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米国株、ダウ平均38ドル高で2000年1月以来の高値
【NQNニューヨーク=森安圭一郎】4日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前日比38ドル58セント高の1万1438ドル86セントと2000年1月19日以来の高値で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は同19.93ポイント高の2323.90だった。良好な経済指標・統計や原油安を受けて米景気の先行きに楽観的な見方が広がり、景気敏感株に買いが広がった。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通常取引(速報)で約17億3000万株。ナスダック市場(同)は約21億株だった。
朝方に米労働省が発表した1―3月期の非農業部門の労働生産性指数速報値は前期比年率3.2%上昇と前期から大幅改善し、市場予想を上回った。企業の利幅拡大を示すとの見方から機械やIT(情報技術)関連株に買いが先行した。賃金指標である単位労働コストは予想を上回ったが、長期金利の上昇が限られたため、株式市場では悪材料視されなかった。 (07:52)
「戦争の飢えを日本軍が救った」中国の作家が異色ルポ
2006年 5月 4日 (木) 00:16
日中戦争さなかの1942年、大干ばつに見舞われた河南省の人々を救ったのは、なんと日本軍だった――。そんな史実を描いた、中国人作家のルポルタージュが日本語に翻訳され、注目を集めている。
主題は日本軍の「美談」ではなく、人間の「生きる」という営為は政治や戦争の善悪を超えるということ。人々の生活こそが歴史を作るとの作者の主張は、政治対立に翻弄(ほんろう)される日中関係に新たな視点を提供している。
この作品は北京在住の人気作家、劉震雲氏(47)が発表した「温故一九四二(1942年を訪ねる)」。邦訳はこのほど竹内実監修・劉燕子訳で中国書店から刊行された。
1942年、河南省など華北一帯は激しい干ばつに襲われ、同省では約300万人が餓死。同省の農村出身の劉氏は郷里を取材して歩き、資料を調査して、当時の飢餓地獄の惨状をルポルタージュにまとめた。
B・ゲイツ氏、「お金持ちでなければよかった」
2006年 5月 4日 (木) 20:00(ロイター)
[レッドモンド(米ワシントン州) 3日 ロイター] 米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長は3日、CNBCの記者とのインタビューで、世界で最もリッチでなければよいのにーーーと複雑な心境を語った。
ゲイツ会長は「リッチでなければよいのに。何もよいことはない」と語り、その理由として「余計に注目されてしまうから」と話した。
ゲイツ会長は、マイクロソフト社を世界最大のソフトウエアメーカーに育て上げたほか、世界でも有数の慈善事業家としての顔も持つ。
また同会長は、世界で最も影響を受けた人物として、ハイテク分野の同僚を除いては、大物投資家ウォーレン・バフェット氏の名前を挙げた。
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NY円、横ばい――113円55―65銭 ユーロは1年ぶり1.27ドル台
4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばい。前日比変わらずの1ドル=113円55―65銭で取引を終えた。ユーロ相場につられて売り買いが交錯したが、翌5日に発表される4月の米雇用統計を控え、取引終了にかけて前日終値水準でもみ合った。
朝方の円は対ドルで売りが先行。この日の安値である114円08銭を付けた後、ユーロが対ドルで買われたのにつれ買い戻された。
米東部時間早朝に欧州中央銀行(ECB)は、定例理事会で政策金利の据え置きを決定したと発表した。据え置きは市場予想通りだったが、トリシェECB総裁は理事会後の記者会見で「(ユーロ圏の経済情勢が)ECBの見通し通りとなれば、低金利政策の解除は正当化される」と指摘。物価安定を確保するために「警戒感を強める」と、前回までの二回の利上げの前月に理事会で使った「強い警戒」という言葉を再び使った。これを受けて、6月の利上げが織り込まれ、年後半の利上げ観測も強まった。
市場では、同総裁が足元で進むユーロ高への懸念を示さなかったことも、ユーロ高を容認していると受け止められ、記者会見後から対ドルでユーロ買いが加速。円も対ドルで買われ、113円26銭まで上昇した。その後は雇用統計を見極めたいとの心理から、前日終値水準で終えた。
午前8時半に発表された新規失業保険申請件数、1―3月期の非農業部門の労働生産数、単位労働コストは強弱入り交じったことから、相場の反応は限られた。
円は対ユーロで3日続落。前日比70銭円安・ユーロ高の1ユーロ=144円15―25銭で終えた。
ユーロは対ドルで3日続伸。前日終値の1ユーロ=1.26ドル台前半から1.26ドル台後半に上昇した。トリシェ総裁の発言がユーロ買いを誘い、1.2725ドルと、昨年5月12日以来の水準まで上昇した。安値は早朝の1.2590ドル。
市場では、米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比20万5000人増と予想されている。相場の反応について「結果が大きく上振れない限り、ユーロ売りは限られるだろう。逆に下振れた場合は一段とユーロ高が進みそうだ」との声が聞かれた。
英ポンドは6日続伸。前日終値の1ポンド=1.84ドル台前半から1.85ドル台前半に上昇した。英中銀イングランド銀行は4日の金融政策委員会で市場予想通り政策金利を据え置いた。ただ、ユーロが対ドルで上昇したのにつられ、買いが優勢となった。
〔NQNニューヨーク=千田浩之〕 (06:38)