同一民族が 北南に分断され・・日本人とは現実の問題意識が違いすぎですね
人間の尊厳、権利が最優先では・・
横田めぐみさんの両親は29日、衆院第1議員会館の会議室で、めぐみさんの夫で韓国人拉致被害者金英男さん(44)の記者会見の映像を見守った。自らの拉致を否定し「めぐみは自殺した」と述べる金さん。両親は「予想通りの答え。新しい話は何もない」と、北朝鮮に対する不信感をあらわにした。
会議室にはテレビが用意された。めぐみさんの父滋さん(73)は口を真一文字に結び、硬い表情。母早紀江さん(70)も時折首をかしげながら映像を見詰めた。
早紀江さんは「めぐみが亡くなったとは絶対に信じません。こういうことを(金英男さんに)平然と言わせる国には、頭の中も、はらわたも煮えくり返っている」と怒りを込めた。(共同通信) - 6月29日
英男さんの記者会見を受けて、拉致被害者の蓮池薫さん(48)は29日、政府関係者の聞き取りに答え「私も北朝鮮では同じようなことを言わされた。(会見の)後半部分は全く一緒だった。痛々しかった」と話した。
横田めぐみさんの父滋さん(73)と同日朝に電話で話した際にも、英男さんが母親との面会で涙を流さなかったことについて「泣き崩れれば、北にいるのがいやで早く帰りたいとのメッセージと取られるから、そういうことはできない」との見方を示したという。
横田さんとの電話では、蓮池さんは金英男さん(44)本人だけでなく、英男さんの現在の妻、パク・チュンファさん(31)についても「自分の知っている(英男さんの再婚相手である)奥さんと同一人物だ」と断言したという。
拉致被害者の地村保志さん(51)も政府を通じ、同様の趣旨を横田さんに伝えてきたという。
金英男さんが会見 「めぐみさんは自殺」と説明
2006年 6月29日 (木) 21:52
横田めぐみさんの夫だったとされる韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さん(44)は29日、母姉との再会のため訪れている北朝鮮・金剛山で記者会見した。韓国の代表取材団によると、英男さんはめぐみさんが「94年に自殺した」と語るなど、これまでの北朝鮮側の主張を展開。自身は「海で漂流中、北朝鮮船に救助された」と拉致を否定したほか、ニセのめぐみさんの遺骨を渡したとする日本の主張を「北への謀略」などと批判した。
英男さんらの28年ぶりの対面は、離散家族の再会事業の一環として実現した。これまでも拉致被害者が再会事業に参加したことがあるが、北朝鮮による拉致の事実は認めていない。北朝鮮当局は英男さんの言葉を通じて、韓国に民族協調を訴えるとともに拉致問題の早期解決を求める日本側を牽制(けんせい)したとみられる。
会見は午後4時から約30分、南北の代表取材団を相手に行われ、母親の崔桂月(チェ・ゲウォル)さん(79)と姉の金英子(キム・ヨンジャ)さん(47)が同席した。
英男さんによると、78年8月、海水浴先の韓国南西部の島で先輩とトラブルになり、身を隠そうと小舟に乗船。うっかり眠って沖に流され、通りかかった北朝鮮の船に助けられ、中西部の南浦に着いた、と説明した。
不安だったが、「北の人たちの親切さと特別待遇」で認識が変わり、「ここで勉強して(南に)帰ろうと思った」と述べ、「(朝鮮労働)党と国家の配慮」で自主的に北朝鮮での生活を選んだことを強調した。
北朝鮮で大学を卒業後、現在は「特殊部門で働いている。統一部門の事業をしている」と説明。めぐみさんとはその過程で86年初めに出会ったと語った。「仕事上の必要」からめぐみさんに日本語を習ううちに親しくなり、同年8月に結婚したという。
だが、めぐみさんはヘギョンさんを出産後は「病気の症状」が悪化、うつ病も併発して精神的に異常をきたし、94年4月13日に病院で自殺した、と説明した。その上で遺骨は偽物だと主張する日本政府を「北に反対する不純な政治的な目的達成の手段に使っている」と批判した。
英男さんは自身の名前について「日本との関係で、本名が知られて良いことより、良くないことの方が多く、別の名前をいった」と述べ、日本政府代表団に自ら名乗った「キム・チョルジュン」は対外活動用の別名であることを示唆した。
ヘギョンさんを「めぐみと私の娘」と認めた上で「本名はウンギョンでヘギョンは幼名」と説明。ヘギョンさんを日本に送る考えがないことを強調した。
自身と同時期に北朝鮮に拉致されたとされる韓国人高校生(当時)らの消息については「知らない」と述べた。自身は当面、韓国を訪問する考えがないとしたうえで、8月に平壌で開かれる大規模な芸術公演「アリラン祭典」に母と姉を招待したことを明らかにした。
http://www.niigata-nippo.co.jp/rensai/rati.index.html