ぬかびら温泉郷より273号線を通り
糠平湖を右側に位置しながら
もうあたりはすっかり暗くなっていました。
源泉郷を超えてしばらく走ったところで
夫の「鹿だ!」の声とともに
フロントガラスから目にした
鹿の姿は、衝撃でした。
大きな角がある馬のような大きさの鹿だったのです。
それと同時に大きな衝撃で車が止まり
白い煙とともにエアバッグが作動、
坂のため車は後退していき
ハンドルを横に切ったためやっと止まった感じでした。
外に出てみると
フロントガラスにひびが入り、フロント部分は大破していました。
鹿はもう近くにはいず、逃げたのか飛ばされたのか
わからず・・・
こんなことってあるんだ・・
「鹿に注意」という看板は見かけたけれど
飛び込んでくるとは思っていなかったところが正直な気持ち。
私たち1台しか走っていず
追突事故などを避けることができたのは
不幸中の幸いというところだったのでしょうか・・・
しかしながら
なぜ
1台走っている所にわざわざぶつかってきたのか・・
警察の人によると
鹿は、雪深く、厳しい寒さが訪れる前に
食べ物を運んだり冬の準備を始めるため
活動が活発になり行き来し
道路にも多く出没し
事故も多発しているようでした。
JAFの車で
帯広へと向かっている間も
道の横の林に2.3匹の鹿や
キツネも見かけました。
警察での事故聴取、JAFでのレッカー運行、
宿泊先を帯広に新たに取り、
落ち着いたのは、夜、11時前でした。
しかし、事故を起こし
走行している車が止まってくれて
できることがあればしますよと
親切に声をかけて頂いたり
してとてもうれしかったです。
それなのに
パニックになっていたりして
ちゃんとしたお礼も言うことが
できず申し訳なく思っています。
本当に本当にありがとうございました。
また、JAFを待つ間警察の人が待機する中村屋さんで待機する
ように手配をしてくれ
中村屋さんでも長時間待たせて頂いた上親切にしていただき
ありがたく思います。
北海道の人の親切な心が身に染みました。
レンタカーを見送った後は電車で移動です。
車窓からは、果てしなく広い牧場に
米俵のような牧草(牛の餌の)がゴロンとあちらこちらに
転がっていて
ドイツから見た風景を思い出しました。
本当に広大な大地、スケールの大きさを感じる北海道。
白樺や原生林の木々は自由きままに高く伸びて晩秋の
面持ちで立ち並んでいました。
北海道の道は、まっすぐ直線に果てしなく続いていました。
これからは何もかもが極寒の準備を始めるのでしょうか。
帰ってきた2日後、北海道は冬型の気圧配置だと
天気予報で流れ
今までにない経験をした今回の北海道の旅。
北海道の自然、そして厳しさも魅力でした。
その後