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夏川草介「新章 神様のカルテ」

2021年06月12日 | な行の作家


小学館文庫
2020年12月 初版第1刷発行
解説・乾石智子
578頁

信州松本に住む実直にして生真面目の内科医・栗原一止
「24時間、365日対応」の本庄病院を離れ、最先端の医療を行う信濃大学病院に移り早2年
町の病院では経験しえなかった大規模組織の中で、日々奮闘しています

テレビ東京で放送されたドラマスペシャル「神様のカルテ」を観て甚く感動し、まだ読んでいなかった本書を手にしました
メインとなる29歳の進行膵癌患者のお話は、おおよそドラマで描かれていた通りで、あの感動が甦りました

巻末に収録の特別編「Birthday」も心温まるお話です

一昨年、松本在住30年来の友人が信州大学で乳癌の手術を受けました
彼女から聞いた主治医や治療の話、お見舞いに行った時、談話室から見えた北アルプスと美ヶ原
それらがありありと思い出され一止の毎日が現実であるかのような錯覚に陥りそうでした

栗原一止はこれからもハルさんと愛娘と共に、真面目に真剣勝負で信念を貫き続けることでしょう
一止の物語の続きが読みたいです


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2 コメント

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latifaさん (こに)
2021-06-15 08:04:22
そうそう、理由は無いけれど触手が伸びない感じ。
ドラマを観なかったら読まなかったかもしれません。
でも読んでみると、これが良いのですねぇ。

テレビ朝日系列で放送中の原作・中山祐次郎「泣くな研修医」を観ているのですが「神様のカルテ」と同じような台詞が多いです。
コロナ関連で大変な中、頑張っておられる医療関係者の皆様への感謝を忘れてはいけません。
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Unknown (latifa)
2021-06-14 18:08:10
こにさん、こんにちは!
ドラマからの、こちらの章お読みになられたんですね。

私もかつての最初のシリーズは読んでいたものの、その後、別に理由は無いのですが、ちょっとブランク空いていたんですが、読むとやっぱり良いですよね。
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