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『発酵マニアの天然工房 エエもん・アカンもん、見分けたるー!』も昨日友人からついでに渡された本です。麹の漬物を作ってみようと思いつつついついそのまま放置してたので、これを読んで初志貫徹(?)するかと思って早速読んでみました。160ページ弱の小冊子で、量的にもさらっと読める手軽さがありますが、文の大部分が関西弁で書かれていて、目の付け所というか突っ込み所が見事でかなり笑って楽しみながら読める本です。
目次
第1章 体と発酵のビミョーな関係
第2章 麹は自分でつくってしまえ
第3章 天然酵母と乳酸菌のレシピ
第4章 こんなにあるぞ!乳酸菌の活用術
第5章 乳酸菌から環境を考えてみよー
第6章 発酵パワーで放射能をやっつけろ!
もちろん中には発言がラジカルすぎるというか、そこまで決めつける根拠はちょっと弱いんじゃないかと思える部分もありますし、いろんな「やってみよー」の中にはドイツではかなり難しいものもあります。
また第5・6章では最初の方のテンポの良さや可笑しさ・面白さが残念ながらかなり失われてしまいます。話の繋がりは分かるんですけど、タイトルから期待される内容からはやはり多少脱線していて、全体の座りが悪くなっていると感じずにはいられません。コラム的に挿入するだけの方が良かったのではないかと思います。
何はともあれ第1章から4章は、発酵品・乳酸菌の効用を原理から理解するには楽しくていい入門書です。
とりあえずお米のとぎ汁を捨てないことから始めてみようかと思います。
この方のブログ http://kinokokumi.blog13.fc2.com/ は多少読みづらい感じがありますが要チェックですね。