定年オヤジの備忘録

趣味や興味あることを適当に備忘録として残すブログ

定年になったので、ブログタイトルも変更しました。

本郷陽二 頭がいい人の一日15分勉強法

2010-04-10 12:22:38 | 勉強法
読後の感想としては、著者は内容をタイトルの「15分」に無理やり合わせようとしている感じがした。参考になる点は多々あるが、15分という長さにこだわる必要はないと思った。自分に適した時間の長さに合わせて実行したら使えると感じた。



 はじめに
15分というのは微妙な時間である。携帯で遊ぶには長過ぎるし、読書をするには短過ぎ
る。だから15分程度の時間ができると何となく持てあまして、結局何もせずに終わって
しまうことが多い。
この15分を有効活用するように心がけるべきである。
糸川英夫博士の言葉→「屑の時間をダイヤモンドに変える」
① 一時間で10ページ進められる問題集があるなら、15分で2ページする
② 読書で区切りがいいところでないと読んだ気がしないと言わず、15分で本を閉じてしまう細切れ読書にする。
③ 一週間に一度、一気に片付けるのではなく、毎日15分ずつ片付ける。
 
・一日15分が一年で90時間になる!
 15分間で何ができるか?
 文庫本なら10~15ページ読める。
 参考書なら数ページは読み進める。
 国語辞典の読書 → 一時間ぶっ続けで読むのは苦痛であるが、一回5分で一日三回くらいなら意外と面白く読める。
 新聞のコラムを書き写す。

・TO DOリストを作る
 通常のTO DOリストではなく、細切れ時間を有効活用するTO DOリストである。
 5分、10分、15分の欄を作り、それぞれの欄に「やるべきこと」を書きこんでいく。
 例: 5分欄 「国語辞典の読書」「英単語を1つ覚える」「方程式を1つ覚える」
   10分欄 「読書」
   15分欄 「問題集の問題を解く」

・DID DOリストを作る
 「やったことリスト」のことで、寝る前や翌朝に今日(昨日)できたことをリストアップしてみる。

・時間は三通り「瞬発型」「集中型」「つれづれ型」
① 30分ほどの「瞬発型」
② 2時間前後の「集中型」
③ 半日程度の 「つれづれ型」

細切れ時間は、一見すると効率が悪いようであるが、心理学的にみても大きなメリットがある。
人間には、複数の情報を見たり聞いたりした場合、最初と最後の情報が一番印象的で、記憶に残りやすい。これを「初頭効果」と「終末効果」という。
つまり、勉強時間を細切れにして何度も繰り返すと、そのたびに初頭効果と終末効果が得られ、勉強時間を増やすよりもかえって記憶が強化される可能性が高くなる。

・会社で勉強する法
社内には、毎月さまざまな雑誌や書籍を購入している部署があるから、時間がある時に片っ端から目を通すようにする。特に注意するのは、自分では絶対に購入しないような雑誌や書籍である。
株の世界に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉がある。これは、「人が行かない裏道にこそ、きれいな花が咲いている」つまり、他人と同じ行動をしていては利益は得られない意味である。これは、読書にも同じことが言える。みんなが読んでいる雑誌や書籍ばかり読んでいても抜きん出ることはできない。一歩先を行くためには、みんなが読まないような業界紙や、あまり知られていない本や雑誌も読まなければならない。

・脳の反応速度を歩く習慣で鍛える
 普段何も考えずに歩いている。だから歩くのは簡単と思いがちであるが、実は歩くという行為には、脳の多くの部分の協調性が求められる。脳の協調性は、神経細胞のネットワークが迅速でスムーズに働かなければ実現しない。
 つまり、ウォーキングをするということは、脳の協調性を鍛えているのと同じである。
 「ウォーキング=時間の浪費」という考え方は間違い。
 語学番組や語学講座のCDなどをiPod等に録音して、それを聞きながら歩けば、
 「ウォーキング=勉強時間」になる。

・街の中に書斎を作る
 インターネットカフェはお勧めである。
 営業マンの中には、インターネットカフェで仕事をしている人が意外に多い。コーヒー飲み放題で、パソコンも使い放題だから、パソコンで仕事がすんでしまう人にとっては最高のオフィスである。
 街を歩いていて、思い付いたことや気になったことがあったら、近くのインターネットカフェに飛び込んですぐに調べるという使い方もできる。

・語学放送をBGMにする
 デパートや書店のほとんどでBGMが流れている。音楽を止めるとどうなるか。買い物をしている人たちは何となく不安を覚え、そそくさと店を出ていくそうだ。また、流れ作業など単純労働が行われている作業場でBGMを流すと、能率がアップするという研究結果がある。BGMは意外なほど脳や心に影響を与えるものである。

 これほどの影響力を持つBGMを勉強に利用しない手はない。
 家で作業している時、読書をしている時にNHKラジオ等で放送している語学番組を流す。BGMだから集中して聞く必要はない。

 iPod等に好みの語学番組や語学講座のCD等を録音して、通勤時に聴く。この時も、番組に集中することはなく、本を読みながら、車窓を眺めながら聴くだけでいい。そのかわり「一度聴いたら終わり」ではなく、何度も何度も同じ番組を聴くようにする。最低でも10回は聴く。すると、知らぬ間に耳になじむ単語や文章が出てくるようになる。

 「門前の小僧習わぬ経を読む(毎日見聞きして慣れていれば、知らず知らずのうちにそれを習得できてしまう)」のことわざ通りである。

・テレビやラジオの講座は続けることに意義がある
 毎年4月から5月にかけて、テレビやラジオ講座のテキストがベストセラーになるそうだが、せいぜい三カ月で売上は激減するという。つまり、ほとんどの人が三カ月前後で挫折してしまうのである。挫折した人は、まじめに取り組み過ぎたために逆に三カ月坊主になってしまったのである。
 ということは彼らの逆をやれば長続きできる。つまり「あまり頑張らないで気楽にやる」ことだ。

 ノートを必死にとるのはやめて、講師の言うことだけを見聞きする。わからないことがあったら、テキストをもう一度確かめればいいし、どうしてもノートを使いたいなら、メモやポイント、または○×を書き込む程度にする。30分程度の講座なら、強く印象に残ったことを一つ書くだけでも構わない。

 最近ではハードディスクレコーダー等の録画機器が普及したため、「録りためて後でまとめて勉強する」という方法もあるが、「録っただけで安心して、結局は見ない」というケースは意外と多い。
 もし、どうしてもリアルタイムで見る時間がない時は、絶対に2本以上番組をためないこと。録画した番組はその日のうち、または翌朝出勤するまでに必ず見るようにする。こうすれば、見ないまま講座がたまってしまうこともない。

・買わない方がいい本もある
 本を買って後悔することはめったにないが、ただし例外がある。それは参考書である。
 例えば何かの試験を受験する予定があるとする。まだまだ時間があると思って安心していると、あっという間に数カ月を切ってしまう。こんな時によく見られるのが、参考書を何冊も買い込むという行動である。
 たくさん参考書を買い込む人に限って、それで安心してしまう傾向がある。本棚にズラリと並んだ参考書を見て、勉強した気になってしまうのだ。
 参考書はめったに買わない方がいい。ベストな参考書を一冊だけ買う。それ以上は絶対に買わないようにする。そしてその一冊だけを何度も何度も繰り返し読むのである。
 どんなに難しいことが書いてあっても、15分もあれば1ページは進むことができるはず。そうして少しずつ読破していく。
 読み終わったら、最初からおさらいをして、最終的には参考書の内容をすべて覚えるくらいにする。ここまですれば、たいがいの試験はパスするであろう。

・頭のいい参考書、問題集の選び方
① 著者の名前や肩書で選ばない
② 重厚長大は避ける
分厚い参考書は重くて持ち歩くのに不便で、苦労して持ち歩いたとしても、通勤時間やちょっとした待ち時間に手軽に開くという気持ちにならない。
③ 過去問題がたくさん掲載されていること
④ 答えに解説がついていること
試験で同じ傾向の問題が出るといっても、そっくりそのまま同じ問題が出るとは限らない。過去問題を丸暗記するのではなく、「なぜその答えになるのか」という理由や理論を理解することが大切である。理解するためには、答えの欄にしっかりとした解説がついている問題集を選ばなくてはならない。
暗記するのなら、解説の方を暗記すること。読み終えて理解するのに15分程度かかるくらいの詳しい解説が載っているものを選ぶとよい。

・自分だけの人名録を作る
 自分で人名録を作るというのは、自分が主人公になって物事を考えるためにたいへん有効である。
 直接交際がない人や有名人、あるいは外国人でもどんどん記入していく。
 本を読んで感動した時、素晴らしい映画に出会った時、展覧会や画集でたまたますてきな絵に出会った時など、その都度、作家や監督、俳優、アーティストの名前を記録していく。
毎日寝る前に15分ほど時間を作り、「今日はどの人を付け加えようか」と考えるのもいい。

・集めるだけでも立派な勉強だ
 何かを集めてそのことに詳しくなれば、立派な専門家である。つまりコレクションは専門家になるための勉強といえる。
 コレクションとは、物置や机の引き出しをガラクタでいっぱいにすることではなく、「私の博物誌」を作ることである。

・旅行に「テーマ」を持たす
 旅行に行く時も、何かテーマを決めて「プラスワン」の旅行を目指すのもいい。
 ただ街を歩き、写真を撮ってくるだけでなく、建物の中を見せてもらったり、お年寄りに話を聞く。それをパソコンに入力して資料を作る。
 旅行に行く時は、15分でもいいからその土地の紹介記事や本を読み、そこに何があるかをあらかじめ知っておくとよい。

・尊敬する人を真似てみる
 美術の授業はたいてい模写から始まる。優れた先人の作品を忠実に模写していると、絵を描く基本ができあがっていく。この基本技術をしっかりと身につけられた人だけが、独自のテクニックや独創性を加えることを許される。
 目標とする人をみつけたら、その人を徹底的にコピーする。服装から立ち振る舞い、食事の嗜好まで真似てみる。
 毎日15分くらい、しぐさを真似することから始める。するとその人の考え方や仕事に対する意識まで、理解できるようになる。
 かなり、上手に真似できるようになったら、自分の望みやカラーを加えてみる。

・フリーペーパーで情報力をアップする
 フリーペーパーには普段読んでいる週刊誌や新聞では得られない情報が詰まっている。
 自分の視野を広げるためにとても有効である。
 できるだけマイナーなフリーペーパーを探すように心掛ける。

・出会った本はパッと買う
 待ち合わせ時間にまだ余裕がある時は、書店で過ごす。15分ほど書店にいるだけで、いろいろな知識を頭に詰め込むことができる。
 イギリスの作家ベネット「何でもいいから本を買いたまえ。買って部屋に積んでおけば、読書の雰囲気が作り出される。外面的なことだが、これは大切なことだ」と言っている。

・「関係ない」と思う本にこそ大切な情報が
 書店でいつも同じ棚ばかり見ていると、同じ傾向の本だけの「井の中の蛙」になってしまう。

・頭がいい人の「読書術」
 相当なことが書いてありそうな本でも、本当に大切なことは、わずかしか書かれていない。たいていの本は「まえがき」か「あとがき」を読み、目次、見出しを見れが用が足せる。

・読書のコツは面白いところでやめること
 普通の小説やビジネス本は読み始めても、キリのいいページに栞を挟み、「また明日にしよう」「帰りの電車の中で読もう」となってしまう。しかし、忙しくなったりすると、電車の中でも自宅に帰っても、すぐに眠気が襲ってきて読書どころではなくなる。こうしてバッグに入れっ放しにされた本は、一週間もたつと、読みかけのまま本棚に戻され、「積読本」に化けてしまう。
 「積読本」にもそれなりのメリットはあるが、せっかく途中まで読んだのに、途中から積ん読になってしまうのはもったいない。
 積ん読にしないためのテクニックは、「面白いところで読み終える」ことである。普通は面白いところにかかると、どんどん読み進んでしまうが、そこでグッとこらえて栞を挟み、本を閉じる。
 谷(つまらないところ)で読書を止めるから積読本ができてしまうのである。
 このテクニックは記憶にも有効であることがわかっている → 「ツァイガルニク効果」人間には、達成された完了課題より達成されていない未完了課題の方が記憶に残りやすいという心理がある。

・新聞は奇数ページに注目する
 新聞はすべてのページに目を通すのではなく、奇数ページ(一面を含めた左ページ)に注目するようにする。右開きにできている新聞は、目につきやすい左ページに重要な記事を集中しているから。
 偶数ページには、記事より広告が多いことに気付く。
 三面は「総合面」と言われ、一面につぐ重要なページである。ここでは記事のタイトルと前文(新聞の世界では「まえぶん」と読む。見出しの次にある記事の内容が要約されている短い文)だけを読めばいい。

・積ん読をバカにしてはダメ
 2005年のNHK放送文化研究所の調査で、平日に読書をしている人はわずか18%で平均時間は1時間9分であった。この読書には漫画や雑誌も含まれているから、書籍を読んでいる時間はこの数字よりもかなり低いと予想される。
 本棚に読んでいない本が増えた時は、本棚としっかり向き合って、15分ほどかけて積ん読中の本をあれこれ並べ替えてみるといい。
 今までのまとめ方にとらわれず、自己流の並べ方、組み合わせ方をしてみる。
 本を並べ替えることは、単なる気まぐれのように思えるが、実はかなり高度な知的作業なのである。

・本のタイトルが読めるようにしておく
 本が増えてくると、二段三段に積み重ねたり、横に寝かせて重ねてしまう場合がある。こうすると本のタイトルが見えなくなってしまう。
 その時は「まあ、いいか」と思うが、数日後、数か月後に見つけるのが困難になる。
 並べる時にちょっとだけ手間をかけてタイトルが見えるようにしておけばよい。
 本が多過ぎて、どうしても前後に並べなければ収まらないなら、月に一度ずつ、前の本と後ろに隠れている本を取り替える習慣をつけるとよい。

・パンフレットやPR誌を活用する
 一度手に取ったパンフレットやPR誌は自宅や会社に持ち帰ってファイリングした方がいい。
 パンフレットやPR誌が貴重な理由は、
① 雑誌や書籍とは比べ物にならないほど、多額の製作費がかけられているから、貴重な情報が詰まっていることが多い。普段はめったにインタビューに応じない著名人をPR誌で見かけることも珍しくない。
② ページ数があまり多くなく、写真が多用されている。文字数が少ないから訴求したい点がズバリ書かれていて15分もあれば読み終えることができる。

・感情表現は記憶力をアップさせる
 記憶は何かを読んでから、わずか30分で40%も忘れてしまう(エビングハウスの忘却曲線)が、それを引き止める手段が「書くこと」である。
 その時に感情表現を加えて書くと、自分に関係したことに変化する。こうすると記憶の強化がより促進される。
 何としても覚えたいこと、諳んじなければならないことがある時は、これにプラスして、書き込んだ文章を15分間復唱し続ける。そうすれば30分で40%消失にはならないであろう。

・手書きの日記が勉強になる
 日記を長続きさせるコツは気張らないこと。その日にあったことを探して書こうとするから追い詰められてしまう。そこまで深く考えず、その日に会った人の名前を書くだけでもいい。天気や気温、目についたことを2、3行書くだけでも十分である。このくらい気楽な気持ちでやれば長続きする。

・絵は記憶力を倍増させる
 人の記憶は考えている以上に淡く、瞬く間に失われてしまう。だから、大切なことをメモやノートに書いてもすぐに忘れてしまうことがある。
 こんな時は、ノートや手帳にメモる時に絵を描くようにする。絵は下手でもいい。
 絵も一緒に描くと、驚くほどに忘れない。
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成合 弘 ここで他人と差がつく最強の勉強法

2010-04-03 09:38:35 | 勉強法
・視覚、聴覚を使って勉強する
 五感のすべては、言葉にすることができる。そして言葉にする能力こそ、学習力の基本である。

・右脳の比率を高めることが人と差をつける
 自分の脳のメカニズムを知るということは、脳を上手に使うためには、非常に大切な作業となる。例えば体を鍛錬する時でも、鍛錬すべき部分を具体的にはっきりと自覚してトレーニングをすれば、その効果が出やすくなる。

 右脳「自然脳」→直感や本能、視覚的な能力全般を司る。発想力や想像力、頭の中で
物事を組み立てていくのが主な仕事である。
 左脳「経験脳」→経験による継続的なトレーニングや重要情報の長期ストック、自分の
中で確認された信念やビジョンの実現能力を促す。
 学習→自然脳で情報を得て、経験脳で処理する作業が繰り返されている。

・右脳「自然脳」を鍛えるトレーニング
 通勤途中、または散歩中に、ぱっと見た光景で記憶に残っているものや、目に入ったものをどんどん口に出してみる。視覚と共に聴覚も使う。そして会社に到着後、または帰宅後に、どれだけ記憶しているかを復唱してみる。
 寝る前に、今日一日の食事のメニューをさかのぼって思い出してみるのも効果的である。その際、具体的にどのような食事であったのか、映像まで浮かぶように努力する。
 将棋やクロスワードパズルなど、右脳を使う遊びを日常に取り入れてもよい。
 最も刺激的で実益的なトレーニング法の一つは、株式投資などの資産運用である。

・左脳「経験脳」を鍛えるトレーニング
 右脳が得た情報を処理するのは、左脳の役割である。そのため、左脳にはあらかじめ確実な知識をストックしておくことが重要である。
 左脳を鍛えるには、繰り返しのトレーニングが基本となる。一定時間内に英単語を100個記憶するなど、完璧に覚え切るトレーニングを繰り返すのがオーソドックスな方法である。ノートの内容を繰り返し書いて覚える。書くという動作を加えることで視覚や触覚を刺激する。
 定期的にチェックすることも忘れてはいけない。白紙に、これまで記憶している内容を詳細に記述していく。
 左脳を鍛えるトレーニングは、継続的にこなさなければ意味がない。知識を得る→記憶する→忘れるという繰り返しを克服するため、自分でしっかりと記憶したというところまで続けなければならない。短時間であっても、毎日、同じ時刻、同じ場所でトレーニングを繰り返すことで体も慣れてくる。

・ストレッチと「自然脳」の関係
 ストレッチをしながらの勉強は、「自然脳」を主に利用する学習に効果的である。体の稼動範囲を広げることは、「自然脳」の稼動範囲を広げることにつながる。ストレッチで体を伸ばした分だけ、頭の中の容量も増えるというイメージを持ってトレーニングを行うと更に効果的である。
 勉強だけでなく日常知識として、映画のタイトルや俳優の顔と名前を記憶するといった作業をいつも心がけるだけでも脳力は高まる。

・自分に合った勉強法を見つける
 自分にとっての「最強の勉強法」を見つけるという発想を持つこと自体が、脳の活性化に役立ち、また勉強の効率アップを考えていくうえでの大前提となる。

・具体的な目標を設定する
 集中力を高めていくうえで、まず行うべきことは、具体的な目標を設定する作業である。
 著者は、毎年元旦に「今年はこれを実行しよう」「これを実現させよう」ということを、思いつくままにメモしておき、1月2日書初めの日にシステム手帳に万年筆で清書している。

・疲れている時間の活用法
 本当に疲れて、すぐにでも寝てしまいたいような時に、5分間でも記憶物のトレーニングをすることができたなら、それは素晴らしい意志力である。その内容を必ずノートに記録しておけば「こんなに疲れているのに、5分間も記憶物に集中できた」という自信にもつながる。
ひどく飲んで酔っ払った時にも、同様の演習を5分間だけでもこなしてみるのもいい。
それほどの疲労感はないが、難解な問題に挑戦する、またはハードなトレーニングをするには少し気力が不足気味と思われる時は、自分が積極的に関わりたいテキストのページを開いて、ずっと見つめているだけでも決してムダにはならない。

・休養の取り方を工夫する
 休養する時は、勉強のことは考えず、思いっきり休みに専念することがポイントである。「こんな時間はもったいない」と思いながらでは、休養度は半減してしまう。
「やる時はやる」「休む時はとことん休む」という姿勢が、脳のブラッシュアップトレーニングとして有効である。

・体力・持続力アップのためのトレーニング
 ゆっくりと深呼吸をする。
 腹筋は体力の基本。自覚的な腹筋トレーニングを随時実施して、、腹筋には自信があるといえる状態までトレーニングを進めると、持久力もつく。

・生産性を高める勉強法
 暗記と文章読解力という基礎体力を鍛えよ
① 主に右脳を使う記憶術
テキストを見てそのまま覚えていく→全体的な紙面構成を目に焼き付ける
記憶したい用語を声に出して記憶する→文章や単語、公式等
記憶したい項目をメモに書き出して、一気に覚えてしまう→単語なら10回書く
② 主に左脳を使う記憶術
同じ問題を繰り返し演習→とにかく復習
大量の問題演習で本番さながらの実践力を鍛える→問題に向かった時の不安や焦りの感覚を感じさせなくなるくらい問題演習を繰り返す。

・記憶したメモは即座に捨てる
 著者は、記憶用メモをその日のうちに捨ててしまうことを前提に作成している。時には「まだ確認していたい」という未練にとらわれることもあるが、人生は一度、同じ時間は二度と来ないという現実を常に意識して、思い切って捨てている。
 記憶したいものを、その場で覚えてしまう習慣をつけてしまうことこそが、「最強の記憶術」を生み出すトレーニングとなる。

・制限時間を設け、要約する
 大量の本を計画的に読破していくことも有効である。そして、読み終わったら、必ず簡単な要旨や読後感などを一定時間内にまとめる練習をする。

・速読術の基本的なトレーニング
 風景を眺めるように文章を眺める → キーワードを読み取る → ページをめくる
 これの繰り返しである。1ページ当たり1~2秒を目標に、そこに何が書かれているのかを読み取る作業をする。
 「そんなことをしている暇はない」と思うが、習得した場合としない場合では、最終的に格段の差がつく。最後に笑うのはこのような特殊な武器を習得した人である。

・速読術のキーワード
① 漢字(特に単語や熟語)
② ひらがなのキーワードは「××」などの括弧(「 」、“ ”)で括られていることが多い。
③ 英語やローマ字はキーワードである。例:この場所はPOWERが高い
④ 教科書やテキストでは、太字部分

・知識がないものは速読できない
 速読は自分の中にある知識をつなぎ合わせた形で読んでいくものであり、そうした知識を関連させて理解していくものである。

・読書百遍意自ずから通ず
 大量の読書量によって、シャワーのように文章を浴び、内容を脳に定着させていく方法は、そのジャンルの内容に精通していくうえで、とても有効な方法である。
 強くなりたいジャンルの本を、とことん読み倒すのも一考に価する。
 また、記憶したい用語も、これまでに経験したことがないくらい、大量に繰り返し声に出して覚えてみる。一つの覚えにくい単語を完全に覚え切ってしまうと、似たような単語や関連した単語は、比較的容易に記憶できるようになってくる。
 →原始的だが、「音読」「黙読」「書き写す」を繰り返すことが重要であり、近道を探すために時間をかけるより、一つでも多くの問題を解くことをすすめる。


★この本のコラムの一つに「ラインマーカー」について書いてあったが、ここを読んだ時に速読法と共に使える方法を思い付いた。
自分は、いつも読書の時に気になる重要部分にラインマーカーを引いているので、速読の練習方法として、今まで既に読んだ本のラインマーカー部分のみをキーワードとして見る方法もあると思った。自分が選んだキーワードであることと、既に一回読んでいるので自分の速読練習としては最適ではないか。
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出口 汪 大人のための超スピード勉強法

2010-03-28 13:31:57 | 勉強法
・忙しいときほど、頭がよくなる
 ただ、やみくもに仕事に取り組んだり勉強するだけでは、決して効果は上がらない
 勉強は知識や情報を蓄積するためだけにあるのではない
 どれほど勉強しても、それが知識の羅列であっては何の役にも立たない
 自分が習得した知識がどのような意味を持ち、どう使えるのか、それを直感的に把握すべきである
 超スピードで知的生産を行うには、三つの能力を鍛え上げることが不可欠である
 ①想像力
  他者の立場に立って共感してみることで、独りよがりでない広がりを持った思考が可能になる
 ②論理力
  論理力といっても、決して難しいものではない、相手に対して筋道を立てて説明する能力のことを意味する
  長い島国文化の中で生活してきた日本人は、自分の考え方や感情が相手に伝わると錯覚している
  アメリカ社会において、まだ西部開拓が推し進められている頃、彼らにとっては全ての人間が他者であった。
  隣人が白人なのか黒人なのか、黄色人種なのかわからない。人種も民族も言語も宗教も文化も異なっている。ましてや感覚など通用するはずがない。
  他者を意識したとき、コミュニケーションの唯一の手段は論理である。
 ③言語力
この三つさえ身につければ、この現代社会の状況、更には人間の奥深いところや文学、芸術に至るまで、深く認識し、考え、表現することができる

・評論を毎日10分で「伝える」力を伸ばす
 評論を読みこなすことで、より多くの人との意思疎通が可能となる。それは、論文に使われている多くの抽象語が世界的な共通言語だからである。

・人間理解を深める手段としての小説
 文学的文章を読む必要性はどこにあるのか?それは想像力の養成とレトリック(一般には修辞といい、あらゆる文章の技巧を指す)の習得である。
 小説を読むことによって男は女の気持ちになれるし、大人は子供の気持ちを取り戻すことができる。小説を読むことで様々な人生を生き、様々な時代・場所に飛ぶことができる。

・文庫、新書を活用する
 単行本は絶えず持ち歩くにはかさばるし重い。単行本は主に保存用であり、文庫か新書はボロボロになるまで活用する。毎朝30分書くのと同時に、絶えず活字に触れることが勉強においては大切である。
 ほんの10分でもいい、1ページでも読んでみる。その10分という時間は、一日に何回もやってくる。その度にページをめくることで、絶えずその世界に浸ることができる。
 人は誰も一回の人生しか生きられない。だが、読書によって、同時にいくつかの世界に生きることができる。現実世界の中で生活しながら、頭の中は文庫本を開くことによって、すぐにもう一つの世界に戻ることができる。
 →毎日、鞄にどの本を入れようか、その出発までの一瞬をこよなく愛する。
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吉井亮介 どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!

2010-03-14 09:23:58 | 勉強法
・ポータブルスキルとは?
 会社の垣根を越えて持ち運びができて、どの会社でも活かせる仕事の技術

①勉強力
・時間と経験を安価に買う。
 自分への投資が、一番リターンが大きくなる。
 しつこい努力は、才能を越えて技術・周囲の評価を大きく変える力がある。

 手元に必ず本を置いている人は、「志高く、目標に向けて強い意志で読み続けている」というより、何もしない手持ち無沙汰が嫌で読んでいる場合が多い →非常に同感同感
 時間つぶしでも本を読むようになれば、毎日切れ端時間はたくさんあるので、読書量を増やすのは難しくない。

・速く、深く、読書する3つのポイント
 1.基礎知識
  「学習曲線」→ある分量の知識を得ると、学習スピードが速くなる理論。
   何も知らないことをゼロから学ぼうとすると、とても時間がかかるが、ある程度知っていることであれば、学ぶのに時間がかからない。
   読みさえすれば基礎知識がつくので、自然と速くなる。ある分野を新しく学ぶ時は、何冊か同じ分野の本をかためて読むといい。
 2.目的意識
   調べ物をする時のように目的意識を研ぎ澄ませる。
 3.全部読もうとしない

・本で読んだ知恵を仕事に活かす
 1.実行したいことをいつも見えるところに書いておく。
   →手帳やパソコン画面に記載する。
 2.手帳にまとめて自分なりのテキストを作る。
 どんなことでもできるようになるまでは、しつこく繰り返すことが大事である。
 「知識」+「繰り返しのトレーニング」=「新しい技術獲得」

・同僚、上司が知らない知識を得る
 相手が既に知っている情報では、相手に聞く耳を持ってもらえない。
 専門書を読む時に、意味がわからなくなってしまうのは知らない言葉が並んでいるからである。その言葉に慣れてしまえば、難解な本でも読むのは難しくなくなる。
 本を読んでいて関心がある分野を見つけたら、その周辺分野の入門書を何冊か読んでみる。そして、言葉に慣れてきたら難しい本を読んでみる。
 どんなことでも「簡単、すぐに得られるもの」には大した価値はない。専門書を読み進めると、新しい知識や深い理解を得られるので、仕事に広がりと深さが増す。

・知識の価値とは何なのか?
 知識は「現実の見方を変えるもの」

②行動力
 行動力を生み出すには、自分の内的な欲求と結びついた目標が必要である。
 学歴や会社規模や地位や名誉や収入といった「自分の外側にある他人」の評価軸を重視して、自分の好き嫌いなど欲求を抑圧し続けてしまう。すると自分の本当の欲求が見えなくなってしまう。
・本心の目標設定で大事なポイント2つ
 1.無意識へと追いやってしまっている自分の欲求を明らかにする。
 2.自分のやりたくないことを挙げる。

③時間投資力
 面倒くさがりで行動力がないのにスケジュールだけ立てても絵に描いた餅になるだけ。
 手帳に細かくスケジュールを書いても、ミッションを書いても、夢を書いても、TODOリストを書いたとしても、起こした行動を方向づける意味があるだけで、行動することが先にあってはじめて価値が生まれる。
 大きな仕事をやる人は、ツールの前に意志の力が強い。
 「時間力」=「行動力」×「行動を律する意志」+「サポートツールの知識」
 「時間力」=「優先順位付け」&「やらないことを決めること」+「時間の捻出方法」
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古市幸雄 「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55

2009-05-05 01:03:23 | 勉強法
・読書のコツとは?
 本を購入する際のコツは、一度に大量に購入せず、できるだけ1冊ずつ購入し、購入した日に読み始めること
 本を探している時に「読みたい」と思った本が見つかったら、おこづかいの許す限り、迷わず即購入して、その日のうちに数ページでもいいので読み始めること
 良書は何度でも読む → 最初読んだ時に面白くないと感じた場合に、自分がまだその本から有益な情報を抽出できるレベルに達していないことが考えられる

・脳科学の実験結果に基づく正しい勉強法は?
①ドイツの実験心理学者エビングハウスの実験によると、人は情報を記憶しても
 20分後 約42%
 1時間後 約56%
 9時間後 約64%
 6日後  約76% を忘れてしまうらしい。
②記憶のメカニズムは、
 側頭葉→海馬→側頭葉 (長期記憶)
 側頭葉→海馬→破棄  (一時記憶)
 つまり、海馬に同じ情報が頻繁に送られると長期保存され、しばらく送られないと破棄されてしまう
③長期記憶のポイントは定期的な復習にある
 初回の勉強
 1回目の復習 1週間後
 2回目の復習 3週間後
 3回目の復習 7週間後

・勉強の成果に必要な要素は?
 y(勉強の成果)=a(教材・サービスの質)×b(集中力)×x(勉強時間)の2乗+c(過去の勉強の蓄積)
 教材・サービスの質2割、勉強量8割で勉強の成果が決まると考えて間違いない
 つまり、勉強量を増やすことが、勉強の成果を一番左右する要素である。
 一般的に自分の勉強量8割の重要性を無視して、「いい教材・サービスはないか?」ということばかりに注意を払っている

・勉強の成果はすぐに出ない
 最初はすぐに成果が出ないが、しばらくすると累積効果が効いてきて、ある一定の時期を過ぎると急激に勉強の成果が現れる
 勉強を続けていると、突然目の前に大海が広がるように急に視界が開けて、ものごとがよく理解できるようになったと感じる瞬間がある → 累積効果

・勉強時間の捻出方法
 テレビを見ないようにする
 電車の中で最近では携帯電話でゲームをしている人を多数見かけるが、このような非生産的な時間を極力少なくして、必ず何かの勉強時間に充てる
 通勤時間では、語学のオーディオCDやビジネス系の学習教材をiPodに入れて移動中に聞く → 同じ本を10回繰り返し読むのは大変であるが、音声ならば10回聞いてもほとんど苦にならない
 休日は1日2~3時間勉強をすればOK → 堅苦しく考えないで、未読本を読むことでもOKである

・効果的な休憩方法
 30分間勉強して15分間の休憩を繰り返す → 集中力がとぎれて勉強がいやになる前に、勉強を一時中断するのがコツである
 休憩時間の意外な使い方として、読みたい本を読むという方法もある

・なぜ英語が習得できないのか?
 勉強量が圧倒的に足りない → 1~3年という比較的短期間に成果を出したければ、最低年間750時間は勉強する必要がある

・本気の人のための英語勉強法
①ネイティブが多用するフレーズを丸暗記すること → 基本フレーズを暗記していれば、表現したいフレーズが、日本語→英語という英訳作業なしにスッと出てくる
②慣れてきたら、独り言をなるべく英語で口にしてみる
③リスニング&シーニング → DVDで字幕を表示した状態で、ドラマを見ながらリスニング学習をする
④自分で発音できない音は聞き取れない → 正しい発音ができるようになれば、音を聞き分けるのは非常に簡単になる
 リスニングが苦手な学習者がしなければならないのは、リスニングを学習することではなく、発音の勉強である
⑤リーディング力を身につけるには、実際に英文を読んで向上させるしか方法はない → 自分の興味がある分野や仕事関係の分野の英文を毎日30分程度読むように心がける その際はとにかく早く読むようにすること
⑥ライティング力を身につけるには、実際に英文を書いて、指導者に添削してもらうしかない
⑦本気の人が目標とすべき年間英語勉強量は
 1年~3年という比較的短い期間で成果を出したいと思ったら、年間1000時間、最低750時間は勉強しなければ、いつまでたってもできるようにはならない


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