(中村正義美術館の庭先の大樹)
いつものようにぶらりと道立近代美術館に行ってみました。
道立近代美術館は北海道出身の画家の作品を中心に展示されています。
田中忠雄が描いた夏の空の鳥を見よは農民と子供が素朴に描かれています。
田辺三重松が描いた雪の狩勝峠は雪景色の広がりを表現しています。
中村善策の札幌夏日の作品を見ていると夏の一日がゆっくり過ぎていく感じがします。
岩崎英遠が描いた道産子追憶は日の出から日没までの一日の移ろいを30mの絵巻で描いています。
三岸好太郎美術館は道立近代美術館から近くにあります。
三岸好太郎は31歳で亡くなっており代表作のピエロが全てを物語っています。
大通り公園やピエロの表情を独特の表現で描いています。
ピエロを見ていると、中村正義美術館に行った時のことを思い出しました。
三岸好太郎と中村正義のピエロの描写には強い拘りを感じます。
中村正義美術館はよみうりランド前駅からゆつくり歩いて25分くらいの所にあります。
絵画鑑賞を終えて帰ろうとすると娘の中村倫子さんが庭先で待っていました。
庭先の大樹のことが気になったので中村正義が描いている樹木について聴いてみました。
この大樹は生前の思い出が残っているとの事。
庭先から見える樹木に自分の心の内面を投射していた事が伺えました。
中村正義の描く樹木は枝が生き物のように動いているような躍動感があります。
樹木は中村正義の内面にある光と影が表現されています。
「緑の館絵画を楽しむ会」のHPはこちらです。