現在ブレーメンの難民保護不正認定スキャンダルが話題になっており、そういえば2017年度の難民統計を確認していなかったことを思い出したので、こちらに記載しておきます。
2017年度の難民認定申請総数は186,644件で、前年より約524,000件、72.5%減少しました。
出身国別に見ると、シリア・アラブ共和国が最も多く、25.4%(48,974)。イラク11.3%(21,930)、アフガニスタン6.6%(16,423)、エリトリア5.1%(10,226)と続きます。
下の地図は出身国を申請数に応じて色分けしたもので、4,067件以上の上位10か国が最も濃い色になっています。ちなみに10位は国ではなく、「出身国不明」です。
色分けは少ない順に
- グレー =0件
- 薄オレンジ1=1~500件未満
- 薄オレンジ2=500~1,000件未満
- 薄オレンジ3=1,000~3,000件未満
- オレンジ=3,000~4067件未満
- 濃いオレンジ=上位10位
申請者のうち男性は60.5%でした。
申請者の75.2%は30歳以下で、18歳以下は45%(89,207人)。
保護者同伴なしの未成年者による難民認定申請は9,084件(2016年度:35,939件)で、うち7,786(85.7%)が男子でした。最も多い出身国はアフガニスタン(24.4%)、エリトリア(17%)、ソマリア(13.3%)でした。
2017年度の難民保護審査処理総数は603,428件で、うち123,909件(20.5%)が難民保護認定、 98,074件(16.3%)が二次的保護認定、39,659件(6.6%)が国外退去禁止(つまり滞在容認)、232,307件(38.5%)が保護の却下でした。残りの109,479件(18.1%)は形式的な決断です。保護認定率は43.4%となりました。
詳細は"Das Bundesamt in Zahlen 2017 - Modul Asyl(2017年度統計の難民保護の部)"をご覧ください。