は何をしたいのか?わからないという若者の抱えている悩みって40年経った今も根本的には変わっていないように思う。この映画が作られた時代より今の方がもっとヤバい時代になって来ている。だからこそこの映画をもう一度観てみる必要があるのではないだろうか?

しかし、この映画の後ゴジさんは一本も映画撮ってないんだけど・・・せめて後一本ぐらい衝撃作撮って欲しいなぁ!