ベリーベリーdiary ~60代の可愛い暮らし~

素朴で可愛いものや自然 小旅行が大好き。
60代の心ときめく可愛い暮らしを目指します。

大河ドラマ「光る君へ」最終回 ~まひろと倫子の息詰まる対決 そして新しい時代の到来を感じさせるラスト~

2024-12-17 21:35:07 | 大河ドラマ

 みなさん こんばんは。

大河ドラマ「光る君へ」終わっちゃいましたあ~!!

木の実ちゃんの「光る君へ」の感想文も 

一条天皇の死からとんとご無沙汰になってしまって(すみません💦)

木の実ちゃん 11月に入ってからは 自身のお出かけとお出かけブログを書くのに忙しく

「光る君へ」は最終回まで毎回欠かさず見ていたのですが 感想がなかなか書けず・・・

このブログでまとめになってしまいます😭😭 ごめんなさいー🙇

 

 最終回はドラマ一年の締めくくりにふさわしく まひろと倫子 吉高さんと黒木さん

ふたりの女優の 道長の愛をめぐって静かなバトル 息詰まる対決の場面が描かれましたね。

視ていてぞくぞくしてしまいました。

 

 一条帝の後を継いだ三条帝と対決した道長 確執を繰り返し

三条帝の死の後 その後の帝にも娘を入内立后させ 一家三后を実現させます。

権力の頂点に立った道長に 源氏物語を書き終わったまひろは旅立つことを告げます。

「これ以上 手に入らぬお方のそばにいる意味は 何なのでしょう?」

行かないでくれと頼む道長に まひろは静かに別れを告げます。

まひろが放ったことば 重いですね。

まひろにすれば 愛している男の妻や娘に仕え 正妻とは身分が違うといっても  

実はその男性との間に子どもまで作っている関係。

男性と正妻の様子をしょっちゅう目の当たりにして イライラモヤモヤ葛藤の連続だったでしょう。

長い物語を書き終え 仕えた彰子も立派に成長し もうしがらみから解き放たれたいと熱望

そして道長に 娘はあなたの子どもと告白します。あまりのことに呆然とする道長。

まひろが旅立った後 喪失感のあまり 慌てて出家してしまいます。

旅に出たまひろは心が解き放たれ 海岸を 笠も杖も投げ捨て

思い切り駆け出します。まるで鳥小屋から出た鳥が羽ばたきだすように・・・

何もかも投げ捨て走り出すまひろの気持ち わかるような気がします。

 

 九州の旅に出たまひろは 思いもかけない戦に遭遇することになります。

「刀伊の入寇」(といのにゅうこう)。

1019年3月~4月 北九州で大陸から大規模な女真族の侵攻があり

対馬 隠岐 福岡県の海岸沿いで300人が死に 1000人以上の民が連れ去られた事件。

木の実ちゃん 勉強不足で 平安時代にこんな大きな侵攻があったとは知りませんでした。

そしてそれを制圧したのが 藤原隆家だったことも・・・

かつて花山院に矢を射かけたやんちゃ坊主の隆家。

苦労を重ね大宰府で人望を集め しっかり成長し武功を建てました(都では評価されなかったみたいですが)

都では華やかな貴族社会が 繰り広げられていたけれど

地方では しっかり武士が台頭してきています。

その様子をドラマはじっくり描いていて 視ていてとても勉強になりました。

 

 都に帰ってきたまひろを 待ち受けていたのは道長の正妻倫子でした。

 

「殿とあなたの仲はいつからなの?」「私が気が付かないとでも思っていた?」

静かに尋ねる倫子 その表情はあくまでにこやか でも怖い!!

倫子にすれば 道長のことあるごとに見せるまひろ恋しの表情 まなざし 

特にまひろが旅立った後の慌てての出家のことで 腹に据えかねる思いがあったのでしょう。

倫子は正妻で道長を愛し ずっと支え続けているのですが

愛すれば愛するほど 自分は道長から愛されていないと感じています。

女性は解ってしまうのですね ここに愛がないことが・・・ 

それにしても道長 気持ちバレバレ 思いだだ洩れ もう少し正妻に気を使えばいいのに

自分の気持ちに正直すぎる~💦 危険やあ~💦

倫子の問いに一瞬呆然としたまひろ でもすぐに気持ちを立て直し 幼い時からの道長とのかかわりを話し始めます。

まひろの一瞬の 表情の変化の演技が素晴らしかったです。

倫子もウフフと笑いながら まひろを問い詰めていく迫力がすごかった!

しかし 道長とまひろの長いかかわりを聞いた倫子の表情は 凍り付いてしまうのです。

倫子にすれば 道長とまひろは身分違い まひろは一時の恋の相手 妾のひとりだと思っていたら

長い間身分の違いを超え ふたりは愛し合っていたという事実に

打ちのめされてしまいます。

その当時 身分の高い男性とその家に仕える女房との情事はよくあったらしく

正妻は 身分が違う 男性の一時の恋の戯れと気にしなかったそうです。

しかし道長が心底愛していたのは 正妻の私ではなくまひろだったことの この真実。

しかもまひろは娘の彰子の 信頼厚い女房。

倫子のプライドはズタズタに引き裂かれてしまったのです。

「彰子も私も あなたの手の中で転がされていたのかしら」「このことは死ぬまで 胸にしまったまま生きてください」

まひろに冷たく言い放つ倫子。そのことばを受け ぐっとこらえるまひろ。

実はもっとすごい事実 娘が道長の子どもであることは 倫子に伝えません。

これを伝えると 賢子の将来が危うくなると判断したからでしょう。

娘のために耐えたまひろの 母親の表情が垣間見えた場面でした。

このドラマの最終章を飾る 女性ふたりの静かな心理劇  

そして考えさせられることが多かった場面です。

それにしてもこのふたりの女優さん 表情のちょっとした変化で 心の変化を微妙に表現していて

女優魂さくれつ! 見ごたえ抜群でした!! 

 

 病厚く臨終の床に臥せる道長 そこにまひろが訪れ

枕もとで道長だけの物語を創作し 話して聞かせます。

なんて贅沢な時間! 天下の紫式部様が道長だけのために物語るのです。

私が書いた「光る君」は道長様のこと 「源氏物語」は道長様なしでは生まれなかった

そう語るまひろの姿に このドラマを見続けてきた私たちは感じることが出来ます。

「光る君へ」は まひろが道長に向けて語り続けたラブストーリーなのだと。

 

 まひろの物語を聞きながら 静かに永遠の眠りについた道長。

息絶えた道長の手を そっとふとんに戻し 祈る倫子。

道長の死によって 倫子も愛執の苦しみから解き放たれたのかもしれません。

道長の死を悲しみながらも 少しほっとした倫子の表情が印象的でした。

 

 道長の死を見届け また旅立つまひろ。

今回は九州ではなく どの方面の旅なのでしょう?

旅路で武者の軍団に出会ったまひろ 思わずつぶやきます。

「道長様の後は 嵐が来るわ・・・」 ドラマはここで終わります。

平安貴族の隆盛の世は 道長の死によって終焉を迎え 次第に貴族の力は衰退していきます。

道長の死から 白河院の院政が始まり 保元平治の乱を経て 

平家の隆盛 源平合戦から 鎌倉幕府成立まで その間約170年。

大きな時代のうねりは 確実に迫ってきています。

新しい時代の到来の予感を まひろのつぶやきに集約させて ドラマを終わらせる

脚本 ラスト設定がうまいなあと感心しました。

 

 1月初め大河ドラマ「光る君へ」が始まってから

毎週日曜日の放送が楽しみで楽しみで 😍 😍 😍

この大河ドラマの一番の功績は 今まで注目されることが少なかった平安中期や

道長 紫式部を取りあげて 一年間その姿を丹念に描いたところ。

NHKも初めての試みで 千年も前の生活の背景セットや衣装 家具調度 風俗 身のこなしなど

ドラマで再現するのは 大変だったと思います。意欲作でしたね。

そのおかげで 紫式部ゆかりの地は大人気。この時代の注目度は大幅アップです!

 

 このドラマを通じて 人間とは 愛とは 生きるということ そして書くこと 読むこと

歴史を学ぶこと 日本の素晴らしさなど 様々なことを感じ学びました。

これからも大河ドラマは 歴史上の様々な人物を掘り起こして 焦点を当て

人間の生きざまを描いて 心震える感動を与えて欲しいと思います。

 

 またこのブログを訪問して 木の実ちゃんの拙い感想文をていねいに読んでくださった皆様にも

感謝申しあげます。本当にありがとうございました。

これからも 日々の小さな喜びをつづっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

画像は全て美術展ナビ「光る君へ」からお借りしました。

 

 

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大河ドラマ「光る君へ」383940 ~弟や一条帝の死 そして物語はいよいよ佳境へ・・・~

2024-10-24 22:41:57 | 大河ドラマ

 みなさん こんばんは。

大河ドラマ「光る君へ」 いよいよドラマは佳境を迎えようとしていますね。

光源氏が人生の最盛期を迎える 第33帖「藤裏葉」(ふじのうらは)まで書きあげたまひろ。

宮廷では一条帝や中宮彰子を前に 華やかな「藤裏葉」の朗読会が行われました。

「藤裏葉」は準天皇まで昇りつめた光源氏が 自身の住まいの六条院に兄の朱雀院 

今上の冷泉帝を招いて 華やかな宴を催すストーリー。

豪華絢爛な集まりの裏には 光源氏の不義の子である冷泉帝と 嫡子である夕霧の容貌が

よく似ている様子が描写され そことなく秘密が匂わされているシーンが展開されます。

朗読を聞きながら 一条帝は「美しいが 恐ろしい」とつぶやきます。

朗読の内容も 光源氏を中心とした華やかな宴の様子が伝えられるのですが

ドラマの撮影場面も 豪華絢爛。

一条帝 中宮 親王 左大臣 左大臣の息子 華やかな衣装をまとった女房達

まさに「ザ・平安絵巻」! 御簾や屏風 華麗な襖絵 清められた白木の柱 美しい調度品

さすがNHK 私たちが見たいと思っていた平安絵巻を令和の世に展開してくれてますね💛

 

 「藤裏葉」で頂点を極めた光源氏 次の「若菜」の帖では一転して 光源氏の前に黒雲が立ち込めます。

兄の朱雀帝の皇女 女三宮を正室に迎えたことで 最愛の女性紫の上が発病し

女三宮が不義を犯すことで 光源氏の住まいの六条院の栄華も 静かにゆっくりと崩壊の道をたどるのです。

一条帝もこの朗読会の後体調を崩し 譲位出家の後 この世を去ります。

そう思えば この華やかな朗読会の様子は一条朝の 最後のきらめきだったのかもしれません。

源氏物語の展開と一条帝の運命がリンクして 美しいけれど哀しい 心に残るシーンでした。

 

 一条帝は定子の遺児敦康親王を東宮にしたいと望みながら 藤原行成など家臣の意見を受け入れ

彰子の皇子を東宮と決めます。

しかしその心は 葛藤の嵐だったことでしょう。

激情をぐっと抑えながら情勢を見極め 断腸の思いで判断する様子

一条帝役の塩野あきひささん 見事な演技でした。帝の悲しみが心に刺さりました。

 

 まひろにも 悲しい別れがありました。

弟の藤原惟規(ふじわらののぶのり)。賢い姉のもとで何かと肩身の狭い弟でしたが

姉を慕い 姉と道長との恋も温かく見守り 姪の賢子にも頼もしい叔父であったのに

父の赴任先の越後で急病に襲われ  亡くなってしまいます。

試験に合格して官職につき 乳母のいとや家族みんなを大喜びさせたのに

急に亡くなってしまい 言葉もありません 😿 😿 😿

まひろにとっても 大変な打撃だったことでしょう。

青春時代を共に過ごした弟を失ったまひろ 

打ち解けて何でも話し合った弟は もういないのです。

 

 一方逞しくというか 闇が深くなっていったのは道長。

おっとりしていた三男坊 権謀術数にたけた父親に反発し 

長男の兄に仕えていたところ 兄も次兄も相次いで亡くなり 

甥の伊周との凄まじい権力闘争を経て 心の闇も深まっていったようです。

嫡男の頼通に 我が家の繁栄の為ではないといいながらも

孫の皇子を帝位につけ 外戚として自分が権力を一手に納めようとしています。

東宮の人選について 帝に抗議に行こうとする中宮彰子の袖を 道長はしっかりと握ります。

政を行うのは自分であり 中宮ではない あなたはひっこんでいなさいと無言の圧力。

そこにはいままでにない冷たい目線の道長がいました。

圧倒的な権力者の姿。中宮は抗議をあきらめざるを得ませんでした。

人はある波に乗ってしまうと もう引き返しが出来なくなるものなのでしょうか?

しかし次期天皇の三条帝は 一条帝とは違いクセあり。

道長と三条帝との対立の予感???

これから朝廷はどうなるのでしょうか?

 

 「罪を犯した者は必ず己に帰ってくる」とつぶやくまひろ。

源氏物語の展開に 新たなストーリーが加わります。

そして自身と道長の関係は? 

実は道長の子どもである賢子はこれからどうなる? 

佳境に入った「光る君へ」 

最終話まで目が離せません。

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大河ドラマ「光る君へ」353637 ~目覚ましく成長する中宮彰子 しかし道長は?~

2024-09-30 22:55:24 | 大河ドラマ

 みなさん こんにちは。

大河ドラマ「光る君へ」の感想ブログ

木の実ちゃん最近バタバタしていて(いつもそうだけど💦)

ブログアップのタイミングが遅れ 今回は3回放送分まとめての

ブログとなります(すみません😅)

       彰子は帝の寵愛を得て 皇子を出産します。

 

 最近の彰子様の成長目覚ましいですね(うれしいですぅ~💕)

引っ込み思案の彰子 でもまひろは彰子の本当の姿を彰子に伝えます。

青い空が好きで 冬の冷えた気配が好き

子どもも大好き 身の回りのいろいろなことにときめく心をもっている

それがありのままの彰子様 どうかありのままの自分を帝にお伝えください。

まひろの温かい言葉に 心突き動かされた彰子

ちょうど彰子のもとを訪れた帝に 

いきなり「おしたいしております!!」と泣きながら伝えます。

まあ人目もはばからず(すぐそばにはまひろをはじめ 数人の女房がいたみたいですが)

空気も読まず 直線的な求愛の行動にでるところ さすがのお姫様

帝も予想外の彰子の行動に 一瞬ぎょっ 唖然・・・(ぎょっの表情も 一条帝美しいわぁ💛)

しかしさすがの一条帝 一瞬の困惑の表情の後 すぐに彰子の成長を理解しました。

「あとで参る」とその場を去りますが 帝はその夜藤壺を訪れ

ふたりはその夜結ばれます(あ~っ よかったよかった😍)

一条帝も 亡くなった皇后定子が忘れられないものの

新しく妻になった彰子への愛も 心の中で少しずつ育んでいたのでしょう。

恥ずかしがり屋の彰子の 本当の心がわからず

いらだった日々もあったようです。

結婚してから八年間 彰子は名のみの妻でしたが

彰子は心も体も成長し そして彰子が真っすぐに自分に思いをぶつけてきたことで

帝も彰子を受け入れることが出来たのでしょう。

ふたりの結びつきには そばで彰子を支え続けた まひろの力によるところも大きかったのです。

 

 ほどなく彰子は懐妊し 玉のような皇子を産みます。

 

出産を経て髪型も変わり 輝くばかりに美しくなった彰子。

大好きな青色の衣装をまとい 表情も明るくなって 別人のように落ち着いて見えます。

彰子は愛する帝へのプレゼントとして まひろの著わす源氏物語の製本を思い立ちます。

著名な能書家に書写を頼み 製本の紙の選定 本の綴り合わせなど

彰子自ら率先して取り組みます。

第1巻「桐壺」の書写はこの方。

道長の腹心の部下であり 能書家として有名な藤原行成(ふじわらのゆきなり)。

もし本当だったら 桐壺の巻は見事な出来栄えだったでしょうね。

あ~っため息が出ます🥰

彰子がプロデュースした源氏物語三十三巻が出来上がりました。

完成を喜ぶ彰子 そこにはうつむき加減で表情暗く おどおどした少女の姿はもうありません。

自信に満ちた 彰子の笑顔があります。

 

 さて父親の道長ですが・・・

自分の娘が皇子を産んだことにより 野望が膨らんできます。

本来権勢欲とは無縁の道長でしたが 

かつての権勢を取り戻しつつある 甥の伊周の姿を感じているからか

時折 権力の中枢を握りたい思いに囚われているようです。

宮中の中は権力闘争の嵐

食うか食われるか うっかりしていると伊周に蹴落とされて

宮中の隅に追いやられるかもしれません。

次第に道長の表情も影を帯びてきます。

もうすこしすると 定子の遺児第一皇子の敦康親王と

彰子の産んだ第二皇子が 次期東宮の地位を争うのは 必定です。

心を許したまひろに 思わず道長は自分の思いを吐露してしまうのです。

「次期東宮は 彰子の産んだ皇子」と・・・

それを聞いて驚くまひろ。

通常は第一皇子が東宮につく流れになっているのですが・・・

東宮争いはこれからどうなっていくのでしょうか???

そして彰子は 帝は 敦康親王は??

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大河ドラマ「光る君へ」3334 ~まひろも中宮彰子も目覚める・・・~

2024-09-14 23:02:49 | 大河ドラマ

 みなさん こんばんは。

大河ドラマ「光る君へ」3334では

まひろも中宮彰子も 新しい目覚めの時を迎え

ドラマのストーリーも大きく動き出しましたね。

まひろの書く「源氏物語」の 最初の大きな山場である

女主人公の紫の上が初めて登場する「若紫」(わかむらさき)の巻。

紫の上という女性は 光源氏最愛の女性で 光源氏と苦楽を共にする女性。

才色兼備で 気立てもよく 家庭もよく切り盛りする まさに理想の女性として描かれています。

幼いときに源氏に引き取られ 育てられ そして正妻となりました。

源氏によって多くの喜びを与えられた紫の上。

その反面新しい恋を常に求める源氏に 苦しさ 嫉妬 不安も与えられた女性でした。

源氏は紫の上の死によって 初めて自分の身勝手さを知り 涙にくれる後半生を送るわけですが

時すでに遅し。大切な人はもう自分のそばにはいないのです。

物語の女主人公「紫の上」が 最初に源氏の目に留まる場面が「若紫」の巻に描かれています。

 ↑ 泣いて祖母に訴える女児を垣間見る光源氏。

  

走り来る女子 美し気なる容貌なり。

顔はいと赤くなして立てり。「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちにこめたるものを。」

とて いと口惜しと思へり。                    「源氏物語 若紫」

    走ってきた女の子は美しい容貌で 顔を涙で赤くして立って

    「雀の子を犬君がにがしてしまいましたの 伏籠の中にいれておいたのに」

    といかにも残念そうである。

 

 父親は親王でありながら 母親を亡くし祖母に引き取られて 都の北山でひっそりと暮らす若紫。

人目を惹く美しい容貌ながら なかなか勝気で活動的な性格らしく

祖母に お付きの女の子が雀を逃がしてしまったと泣いて訴えます。

その様子を たまたま北山に来ていた光源氏が垣間見。

泣いている美しい女児が 思い焦がれている女性にうりふたつなことに驚愕し

この女児を引き取ることを決心します。

思い焦がれている女性とは 父親の帝の后である藤壺。

それもそのはず 若紫の父親と藤壺は兄妹の関係で 若紫は藤壺の姪に当たるのです。

 

 それはそうとこの若紫の部分 有名なくだりで 高校の古典の教科書にも載っていました。

長い長い源氏物語の女主人公の幼き美しい姿を 私たち読者はこの巻で心にきざむことになります。

雀を逃がして追いかけ ひとりの男性と知り合うといえば

この「光る君へ」ドラマのはじめ リンクする場面がありましたね。

いなくなった雀を追って 道長に初めて出会うまひろ。

その初めての出会いを道長は忘れず まひろにその時の情景を描いた扇を贈ります。

扇を抱いて涙ぐむまひろ。

変らぬ道長の愛情を感じ 感無量のまひろ。

初めての出会いから恋をし お互いの思いを確かめ合った でもその恋は成就しなかった 

この恋が実っていたらどうなっていただろう どんな人生を送っていただろう

かなわぬ思い 届かぬ夢 しばしまひろは過去の自分に思いを馳せます。  

やがてまひろは目覚め 自分の経験を源氏物語に落とし込み 

若紫の巻を一気に書き上げます。

思いや夢を物語に昇華させるところは さすが作家ですね。

源氏物語「若紫」に似たストーリーが この大河ドラマの最初に伏線として描かれています。

この伏線をはり まひろの目覚めとして描いた脚本家の大石静さん さすがのひとことです。

 

 さて目覚めを迎えたといえば この方 中宮彰子。

本来なら恋敵の遺児である親王を 引き取り可愛がり

機転を利かせて 女房たちの目を盗み そっとお菓子を親王に渡す彰子。

奥ゆかしくありながらも 優しく子ども好きな性格が読み取れます。

まひろが仕えるようになってから 彰子の自我が少しずつ現れ始めます。

好きな色は緋色ではなく 青色が好きとまひろに打ち明けたり

まひろのもとを訪れたときに お付きの女房を自分の意志で下がらせたりします。

 

源氏物語の面白さがわからないと 素直にまひろに思いを伝える彰子。

寝殿奥深く 大切に育てられたお姫様育ちの彰子には 人心の機微 

ましてや男女の心の綾というものが いまいちわからない様子。

そんな彰子を受け入れ 優しく語り導いていくまひろ。

「殿御はかわゆきもの。帝も殿御です。しっかり帝の眼を見て 思いをご自分の言葉でお伝えください。」

まひろのアドバイスに 次第に彰子の心は温かくほどけていきます。

帝の前では委縮して 頑なな表情 帝の問いに返事もできない彰子。

一方親王の前ではにっこりとほほ笑み お茶目な面を見せる彰子。

どうか帝の前でも 彰子本来の良さが表現できますように・・・

次回に期待です!

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大河ドラマ「光る君へ」3132 ~いづれの御時にか・・・ 源氏物語ついにはじまる!~

2024-08-26 21:43:52 | 大河ドラマ

 みなさん こんばんは。

大河ドラマ「光る君へ」3132

ついににまひろの 源氏物語執筆が始まりましたね。

今までのまひろと道長の関係の経緯

幼い時の出会いとすれ違い 激しい恋と別れ お互い結婚し子どももできて

しかしまひろの娘は 実は道長の子ども・・・。

まひろと道長の関係が経糸(たていと)だとすると

まひろの父為時や 夫の宣孝 道長の妻の倫子 一条天皇 清少納言など

様々なひととの関りが横糸となって

華麗で美しく そして哀しい織物「源氏物語」が織りあがっていくような・・・

まひろの今までのことすべてが 源氏物語に集約されるような感じがします。

ドラマ開始から まひろを見守ってきた私たち視聴者には 感慨深いものがあります。

 

 「源氏物語」は また冒頭の文章が素晴らしい。

 

(いつの時代の帝の世かは定かではありませんが たくさんの女御さまや更衣さまがお仕えしている中で

 特に身分が高いご出身というわけではないが 帝のご寵愛を一身に集めておられる方がいらっしゃいました)

 

 いづれの御時にか~

昔話の冒頭「むかしむかし あるところに」にも通じる 普遍的な時代や事柄を著わしながら

この一文で 読者を一挙に物語の世界に引き込んでしまいますね。

さすが日本文学史上燦然と輝く 物語の始まり 本当に秀逸な文章だと思います。

 

 

 亡き皇后定子の面影に囚われている一条天皇に 「枕草子」を超える書物を献上することで

定子の呪縛から解き放ちたいと まひろに物語の執筆を頼む道長。

自分らしい物語を模索するまひろは 一条天皇の様子を道長から聞き

定子をあきらめられない天皇も また人なのだと感じます。

人は人を許したり 許さなかったりする そして人は 心の中に闇を抱えている

人とはいったいなんなのか・・・

まばゆい光を眺めながらも その影も冷静にとらえ 魅力を感じ 冷静に分析していくまひろ

そんな視点をもつ まひろのもとで

「源氏物語」 壮大で華麗な光と影の物語が 紡ぎだされようとしています。

 

 まひろの娘賢子(かたこ)とふれあう道長。

ドラマ上では このふたりは実の親子なのですが

道長も賢子も そのことは知りません。

真相を知った時 このふたりの思いはどうなるのでしょうか?

まひろの書く「源氏物語」のも 秘められた親子関係は著わされています。

源氏と 父親の后である藤壺との不義で出来た親王。

源氏の妻の女三宮と 源氏の息子の親友である柏木との密通で出来た薫の君。

秘められた親子関係に苦しむ源氏の姿が このシーンとダブってしまいます。

まひろが経験したからこそ 物語の重要なモチーフとして書いたのでしょうか?

 

 いっぽう「源氏物語」を読んだ一条天皇

「この物語は 朕への当てつけか」と道長に怒りをぶつけます。

それもそのはず まひろの書くこの物語には

ひとりの女性を一途に愛しすぎて 政務がおろそかになってしまい

周囲が心配する帝の姿が 描かれているからです。

しかし一条天皇の怒りをものともせず まひろの筆は進んでいきます。

天皇の好む物語を書くことから脱却して 自分の書きたいものを書くと決心したまひろ。

もう怖いものはありません。

この世で最も高貴な身分の帝でさえ まひろにとっては 女性にとらわれそこから抜け出せない

ひとりの男性として描かれます。

次第にまひろの筆は冴え いつしか一条天皇も物語に引き込まれていきます。

 

 中宮彰子の住む藤壺に 女房として出仕することになったまひろ。

ドキドキしながら出仕したまひろに 仕えている女房達から冷たい視線が降り注ぎ・・・・

まひろは宮中でどうなっていくのでしょうか?

それから この方の変貌も見もの。

奥ゆかしすぎて そば近くに使える女房すら人柄がとらえられない中宮彰子。

一条天皇との仲も溝深く いまだ名ばかりの妻の状態です。

そんな彰子に少しばかりの変化が。

定子の遺児の親王を 藤壺で預かって養育している彰子。

可愛い親王に癒されるのか 表情が次第に柔らかくなっていきます。

贈り物を献上した道長に お礼を言うよう優しく親王に促す彰子の姿に

お~っ 成長を感じました!

うつむいてばかりのお人形のような少女ではなく 意志をもったひとりの女性としての品格も持ち始めましたね。

一条天皇が読む物語を 自分も読んでみたいと話す彰子。

これからどう成長していくのでしょう?

彰子のこれからの変貌が 超楽しみです。

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