ミニゲームで調整 サッカーW杯日本代表 2006年 6月 8日 (木) 08:15
【ボン7日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本代表は7日、合宿地の当地で調整を行い、午後の練習では主力、控え組に分かれミニゲームを行った。
主力組は前半3バックでFWには高原(ハンブルガーSV)が入り、後半は4バックでFWに玉田(名古屋)も加わった。中村(セルティック)はミニゲームはこなしたが、左太もも裏に違和感を覚え、最後のシュート練習を回避した。
右太もも裏を痛めている柳沢(鹿島)は別メニュー調整。右足首を故障している加地(G大阪)は軽いジョギングが精いっぱいで、12日の1次リーグ初戦のオーストラリア戦出場は微妙な状況となっている。
高原復調、豪州戦へ明るい兆し-サッカーW杯日本代表
【ボン=榊輝朗】サッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本代表が行った6日の練習に、FW高原(ハンブルガーSV)が合流。柳沢(鹿島)、加地(G大阪)、三都主(浦和)と別メニュー調整の選手が相次ぐ中、日本には唯一の明るい材料となった。
高原は先月30日のドイツ戦で右ひざを痛め、その後は別メニュー調整を続けていた。4日のマルタ戦も、ジーコ監督が下した「けがの予防を含めて投入しない」との判断で、ピッチに立つことはなかった。
高原は「右ひざに痛みのある動きもあるが、体が温まってからはいい感じ。12日(の豪州戦)には出るつもりでいる」と話し、午前、午後とも体調を整える目的で行ったメニューを、他の選手に遅れることなくこなして復調ぶりを示した。
ドイツ戦では立て続けに2点を奪い、日本のエースの座を不動にした。得た自信は揺らいでいない。「マルタ戦のことは切り替え、豪州戦に向けて準備していけばいい。やることは一緒。自分の仕事は点を取ること」
12日の豪州戦までまだ5日の調整期間がある。ドイツ戦でいいコンビを見せた柳沢も、きょう7日にも全体練習に復帰する見込み。ジーコ監督が「最も大切」と話すW杯初戦に向け、日本のエースが急ピッチで調整を進めていく。
俊輔秘密のCK「誰も触れないシュート」
2006年 6月 7日 (水) 09:37(日刊スポーツ)
サッカー日本代表のMF中村俊輔(27=セルティック)が、W杯1次リーグ突破へ「禁断のコーナーキック(CK)」を準備する。休養日から一夜明けた6日、初戦のオーストラリア戦(12日、カイザースラウテルン)に向けてボン市内で再始動。対戦国を分析した中村は、CKで「敵味方、誰も触れないシュート」を放つとプランを明かした。平均身長で日本を上回るライバルから得点を奪うための秘策中の秘策。キックのスペシャリストの神業が、日本を勝利に導く。
中村は、ボールを使わないフィジカル強化メニューをこなしていたときに「秘策」を思い付いた。ドイツ入りしてから10日。日々の練習、親善試合でのプレー、宿舎で分析した対戦国の戦いぶりが頭をよぎった。思い返しているうちに、ふと最終調整で取り組むべきテーマがひらめいた。CKだった。
中村 これまでは誰かにピンポイントで合わせるCKだったけど、結局、高さのある相手にはね返された。だったら、簡単に触れないボールを蹴った方がいいのかなと思った。味方さえはじき飛ばすような。シュートに近い感覚でね。
実はドイツ、マルタとの親善試合を2試合終えて「CKを蹴りづらい」と自信を失いかけていた。セットプレーで得点源となる宮本、中沢、福西にタイミングが合わない。休日を利用して宿舎で4日のオランダ-オーストラリア戦の映像を見ているうちに、その理由が分かってきた。
中村 相手がデカイと(ペナルティーエリア内に)スペースがなくなる。みんなどこに入るか探したり、悩んだりしながら飛び込む。だから蹴る方も難しい。CKの精度も落ちる。
1次リーグで対戦するオーストラリアとクロアチアの平均身長は、日本より約6センチ高い184センチ。従来の大きな放物線を描きながら味方の頭上に落下するキックでは、不利な空中戦となる。今のように明確な得点への形がなければ、なおさら精度は低くなる。得点をアシストするキックではなく、直接ゴールを狙った方が得点につながる場合もある。逆転の発想だった。
中村 低くて速い弾道ならば、オウンゴールも誘えるかもしれない。味方が触れなくても、こぼれ球を誰かが決めればいい。
もちろん簡単な技ではない。ゴールと角度のないCKを直接決めるには高度な技術が必要になる。しかし、中村には代表戦でCKを直接ゴールに決めた実績がある。トルシエ体制だった02年5月2日のホンジュラス戦。本人は「ミスキック」と笑ったが、絶妙なタッチと力加減でボールに変化を加えた見事なゴールだった。
強豪国との対戦が控えるW杯では、試合の流れの中で得点を奪える機会は少ない。CKが大きな決定機になる。「ゴール前でなるべく多くのチャンスを増やしたい」という中村。4年前の一撃を、今度はW杯という大舞台で蹴り込む。【山下健二郎】
ロナウジーニョは“おとり” 2006年 6月 8日 (木) 06:13
ブラジル代表MFロナウジーニョ(26=バルセロナ)が“黒子”に徹してW杯連覇に挑む。6日の練習後、本番での戦い方について、自分が相手を引きつけることでFW陣をフリーにし、得点をアシストする戦略を明らかにした。世界最高プレーヤーが“おとり”になって包囲網を突き破る。
守れるものなら守ってみろ。ロナウジーニョが堂々と“宣戦布告”した。「すべての国が守備的にくるだろうね。難しい展開になるのは分かっている。ただ、クラブでも代表でも厳しいマークには慣れている。今は自分の最高のプレーを見せたいという意欲でいっぱいなんだ」。そう話す表情には余裕の笑みが広がった。
直前の練習試合3試合で、計25得点と優勝候補にふさわしくゴールを量産する中、ロナウジーニョは1得点だけ。母国では「バルセロナでプレーしている時のような輝きがない」との批判も出ているが「クラブと代表で役割は違う。代表ではFWのゴールをアシストするのが僕の役目だ」とはっきり言い切った。
3トップの一角に入るバルセロナと違い、代表では4―4―2の中盤の左が定位置。自ら得点を狙わなくても、マークを引き付けパス出しに専念することで強力FW陣を生かす。それが勝利の近道になると計算している。
パレイラ監督はロナウジーニョに対し「自由に楽しんでやってほしい」とだけ伝えたという。「私は監督というより才能ある選手たちの世話役だ。彼が楽しむことがチームの勝利にもつながる」。2大会連続6度目のW杯制覇のカギは背番号10が握っている。
奥さまにW杯逃避ツアー 独、熱中の夫にうんざり 2006年 6月 7日 (水) 18:28
【ベルリン7日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)の期間中、友人とスポーツバーでビールを飲みながらテレビで試合に熱中し、家庭を顧みない男たち。こんな夫らにうんざりした妻たちを対象した“W杯逃避ツアー”が、ドイツでひそかな人気を集めている。
ドイツでは、4年に一度のW杯は、サッカー嫌いの女性にとって最も不快なイベント。そこに目を付けた旅行会社が「奥さまにサッカー中継が一切ない優雅な温泉リゾートを」との宣伝文句で、アルプスの保養地などへの“避難”を支援している。
世論調査会社によると、ベルリン市民の49%が「W杯騒ぎが神経に障る」と回答。W杯が「楽しみ」なドイツの男性は67%に対し、女性は43%にとどまる。
荒川静香 女優の次はW杯キャスター2006年 6月 7日 (水) 06:13
トリノ五輪フィギュアスケート金メダルの荒川静香(24)が、TBSの夕方のニュース「イブニング・ファイブ」(月~金曜、後4・54)でサッカーW杯キャスターを務めることが6日、発表された。現地入りはせず、東京スタジオからの放送となる。プロに転向した荒川は、かねてスポーツキャスターの仕事も熱望しており、今回が初挑戦。「キャスターは初めての経験ですが、サポーターの1人として温かく見守りながら、ワールドカップの素晴らしさをお伝えしたいと思っています」と語っている。
また、サッカーファンで日本代表戦にも足を運んだ経験があるそうで「日本代表の皆さん!心を1つにしてドイツでは最高のプレーを見せてください」と、日本代表にエールを送った。
荒川は今月1日放送のテレビ朝日のドラマ「7人の女弁護士」で女優デビューしている。
日本協会打診!ジーコ監督後任にジャケ氏 2006年 6月 8日 (木) 09:49
(日刊スポーツ)
日本サッカー協会が、次期日本代表監督として元フランス代表監督で現在、同国サッカー協会テクニカルディレクターのエメ・ジャケ氏(64)に打診したことが7日、明らかになった。日本協会は、4月からジーコ監督の後任探しに着手している。ジャケ氏は、地元で開催された98年W杯で、フランス代表を率いて優勝に導いた。日本協会への返事は保留しているが、ジャケ氏が承諾すれば、世界の頂点に立った知将が日本を率いることになる。
日本協会が白羽の矢を立てたのは、超一流監督だった。川淵三郎キャプテンの指示で、4月末から田嶋幸三技術委員長が次期監督の調査に着手した。3人以上に絞った候補の中から5月、ジャケ氏に監督就任を打診した。同氏から即答は得られなかったが、4年以上も親密な関係を維持していることなどから、前向きに進む可能性は十分ある。
ジャケ氏は、日本と縁が深い。日本協会は今春に福島・Jヴィレッジに「JFAアカデミー」を開校した。そのモデルとなったのは、アンリやトレゼゲらを生んだクレールフォンテーヌ(パリ郊外)のナショナルフットボール学院(INF)だ。日本協会は昨年、INFとの提携に調印しているが、その仲介をしたのが同氏だった。
ジャケ氏は、知将として知られる。チームの和を大事にし、選手との会話を重ねることで個人能力を最大限に引き出す能力にたけている。プラティニ監督が率いた代表チームが米国W杯予選(93年)で敗退したのを受け、98年の地元W杯を目指して就任した。カントナやパパンらのスター選手を外し、ジダン(アルジェリア)やアンリ(西インド諸島)ら、旧植民地や海外領にルーツのある選手を代表入りさせた。
チームをつくり替えたことで就任当初は苦しい戦いが続き、地元マスコミからのバッシングはエスカレートした。だが、信念を貫いて批判をはね返し、96年欧州選手権で4強入り。98年W杯では同国を初優勝に導いた。レキップ紙が優勝紙面で、ジャケ監督に対する一連のネガティブキャンペーンを丁重に謝罪したという逸話もある。
現在のW杯日本代表でアテネ五輪世代は駒野と茂庭の2人だけで、出場32カ国で最も少ない。10年南アフリカ大会に向けての世代交代は必至の状況で、そのプロセスを経験しているジャケ氏は適任といえる。00年には、02年W杯に向けて韓国とイングランドから監督就任のオファーを受けたが「チームをつくるのに2年は短い」と断った。しかし日本は「ポスト・ジーコ」として4年のプランで招請を目指していることから、同氏が8年ぶりに現場復帰する可能性は十分ある。
クォン・サンウ
【ボン7日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本代表は7日、合宿地の当地で調整を行い、午後の練習では主力、控え組に分かれミニゲームを行った。
主力組は前半3バックでFWには高原(ハンブルガーSV)が入り、後半は4バックでFWに玉田(名古屋)も加わった。中村(セルティック)はミニゲームはこなしたが、左太もも裏に違和感を覚え、最後のシュート練習を回避した。
右太もも裏を痛めている柳沢(鹿島)は別メニュー調整。右足首を故障している加地(G大阪)は軽いジョギングが精いっぱいで、12日の1次リーグ初戦のオーストラリア戦出場は微妙な状況となっている。
高原復調、豪州戦へ明るい兆し-サッカーW杯日本代表
【ボン=榊輝朗】サッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会に出場する日本代表が行った6日の練習に、FW高原(ハンブルガーSV)が合流。柳沢(鹿島)、加地(G大阪)、三都主(浦和)と別メニュー調整の選手が相次ぐ中、日本には唯一の明るい材料となった。
高原は先月30日のドイツ戦で右ひざを痛め、その後は別メニュー調整を続けていた。4日のマルタ戦も、ジーコ監督が下した「けがの予防を含めて投入しない」との判断で、ピッチに立つことはなかった。
高原は「右ひざに痛みのある動きもあるが、体が温まってからはいい感じ。12日(の豪州戦)には出るつもりでいる」と話し、午前、午後とも体調を整える目的で行ったメニューを、他の選手に遅れることなくこなして復調ぶりを示した。
ドイツ戦では立て続けに2点を奪い、日本のエースの座を不動にした。得た自信は揺らいでいない。「マルタ戦のことは切り替え、豪州戦に向けて準備していけばいい。やることは一緒。自分の仕事は点を取ること」
12日の豪州戦までまだ5日の調整期間がある。ドイツ戦でいいコンビを見せた柳沢も、きょう7日にも全体練習に復帰する見込み。ジーコ監督が「最も大切」と話すW杯初戦に向け、日本のエースが急ピッチで調整を進めていく。
俊輔秘密のCK「誰も触れないシュート」
2006年 6月 7日 (水) 09:37(日刊スポーツ)
サッカー日本代表のMF中村俊輔(27=セルティック)が、W杯1次リーグ突破へ「禁断のコーナーキック(CK)」を準備する。休養日から一夜明けた6日、初戦のオーストラリア戦(12日、カイザースラウテルン)に向けてボン市内で再始動。対戦国を分析した中村は、CKで「敵味方、誰も触れないシュート」を放つとプランを明かした。平均身長で日本を上回るライバルから得点を奪うための秘策中の秘策。キックのスペシャリストの神業が、日本を勝利に導く。
中村は、ボールを使わないフィジカル強化メニューをこなしていたときに「秘策」を思い付いた。ドイツ入りしてから10日。日々の練習、親善試合でのプレー、宿舎で分析した対戦国の戦いぶりが頭をよぎった。思い返しているうちに、ふと最終調整で取り組むべきテーマがひらめいた。CKだった。
中村 これまでは誰かにピンポイントで合わせるCKだったけど、結局、高さのある相手にはね返された。だったら、簡単に触れないボールを蹴った方がいいのかなと思った。味方さえはじき飛ばすような。シュートに近い感覚でね。
実はドイツ、マルタとの親善試合を2試合終えて「CKを蹴りづらい」と自信を失いかけていた。セットプレーで得点源となる宮本、中沢、福西にタイミングが合わない。休日を利用して宿舎で4日のオランダ-オーストラリア戦の映像を見ているうちに、その理由が分かってきた。
中村 相手がデカイと(ペナルティーエリア内に)スペースがなくなる。みんなどこに入るか探したり、悩んだりしながら飛び込む。だから蹴る方も難しい。CKの精度も落ちる。
1次リーグで対戦するオーストラリアとクロアチアの平均身長は、日本より約6センチ高い184センチ。従来の大きな放物線を描きながら味方の頭上に落下するキックでは、不利な空中戦となる。今のように明確な得点への形がなければ、なおさら精度は低くなる。得点をアシストするキックではなく、直接ゴールを狙った方が得点につながる場合もある。逆転の発想だった。
中村 低くて速い弾道ならば、オウンゴールも誘えるかもしれない。味方が触れなくても、こぼれ球を誰かが決めればいい。
もちろん簡単な技ではない。ゴールと角度のないCKを直接決めるには高度な技術が必要になる。しかし、中村には代表戦でCKを直接ゴールに決めた実績がある。トルシエ体制だった02年5月2日のホンジュラス戦。本人は「ミスキック」と笑ったが、絶妙なタッチと力加減でボールに変化を加えた見事なゴールだった。
強豪国との対戦が控えるW杯では、試合の流れの中で得点を奪える機会は少ない。CKが大きな決定機になる。「ゴール前でなるべく多くのチャンスを増やしたい」という中村。4年前の一撃を、今度はW杯という大舞台で蹴り込む。【山下健二郎】
ロナウジーニョは“おとり” 2006年 6月 8日 (木) 06:13
ブラジル代表MFロナウジーニョ(26=バルセロナ)が“黒子”に徹してW杯連覇に挑む。6日の練習後、本番での戦い方について、自分が相手を引きつけることでFW陣をフリーにし、得点をアシストする戦略を明らかにした。世界最高プレーヤーが“おとり”になって包囲網を突き破る。
守れるものなら守ってみろ。ロナウジーニョが堂々と“宣戦布告”した。「すべての国が守備的にくるだろうね。難しい展開になるのは分かっている。ただ、クラブでも代表でも厳しいマークには慣れている。今は自分の最高のプレーを見せたいという意欲でいっぱいなんだ」。そう話す表情には余裕の笑みが広がった。
直前の練習試合3試合で、計25得点と優勝候補にふさわしくゴールを量産する中、ロナウジーニョは1得点だけ。母国では「バルセロナでプレーしている時のような輝きがない」との批判も出ているが「クラブと代表で役割は違う。代表ではFWのゴールをアシストするのが僕の役目だ」とはっきり言い切った。
3トップの一角に入るバルセロナと違い、代表では4―4―2の中盤の左が定位置。自ら得点を狙わなくても、マークを引き付けパス出しに専念することで強力FW陣を生かす。それが勝利の近道になると計算している。
パレイラ監督はロナウジーニョに対し「自由に楽しんでやってほしい」とだけ伝えたという。「私は監督というより才能ある選手たちの世話役だ。彼が楽しむことがチームの勝利にもつながる」。2大会連続6度目のW杯制覇のカギは背番号10が握っている。
奥さまにW杯逃避ツアー 独、熱中の夫にうんざり 2006年 6月 7日 (水) 18:28
【ベルリン7日共同】サッカーのワールドカップ(W杯)の期間中、友人とスポーツバーでビールを飲みながらテレビで試合に熱中し、家庭を顧みない男たち。こんな夫らにうんざりした妻たちを対象した“W杯逃避ツアー”が、ドイツでひそかな人気を集めている。
ドイツでは、4年に一度のW杯は、サッカー嫌いの女性にとって最も不快なイベント。そこに目を付けた旅行会社が「奥さまにサッカー中継が一切ない優雅な温泉リゾートを」との宣伝文句で、アルプスの保養地などへの“避難”を支援している。
世論調査会社によると、ベルリン市民の49%が「W杯騒ぎが神経に障る」と回答。W杯が「楽しみ」なドイツの男性は67%に対し、女性は43%にとどまる。
荒川静香 女優の次はW杯キャスター2006年 6月 7日 (水) 06:13
トリノ五輪フィギュアスケート金メダルの荒川静香(24)が、TBSの夕方のニュース「イブニング・ファイブ」(月~金曜、後4・54)でサッカーW杯キャスターを務めることが6日、発表された。現地入りはせず、東京スタジオからの放送となる。プロに転向した荒川は、かねてスポーツキャスターの仕事も熱望しており、今回が初挑戦。「キャスターは初めての経験ですが、サポーターの1人として温かく見守りながら、ワールドカップの素晴らしさをお伝えしたいと思っています」と語っている。
また、サッカーファンで日本代表戦にも足を運んだ経験があるそうで「日本代表の皆さん!心を1つにしてドイツでは最高のプレーを見せてください」と、日本代表にエールを送った。
荒川は今月1日放送のテレビ朝日のドラマ「7人の女弁護士」で女優デビューしている。
日本協会打診!ジーコ監督後任にジャケ氏 2006年 6月 8日 (木) 09:49
(日刊スポーツ)
日本サッカー協会が、次期日本代表監督として元フランス代表監督で現在、同国サッカー協会テクニカルディレクターのエメ・ジャケ氏(64)に打診したことが7日、明らかになった。日本協会は、4月からジーコ監督の後任探しに着手している。ジャケ氏は、地元で開催された98年W杯で、フランス代表を率いて優勝に導いた。日本協会への返事は保留しているが、ジャケ氏が承諾すれば、世界の頂点に立った知将が日本を率いることになる。
日本協会が白羽の矢を立てたのは、超一流監督だった。川淵三郎キャプテンの指示で、4月末から田嶋幸三技術委員長が次期監督の調査に着手した。3人以上に絞った候補の中から5月、ジャケ氏に監督就任を打診した。同氏から即答は得られなかったが、4年以上も親密な関係を維持していることなどから、前向きに進む可能性は十分ある。
ジャケ氏は、日本と縁が深い。日本協会は今春に福島・Jヴィレッジに「JFAアカデミー」を開校した。そのモデルとなったのは、アンリやトレゼゲらを生んだクレールフォンテーヌ(パリ郊外)のナショナルフットボール学院(INF)だ。日本協会は昨年、INFとの提携に調印しているが、その仲介をしたのが同氏だった。
ジャケ氏は、知将として知られる。チームの和を大事にし、選手との会話を重ねることで個人能力を最大限に引き出す能力にたけている。プラティニ監督が率いた代表チームが米国W杯予選(93年)で敗退したのを受け、98年の地元W杯を目指して就任した。カントナやパパンらのスター選手を外し、ジダン(アルジェリア)やアンリ(西インド諸島)ら、旧植民地や海外領にルーツのある選手を代表入りさせた。
チームをつくり替えたことで就任当初は苦しい戦いが続き、地元マスコミからのバッシングはエスカレートした。だが、信念を貫いて批判をはね返し、96年欧州選手権で4強入り。98年W杯では同国を初優勝に導いた。レキップ紙が優勝紙面で、ジャケ監督に対する一連のネガティブキャンペーンを丁重に謝罪したという逸話もある。
現在のW杯日本代表でアテネ五輪世代は駒野と茂庭の2人だけで、出場32カ国で最も少ない。10年南アフリカ大会に向けての世代交代は必至の状況で、そのプロセスを経験しているジャケ氏は適任といえる。00年には、02年W杯に向けて韓国とイングランドから監督就任のオファーを受けたが「チームをつくるのに2年は短い」と断った。しかし日本は「ポスト・ジーコ」として4年のプランで招請を目指していることから、同氏が8年ぶりに現場復帰する可能性は十分ある。
クォン・サンウ