徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

ドイツ情報、ヨーロッパ旅行記、書評、その他「心にうつりゆくよしなし事」

ドイツ:世論調査(2018年3月16日)~大連立をそこそこ支持

2018年03月17日 | 社会

昨年9月の連邦議会選挙から半年、ようやくドイツに新政府が誕生しました。政府成立にかかった時間は史上最高となりました。「大連立(Große Koalition = GroKo)」と呼ばれるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)とドイツ社会民主党(SPD)の3党連立政権第3弾となります。3月16日にZDFのポリートバロメータという世論調査では、国民がこの新政府についてどう考えているのかが主なテーマです。

大連立

3期目の大連立政権となることをいいと思う人は45%、よく思わない人は38%、「どうでもいい」は15%。
参画している政党内でも特にSPD内では大連立に対する見方が厳しく、大連立支持はたったの58%です。連立契約に賛成か反対かで寸前まで党内を二分する議論がされただけあって、党内の分断がまだ修復されていないようです。

大連立を「停滞」と見なし、メルケル首相を敵視する右翼ポピュリズム政党であるAfDの支持者たちの大連立支持率は当然一番低いのですが、それでも9%の人が支持しているのがちょっと驚きです。

政府の顔ぶれには45%の人が「満足」と答えており、「不満」と答えた31%を上回っています。また、政府内の協働が「うまくいく」と答えた人が半数で、「うまくいかない」の44%をわずかに上回っています。

大連立政権がドイツの問題解決に重要な貢献をするかどうかについては、意見が真っ二つに分かれ、「はい」も「いいえ」も48%の横並びになっています。「ドイツの問題」をどれだけ切実に感じているかで見方が変わるのではないかと思います。切実に感じていれば、大連立政権には大して期待できない、大きな変化は望めないというふうに考えるのが自然でしょう。切実さがなければ、大連立政権でも「まあ、そう悪くはならない」と考えられるのではないかと。

大連立政府が次の連邦議会選挙まで持つかどうかについては、70%の人が「持つ」と答えています。

大連立が長期的にSPDに悪影響をもたらすかどうかについては、「害がある」の50%が「メリットがある」の41%を上回っています。SPD支持者の間でも「害がある」という回答が49%で、「メリットがある」の45%をわずかに上回っています。

 

メルケル首相

今回で任期4期目に入るメルケル首相ですが、首相選出の投票では必要票数をわずか9票上回っただけの得票で、連立与党内の34人が彼女に投票しなかったことになり、権力基盤は盤石とは言い難いです。

メルケルが再び首相になることを55%の人が肯定的に見ており、否定的な41%を上回ってはいるものの、その差は小さいと言えます。ただし党内支持率は85%で、盤石と言えます。

メルケル首相4期目に対する見方を支持政党別に見ると:

CDU/CSU 85%
SPD 55%
AfD 16%
FDP 46%
左翼政党 33%
緑の党 53%

メルケル首相は意外にも緑の党の支持者にも人気があるようですね。

貧困問題

新しく厚生相に就任したイェンス・シュパーン(37、CDU)が「ハルツ4(就労可能者のための生活保護)の受給者は貧乏ではない」と発言したことで物議を醸し、彼にハルツ4の基本支給額で1か月生活することを求めるオンライン署名運動に約14万筆が集まっているほど、ハルツ4が現在ホットな話題なので、ポリートバロメータでもそれが生きるために必要なものに十分かどうかという質問がなされました。

「十分ではない」という回答が55%で、「十分」と答えた37%を大きく上回りました。

支持政党別に「十分」という回答の割合を見ると、保守(CDU/CSU)、右翼(AfD)そして自由民主党(FDP)にその割合が随分と多いようです。貧困に対する理解が少ないのでしょうね。

 

貧困問題とは少しずれますが、男女間の収入格差をなくすことを掲げる3月18日のEqual Pay Dayに合わせて先日ドイツ連邦統計局が発表したところによると、2017年度のドイツにおける男女間の収入格差は21%で、女性は男性に比べて時間当たり4.41€少ない給料をもらっているとのことでした。その傾向は旧西独の方で強く、22%でしたが、旧東独では男女格差は7%だけでした。

世論調査では、「女性と男性は同じ業務に対して同じ給与をもらっているか」という質問に対して87%の人が「いいえ」と答えました。

連邦議会選挙

もし、次の日曜日が連邦議会選挙なら、どの政党に投票しますか:

CDU/CSU(キリスト教民主同盟・キリスト教社会主義同盟) 32%
SPD(ドイツ社会民主党) 19%
AfD(ドイツのための選択肢) 13%
FDP (自由民主党) 9%
Linke(左翼政党) 11%
Grüne(緑の党) 12%
その他 4%

1998年10月以降の連邦議会選挙での投票先回答推移:

 

政治家評価

政治家重要度ランキング(スケールは+5から-5まで):

  1. ヴォルフガング・ショイブレ(元財相)、+2.0(↑)
  2. ジーグマー・ガブリエル(元外相)、+1.5(↓)
  3. アンゲラ・メルケル(首相)、+1.4(→)
  4. チェム・エツデミール(元緑の党党首)、+1.0(↓)
  5. ホルスト・ゼーホーファー(CSU党首・新内相)、+0.3(↑)
  6. サラ・ヴァーゲンクネヒト(左翼政党党首)、+0.3(↑)
  7. マルクス・ゼーダー(新バイエルン首相)、+0.2(↓)
  8. クリスティアン・リンドナー(FDP党首)、+0.2(→)
  9. アンドレア・ナーレス(SPD新党首)、+0.1(↓)
  10. マルチン・シュルツ(SPD前党首・前欧州議会議長)、-0.1(↓)

経済

ドイツ経済の絶好調ぶりは世論調査にも表れており、昨年秋の数値よりもさらに良くなっています。

ドイツにおける一般的な経済状況:

いい 67%
悪い 5%
どちらでもない 27%

自分自身の経済状況:

いい 67%
悪い 6%
どちらでもない 26%

 

参照記事:

ZDF Politbarometer, 16. März 2018, "Verhaltene Zustimmung zur Großen Koalition(大連立の支持率は大きくはない)"

Pressemitteilung Nr. 099 vom 15.03.2018, "Verdienstunterschied zwischen Frauen und Männern in Deutschland 2017 bei 21 %(2017年のドイツにおける男女間の収入格差は21%)"


ドイツ:2017年連邦議会選挙結果


書評:ダン・ブラウン著、『Origin(オリジン)』(Transworld)

2018年03月17日 | 書評ー小説:作者ハ・マ行

ダン・ブラウンの最新作『Origin(オリジン)』(Transworld)は昨年10月に発売されてすぐに電子書籍で買っておいたのですが、あまりにも本を買いだめし過ぎてて、結局日本語の翻訳が出る頃になってようやく読むに至りました。

ダ・ヴィンチ・コード』や『インフェルノ』でお馴染の宗教象徴学者ラングドン教授を主人公にしたシリーズ第5弾。舞台は主にスペインのビルバオとバルセロナで、謎の死(ラングドンの元教え子で人類最大の謎を解き明かす映像を発表するはずだったエドモンド・カーシュがイベントの最中に額を撃ち抜かれて死亡)があり、ラングドンが解くべき謎(映像発表のための47文字のパスワード)を美人さん(未来のスペイン女王にしてグッゲンハイム美術館のイベントで司会役を担当するアンブラ・ヴィダル)と共に王室警備や現地警察及びカーシュを殺害したキラーに追われながら解くというお馴染のパターンが展開されています。

宗教と最新科学の関係をテーマとしているところは、シリーズ第3弾の『ロスト・シンボル』に共通しています。ただし、今回ラングドンが解くべき謎は象徴学とはおよそ関係のない47文字の詩の一節をそのまま使ったというパスワードなので、別に彼が活躍しなくてもよかった感じがします。そろそろシリーズとしては限界なのではないかと思いますね。

またサイエンス色が濃いため、ミステリーと言うよりはSF小説という印象の方が強いです。現在のAIの発展には目を見張るものがありますが、本作品に登場するウインストンというイギリス英語を話すAIはまだ「未来の可能性」に過ぎません。このウインストン・チャーチルから名前を取ったAI「ウインストン」が重要な役割を果たすので、SF色が濃厚になるわけです。

さて、エドモンド・カーシュは世紀の発見の発表前に、その影響力を検討するために宗教界のトップスリー(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教)の代表者たちと会談してます。その3人のうちの2人が殺されてしまいます。カーシュ自身はアヴィラという元海軍司令長官に殺害されるのですが、アヴィラは「The Regent(摂政)」を名乗る者から受けた指示を実行しただけなので、背後関係は不明です。アヴィラはイベント開始直前にスペイン王室からの電話での指示で参加者名簿に加えられたらしいので、カーシュ殺害に王室がかかわっているのか、現国王と親しく、またカーシュと会談して殺されなかったキリスト教司教ヴァレスピノが関わっているのか否か。王室内部から陰謀論ニュースサイトに情報を流しているらしい「monte@iglesia.org」とは誰なのか、などラングドンの得意とする象徴学とは全く関係のない謎が多く散りばめられており、ラングドンの特性にこだわらなければミステリーとして十分に楽しめる作品です。実在するロケーションや団体を綿密に取材して作品に登場させているところも魅力の一つです。

また、カーシュの発見である人類最大の問い「我々はどこから来たのか、どこへ行くのか」に対する回答も興味深いです。宇宙のエントロピーの新理論?( ゚Д゚) ただこの関係で作中に引用されているスタンフォード大学の物理学者ジェレミー・イングランドは、作品発表後ウォールストリート・ジャーナルに「ダン・ブラウンが神を否定するために自分を引用するのは不本意」と表明していますけど。イングランド自身は敬虔なオーソドックスのユダヤ教徒です。彼のその宗教的立場はそのまま作品に反映されているので、そこは問題ないと思いますが、イングランドの理論からインスピレーションを受けたコンピュータサイエンティストのカーシュが出した結論はまさに神を否定するものなので、それがイングランドのお気に召さなかったということなのでしょう。そこはフィクションだから大目に見たらいいのにと思わなくもないですが。それに、カーシュの結論はともかく、ラングドンの立ち位置は宗教自体を否定するものではなく、既存の創世記の記述は間違いであっても、違った形で、人間の理解の及ばない形での「創造」はあったのではないかと匂わせるものなので、原理主義者には受け入れがたいスタンスでしょうけど、必ずしも無神論ではありません。

それにしても、ダン・ブラウンはまだラングドンを書くつもりなんでしょうか?

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書評:ダン・ブラウン著、『Angel & Demons』(Simon + Schuster)

書評:ダン・ブラウン著、『The Da Vinci Code』(Transworld Publishers)

書評:ダン・ブラウン著、『The Lost Symbol』(Transworld Publishers)

書評:ダン・ブラウン著、『Inferno』(Transworld Publishers)

書評:ダン・ブラウン著、『Digital Fortress』(Transworld Publishers)

書評:ダン・ブラウン著、『Deception point』(Simon + Schuster)



ナチスドイツによるオーストリア併合80周年(2018年3月12日)

2018年03月12日 | 歴史・文化

オーストリア大統領ファン・デア・ベレンは、80年前の1938年3月12日にナチスドイツ軍がウイーンに侵入し、オーストリアを併合した歴史を振り返るための記念行事で、これまでの「オーストリアはナチスドイツの最初の犠牲者」というスタンスを改めて、ナチスの悪逆無道な行ないにおける自国の役割を批判的に見直し、自国の責任を認める演説を行いました。

アドルフ・ヒトラーの生まれ故郷であるオーストリアの併合は、第二次世界大戦の前段階と見なされています。

オーストリア首相セバスティアン・クルツは、「オーストリアは長い間自国をナチスドイツの犠牲者のように見てきたが、実際には多くの人が体制を支持していた」と指摘し、「この日からオーストリアのユダヤ人にとっての長い苦しみが始まり、その事実は今日でも私たちを困惑させる。この黒い歴史は絶対に忘れられてはならない」と述べました。

本来極右政党で、ナチスと関係の深いFPÖの代表で、現在副首相であるクリスティアン・シュトラッヘも「我が国の追放及び殺害されたユダヤ人の方々の追悼は我々の義務」と表明しました。政権に参画することになって以来、何度もナチズムやレイシズムや反ユダヤ主義を非難してきましたが、党内には未だにオーストリアを「大ドイツ」の一部とみなす流れが強くあります。

オーストリア政府は水曜日の閣議において、慰霊記念碑建設について話し合う予定とのことです。記念碑はオーストリアで命を落とした約6万6千人のユダヤ人犠牲者の方々の名前を刻んだ壁になる予定です。

80年経って漸く自国の責任を問うのは、時間がかかり過ぎたと言えますが、それでも認めたことは進歩ですし、称賛に値します。日本の第二次世界大戦・太平洋戦争における責任を真向否定する日本会議に牛耳られた安倍政権とは雲泥の差があります。

写真:Votava/dpa、1938年3月14日、ヒトラーをウイーンで迎える群衆

オーストリアの場合、ヒトラーの出身国であるばかりでなく、ナチスドイツがウイーンに侵入した際に、ハーケンクロイツの旗を振った群衆が出迎え、「嬉々として」 ナチスドイツの一部になった歴史的事実を鑑みれば、「オーストリアはナチスドイツの最初の犠牲者」とみなすこと自体にそもそも相当の無理があるのですが。。。オーストリアにおける反ユダヤ主義の歴史は古く、根強い差別があったことも事実で、ナチス政権下で何の抵抗もなくユダヤ人迫害が早速始まったことも事実なのですが、そういった史実を徹底的に振り返って反省するというようなドイツ的歴史教育はオーストリアでは一切行われて来ませんでした。このため、ナチスと関係の深い極右政党FPÖが連立与党になることにも抵抗が少ないようです。この点では歴史をきちんと振り返ろうとせず、むしろ「自虐史観」とか言って否定しようとする流れが強い日本と共通していると言えます。

この文脈の中で、今日のオーストリア併合記念行事においてオーストリア大統領・首相・副首相がそろって「オーストリアの責任」を認めた意味は大きく、歴史的と言えるでしょう。

参考記事:

Zeit Online, 12. März 2018, "Österreich hat Mitverantwortung für die Gräueltaten der Nazis(オーストリアはナチスの極悪無道な行いの責任の一端がある)"

ZDF heute, 12. März 2018, "80 Jahre "Anschluss" Österreichs(オーストリア併合80年)


書評:恩田陸著、『小説以外』(新潮文庫)

2018年03月06日 | 書評ー小説:作者ア行

この『小説以外』というエッセイは「ヤバい」です。

商品紹介には、「本好きが嵩じて作家となった著者は、これまでどのような作品を愛読してきたのか? ミステリー、ファンタジー、ホラー、SF、少女漫画、日本文学……あらゆるジャンルを越境する読書の秘密に迫る。さらに偏愛する料理、食べ物、映画、音楽にまつわる話、転校が多かった少女時代の思い出などデビューから14年間の全エッセイを収録。本に愛され、本を愛する作家の世界を一望する解体全書。」とありますが、その通り本の話題が多く、しかも著者の読書歴が私の読書歴とほとんど重ならないため、読みたい本が大量に発生してしまったのです!!!

ただでさえ興味を覚えた本はどんどん買ってしまう癖がついている私には未読の本が山のようにあるのに、さらに大量に「アレも面白い、これも面白い」とお勧めされてはチェックしないわけにはいかないではないですか!

それで早速買ってしまったのがアガサ・クリスティーのミスマープル・シリーズやポワローシリーズなどの9冊です。誕生日のプレゼントに同僚からいただいた図書券を使って原語の電子書籍を1冊あたり4~5€で。(ダン・ブラウンの「オリジン」やカズオ・イシグロ作品数点も原語で買ってあるのに、いつ読めることやら)。クリスティーは推理小説の古典で、すでに大量に映画化・ドラマ化されているため、原作を読んだことなくても題名や粗筋を知ってたりするわけですが、ずっと気にはなっていたのです。

そういう意味では江戸川乱歩作品も気にしてます。小・中学校の時に何冊か読んでいるのは確かですが、「読んだ」という事実を認識しているだけで、題名も粗筋もすっかり忘れてしまっています。大人になった今読んだら別の感慨があるかも知れないと思うのですが…

まあ、そういう感じで『小説以外』には著者の読書熱が伝染するエッセイが盛りだくさんなのです。

その他恩田氏自身の小説の裏話とか、書こうとしている小説の話とか、「ふーん、こういう風に考えていたんだ」と興味深く読ませていただきました。萩尾望都の漫画が好きで、そのイメージが小説にも反映されているというのを読んで親近感が湧いた一方で、全然それが分からなかったことにちょっとショックを受けたり...

巻末には恩田作品の一覧が年表になって(2008年まで)記載されており、その中にも未読のものが何冊かあるのを発見してしまい、なんかもうきりがないです。

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三月・理瀬シリーズ

書評:恩田陸著、『三月は深き紅の淵を』(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『麦の海に沈む果実』(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『朝日のようにさわやかに』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『黒と茶の幻想』上・下巻(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『黄昏の百合の骨』(講談社文庫)

関根家シリーズ

書評:恩田陸著、『Puzzle』(祥伝社文庫)

書評:恩田陸著、『六番目の小夜子』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『図書室の海』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『象と耳鳴り』(祥伝社文庫)

神原恵弥シリーズ

書評:恩田陸著、『Maze』&『クレオパトラの夢』(双葉文庫)

書評:恩田陸著、『ブラック・ベルベット』(双葉社)

連作

書評:恩田陸著、常野物語3部作『光の帝国』、『蒲公英草紙』、『エンド・ゲーム』(集英社e文庫)

書評:恩田陸著、『夜の底は柔らかな幻』上下 & 『終りなき夜に生れつく』(文春e-book)

学園もの

書評:恩田陸著、『ネバーランド』(集英社文庫)

書評:恩田陸著、『夜のピクニック』(新潮文庫)~第26回吉川英治文学新人賞受賞作品

書評:恩田陸著、『雪月花黙示録』(角川文庫)

劇脚本風・演劇関連

書評:恩田陸著、『チョコレートコスモス』(角川文庫)

書評:恩田陸著、『中庭の出来事』(新潮文庫)~第20回山本周五郎賞受賞作品

書評:恩田陸著、『木曜組曲』(徳間文庫)

書評:恩田陸著、『EPITAPH東京』(朝日文庫)

短編集

書評:恩田陸著、『図書室の海』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『朝日のようにさわやかに』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『私と踊って』(新潮文庫)

その他の小説

書評:恩田陸著、『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎単行本)~第156回直木賞受賞作品

書評:恩田陸著、『錆びた太陽』(朝日新聞出版)

書評:恩田陸著、『まひるの月を追いかけて』(文春文庫)

書評:恩田陸著、『ドミノ』(角川文庫)

書評:恩田陸著、『上と外』上・下巻(幻冬舎文庫)

書評:恩田陸著、『きのうの世界』上・下巻(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『ネクロポリス』上・下巻(朝日文庫)

書評:恩田陸著、『劫尽童女』(光文社文庫)

書評:恩田陸著、『私の家では何も起こらない』(角川文庫)

書評:恩田陸著、『ユージニア』(角川文庫)

書評:恩田陸著、『不安な童話』(祥伝社文庫)

書評:恩田陸著、『ライオンハート』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『蛇行する川のほとり』(集英社文庫)

書評:恩田陸著、『ネジの回転 FEBRUARY MOMENT』上・下(集英社文庫)

書評:恩田陸著、『ブラザー・サン シスター・ムーン』(河出書房新社)

書評:恩田陸著、『球形の季節』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『夏の名残りの薔薇』(文春文庫)

書評:恩田陸著、『月の裏側』(幻冬舎文庫)

書評:恩田陸著、『夢違』(角川文庫)

書評:恩田陸著、『七月に流れる花』(講談社タイガ)

書評:恩田陸著、『八月は冷たい城』(講談社タイガ)

エッセイ

書評:恩田陸著、『酩酊混乱紀行 『恐怖の報酬』日記』(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『小説以外』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『隅の風景』(新潮文庫)


段階的復職~ハンブルク・モデル(がん闘病記24)

2018年03月05日 | 健康

約7か月のがん治療のための病欠後、今日から職場復帰しました。

俗に「ハンブルク・モデル(Hamburger Modell)」と呼ばれ、正式名称「段階的復職(Stufenweise Wiedereingliederung)」という制度がドイツにはあります。この制度を利用して、私はひとまず1日4時間労働で復帰しました。2週間後には1日6時間に増やし、さらに2週間後の4月2日からフルタイム復帰の予定です。

フルタイム復帰するまでは、形式的には病気扱いとなり、給料は支払われず、健康保険組合から傷病手当が支払われます。雇用主はこの場合、被雇用者の職業的リハビリをサポートするだけになります。

段階的復職は多くの場合6週間で、労働時間ももう少しゆっくり増加させるものなのですが、私は比較的元気ですので、早く給料をもらいたいと思って、4週間に短縮しました。

直接フルタイムでの復職も理論的には可能でしたが、7か月近く休職していたので、いきなりフルタイム復帰はちょっと自信がなくて。。。。というわけで4週間という妥協案となった次第です。

今日は会社のLANに接続して必要なアップデートを行い、上司と業務について話し、後は社員総会に参加してきました。これだけで4時間を超えてしまったので明日は在宅勤務で2時間くらい働くつもりです。

何がしんどいって、やはり通勤そのものが一番しんどいですね。しばらく車の運転してませんでしたし、渋滞していると神経が疲れます。

そういう意味で、段階的復職ばかりか在宅勤務が可能な労働環境はありがたいものです。

がん闘病記25


唐突ながん宣告~ドイツの病院体験・がん患者のための社会保障(がん闘病記1)

化学療法の準備~ドイツの健康保険はかつら代も出す(がん闘病記2)

化学療法スタート(がん闘病記3)

抗がん剤の副作用(がん闘病記4)

え、緑茶は膀胱がんのもと?(がん闘病記5)

ドイツ:傷病手当と会社からの補助金(がん闘病記6)

抗がん剤投与2回目(がん闘病記7)

抗がん剤投与3回目(がん闘病記8)

医者が満足する患者?(がん闘病記9)

マリア・トレーベンの抗がんハーブレシピ(がん闘病記10)

抗がん剤投与4回目(がん闘病記11)

化学療法の後は放射線治療?!(がん闘病記12)

抗がん剤投与5回目(がん闘病記13)&健康ジュースいろいろ

抗がん剤のお値段とがん代替治療の死亡率(がん闘病記14)

抗がん剤投与6回目&障碍者認定(がん闘病記15)

化学療法終了…その後は(がん闘病記16)

放射線腫瘍医との面談(がん闘病記17)

放射線治療の準備(がん闘病記18)

放射線照射第一回(がん闘病記19)

放射線治療の経過(がん闘病記20)

放射線治療半分終了~副作用キター!(がん闘病記21)

直線加速器メンテナンスのため別病院で放射線照射(がん闘病記22)

放射線治療終了(がん闘病記23)

書評:Kelly A. Turner著、『9 Wege in ein krebsfreies Leben(がんが自然に治る生き方)』(Irisiana)


書評:薬丸岳著、『天使のナイフ』(講談社文庫)~第51回江戸川乱歩賞受賞作品

2018年03月04日 | 書評ー小説:作者ヤ・ラ・ワ行

第51回江戸川乱歩賞受賞作品である『天使のナイフ』は少年犯罪をテーマにした本格推理小説です。

主人公は埼玉県大宮市で飲食店を営む桧山貴志。彼の妻は4年前に自宅で生後5か月の娘・愛美の目の前で殺されました。犯人たちはすぐに捕まりましたが、13歳であったため罪に問われることはありませんでした。やるせない思いを抱えながら娘の愛美と共に前向きに生きようと努力していましたが、ある日彼の店の近くで妻を殺した少年Bが無残に殺され、警察が桧山を疑って事情を聴きに来ます。それをきっかけに桧山は妻を殺した少年たちが「更生」したのかどうか「贖罪」の意識を持っているのかどうか、そもそもなぜ妻が殺されたのかを探ろうとします。その過程で桧山が池袋駅にいる時に少年Cが誰かに押されて線路に落ちてしまい、またもや桧山は警察に疑われることになります。そして最後は少年Aが殺されてしまいます。彼は桧山に「面白いものを見せてやる」と言って呼び出した待ち合わせ場所での事件でした。桧山は娘に付き添って病院に行かなければならず、待ち合わせには行けませんでした。一体これらの事件の裏には何が、そして誰が潜んでいるのか?

幾層にも複雑に絡み合った少年犯罪事件ー「負の連鎖」と言うのがふさわしいかも知れませんがー、そして罪を犯した少年たちの人権保護や公正ばかりが叫ばれ、被害者および被害者家族たちはマスコミによって世間の好奇心にさらされた挙句に何も知らされずに放置されるという少年法の歪みが浮き彫りになります。何を以て「更生」とするのかという疑問を投げかけます。少年たちを「更生」させるための自立支援施設では、犯した罪については一切語られず、被害者や遺族に対する「贖罪」の観点が完全に抜け落ちていることが桧山を通して痛切に訴えられています。なぜ加害者の権利ばかりが守られ、被害者やその遺族の権利は無視されるのか?

非常に綿密に練られた「負の連鎖」と意外な黒幕は多くのミステリーファンを満足させるものでしょう。恩田陸のミステリー作品をたくさん読んだ後に本作を読むと、その緻密さに目も覚めるような感覚を覚えます(笑)

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書評:下村敦史著、『闇に香る嘘』(講談社文庫)~第60回江戸川乱歩賞受賞作

2018年03月03日 | 書評ー小説:作者サ・タ・ナ行

『闇に香る嘘』は2014年、第60回江戸川乱歩賞受賞作品で、中途失明した全盲の初老の男性を主人公にすることで生じる現実認識のあやふやさ不確かさを活かしたミステリー小説です。受賞当初のタイトルは『無縁の常闇に嘘は香る』だったそうですが、「作品のコンセプトを語り過ぎている」と不評だったために改題に至ったそうです。

商品説明

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。27年間、兄だと信じていた男は偽者なのではないか――。全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。

和久の疑念を強めるのは、中国から密入国した「本物の兄」徐 浩然(シュー ハオラン)が岩手にいる竜彦は偽物であり、自分こそ本物の兄であると主張する電話でした。

全盲であるが故の疑心暗鬼と、彼を思いやるが故の周囲の人たちがつく嘘が余計に疑惑を深めていく様が克明に描写されており、加えてお酒で精神安定剤を服用することによる記憶障害が彼自身に対する不安も強めていき、読み進むのが苦しくなるくらいでした。

中国残留孤児の苦悩も、兄・竜彦や兄の正体を探るために会って話をした他の中国残留孤児やその支援者たちを通じて切々と訴えられ、作品全体にやるせなさが漂っています。

最後のどんでん返しと、分断していた家族が再び一緒になる展望が見えることで一種のカタルシスが得られるので、読後感は悪くないです。

下村敦史氏の経歴は1981年京都府生まれで高校中退し、大検に合格したということくらいしか知り得ませんでした。誰か係累の方に中国残留孤児や全盲に関わる方がいらっしゃるのかと興味を持ったのですが…

巻末に掲載されている参考文献の数が半端ではなく、本作品がいかに「力作」であるかが伝わってきます。

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書評:恩田陸著、『月の裏側』(幻冬舎文庫)

2018年03月02日 | 書評ー小説:作者ア行

『月の裏側』はどちらかというとホラーだと思うのですが、途中から得体の知れないものに対する恐怖は消えて、SF的な人類の進化みたいな展開になります。

小説の舞台は福岡県の水郷都市・柳川をモデルにした箭納倉で、そこでは昔から人が唐突に失踪し、しばらくすると失踪期間中の記憶をなくして何事もなかった戻ってくる事件が頻発していました。

ごく最近消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女で、彼女らも何事もなかったかのように1週間くらいで戻ってきました。事件に興味を持った元大学教授・協一郎はかつての教え子・多聞と新聞記者の高安を呼んで真相の究明に乗り出します。途中で里帰りした協一郎の娘・藍子も調査に加わります。

「あれ」は水の中からやってきて、生き物をさらっていき、入れ替えまたは作り変えて元に戻すらしい。多くの住民がすでに「盗まれて」いるかもしれない?!という具合に中盤までどんどん緊張感が増していき、ついに「そして誰もいなくなった」的な状況になります。取り残された協一郎、多聞、高安、藍子らは町を出ることも考えましたが、結局事態がどこまで広がっているのかわからないため、その場に留まり記録を残すことにします。その間の薄気味悪い状況はホラーというよりは終末世界のようです。彼らは記録はしますが、戦おうとはしません。むしろ「あれ」を受け入れる方向に向かいます。「あれ」の正体は最後まで明らかにはされません。その謎めいた感じがいかにも恩田ワールドという感じです。読後感はあんまりよくないですね。

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三月・理瀬シリーズ

書評:恩田陸著、『三月は深き紅の淵を』(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『麦の海に沈む果実』(講談社文庫)

書評:恩田陸著、『朝日のようにさわやかに』(新潮文庫)

書評:恩田陸著、『黒と茶の幻想』上・下巻(講談社文庫)

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書評:恩田陸著、『黄昏の百合の骨』(講談社文庫)

2018年03月01日 | 書評ー小説:作者ア行

『黄昏の百合の骨』は麦の海に沈む果実』(講談社文庫)の続編で、理瀬があの青い丘の寄宿学校を出てイギリスに留学し、祖母が亡くなったためにその遺言に従って彼女の住んでいた強烈な百合の匂いに包まれた「魔女の家」と噂される古い洋館にやってきます。そこには美貌の叔母二人が住み込んでいます。姉・梨南子は未亡人の出戻り、妹・梨耶子は夫と別居中で洋館に居候しているらしいが、それぞれに思惑があるらしい。

理瀬は祖母が気にしていた「ジュピター」なるものを処分するために、法事のために戻ってきていたいとこの一人・稔と協力して探りを入れます。もう一人のいとこ・亘はダークサイドではない善人なので、理瀬や稔を始め一族から仲間外れにされていることを悩んでいます。

理瀬は近所の高校に通い、隣の家に住む同級生の朋子と仲良くなり、彼女の弟・慎二からは「あの家に住んでいると殺される」と警告を受けます。

なにかと不穏な空気の中で、朋子に思いを寄せていた少年が失踪。また叔母の利耶子が庭に穴を掘ろうとしているところ事故死(?)。

そもそも祖母は本当にただの事故で転落死したのか?「ジュピター」とはなにか?利耶子は本当に事故死なのか?洋館の周りで小動物がよく死ぬのはなぜなのか?というのが本作品に渦巻く謎なのですが、それらが解決した後に更にもう一転するところが恩田作品らしいところです。

この作品でも理瀬が身を置くダークサイドがどういうものであるのかは仄めかされているだけで明らかになっていません。前作『麦の海に沈む果実』を読んでいないといまひとつピンとこない描写もあると思いますが、読んでいても謎な部分もあります。

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