鈴木龍郎氏が緑の館仙台絵画展示室に来られた。
龍郎氏は東日本大震災後の被災地の変わり果てた残像が脳裏に焼き付いてしまい困っていた。
被災地の日本画の作品を遠慮がちに見せてくれました。
この日本画を緑の館展示室に展示してほしいとの事。
やっとの思いで描いたことが表情から伺うことが出来た。
一見すると、遠くに山々があって畑に草花が咲いている風景画に見えた。
目を凝らすと遠くに船らしき物体が描かれていた。
大津波が押し流されるのを必死に止めようとする小舟の抵抗が感じられた。
時が過ぎて、被災地にたくましく草花が咲いていた。
相馬新地の漁師の人たちは代々漁に出ると鹿浪山を目印 にしている。
地域の人たちも昔からこの山に四季折々に行楽に行く。
3月11日は相双地方も無残な状態でしたが新地駅のがれきの向こうに鹿浪山がいつもと変わらない姿で助かった人たちを見守っていた。
後世の人々に伝える思いで購入した。
大津波の「被災地の心」を伝えるための記録になる。
緑の館絵画を楽しむ会の展示室に展示すべき大切な絵画の一つになった。
「緑の館絵画を楽しむ会」のHPはこちらです。