みなさんこんばんは 木の実ちゃんです。
今日はおばあちゃんの 着物にまつわるお話をお伝えしようと思います。
黒の絵羽織の模様(背中の部分)
木の実ちゃんが小学校6年生の夏 地域の夏祭りがありました。
せっかくだから浴衣を着て行きたいと 伝えたところ
今までの浴衣は小さくなってしまい 着れません。
がっかりしていたら おばあちゃんが家にあった浴衣の反物で
半日で 浴衣を縫い上げてくれました。
おばあちゃんが縫ってくれた 浴衣(昭和40年代後半)
もともと祖母は和裁の先生で 以前は着物を仕立てたり
仕立て方を教えていましたが その時は80歳近く。
体も弱って 針を持つことはなくなっていました。
孫娘の願いを聞いて 久しぶりに反物を裁ち針をもって
浴衣を縫いました。
「おばあちゃん すごい! たった半日で浴衣が出来た!」って
感動したことを 昨日の様に覚えています。
今覚えばおばあちゃんは 孫娘の浴衣を自分の手で
作りあげったかったのでしょう。
それこそ力を振り絞って 取り組んだことと思います。
その気持ちを思うと 胸が熱くなり 涙が・・・(ありがとう おばあちゃん)
もう50年前の浴衣で 木綿で 黄ばんでしまいましたが
処分できず 今もたんすに大切に置いています。
昭和の黒の絵羽織の模様(袖部分)と帯の模様
おーっ 華やかですね。盛ってます!
ザ・昭和っていう感じの模様ですね。
今も色鮮やかです。
昭和の帯揚げを そのままかばんに仕立ててもらいました。
表部分と裏部分です。
ピンクの絞りのぼかしが とてもきれいです。
おばあちゃんの 黒の絽の着物(お葬式用)が残っていました。
ロングベストに 仕立ててもらいました。
絹の艶やかさ しなやかさ 透け感はそのままです。
黒のブローチも お揃いで作っていただきました。
ブローチの花芯の部分に 黒の絽が使われています。
おばあちゃんをとっても身近に感じ 眺めるたび元気をもらっています。
小さいときに可愛がってもらったこと 大切にされた思い出やもの 記憶は
その人の心の宝物ですね。
大きくなって悲しいことや辛いこと 心が傷つくことがあっても
立ち直って 明日に向かって歩いていく心の強さの
原動力になると思います。
木の実ちゃんも周りの人の 心の強さの原動力になれる人に
なっていければいいなあ と思う今日この頃です。