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15日 東京のオペラの森 ・小澤征爾指揮  タンホイザー

2007-03-17 | 水戸室内 ・サイトウキネン

【オペラ公演】(計3公演)
2007年3月15日(木)17:30開演     4F R2-31 23000円ヤヤ高い
2007年3月18日(日) /21日(水・祝)15:00    東京文化会館

 一言、印象は 演出カーセン、指揮者小澤のタンホイザーかな・・
1幕から、想定外、予想外の演出が・・眼が・視線が点に成る??笑い
後、二回公演がありますね・・観に行かれる方、其れなりの覚悟が必要かな?
 1幕・・ナゼ ナゼ・・から3幕で 納得と思わせる・・

歌手陣、合唱に細かい動き、演技を要求する感じが・・肝心な歌唱に、まだ初日で
バランスが悪いかな・・2回、3回と練れた動き、演技に成ると思われます・・
 小澤指揮も生聴きは2年振りかな・・指揮振りも元氣でした・・

ワーグナー:『タンホイザー』(全3幕)【原語上演・字幕付】
※新演出:パリ・オペラ座、バルセロナ・リセウ歌劇場との共同制作
指揮:小澤征爾
演出:ロバート・カーセン
出演:タンホイザー/ステファン・グールド
   エリーザベト/ムラーダ・フドレイ
   ヴェーヌス/ミシェル・デ・ヤング・・華◎◎◎◎◎
   ヴォルフラム/ルーカス・ミーチェム
   領主へルマン/アンドレア・シルベストレッリ
   ヴァルター/ジェイ・ハンター・モリス
   ビーテロルフ/マーク・シュネイブル
   ハインリッヒ/平尾憲嗣
   ラインマール/山下浩司/他
演奏:東京のオペラの森管弦楽団・・
    ティンパニがベルリンフィルの?切れ味最高ですね
合唱:東京のオペラの森合唱団
※当初エリーザベト役で出演を予定しておりましたクリスティーン・ゴーキーは、来春出産のため、来日できなくなりました。
ゴーキーに代わり、エリーザベト役はムラーダ・フドレイが演じます。(2006/10/3 更新)
※当初ヴォルフラム役で出演を予定しておりました、リュドヴィク・テジエは本人の都合により、来日できなくなりました。
テジエに代わり、ヴォルフラム役はルーカス・ミーチェムが演じます。(2007/2/7 更新)

 ボストン交響楽団と 30 年近くにわたり、緊密な関係を保ち、このオーケストラを常に世界最高の楽団として維持するともに、ヨーロッパ、日本、中国、南米とツアーを行い、名声を高める。また、ヨーロッパにおいては、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団や、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団などを定期的に指揮し、ヨーロッパツアーや日本ツアーを成功させた。オペラ活動も精力的に行っており、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座などに数多く出演。 2002 年からは、ウィーン国立歌劇場の音楽監督にも就任した。  小澤征爾

 カナダ出身。世界各地の劇場で幅広く活躍しており、特にヨーロッパ・オペラ界においては、現在、最も人気の高い演出家としてその活動が注目を集めている。最近では、ヴェネツィアの至宝、フェニーチェ歌劇場復活プロダクション『椿姫』の演出も担当。
 日本においては 2001 年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で小澤征爾指揮のオペラ『イェヌーファ』、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトVのプッチーニ歌劇『ラ・ボエーム』、 2005年の東京のオペラの森のオープニング作品となった『エレクトラ』などの演出を手がけ話題となった。 ロバート・カーセン

タンホイザー:吟遊詩人、騎士
エリーザベト:ヘルマンの姪
ヴェーヌス:ヴェーヌスベルクに住む快楽の女神
ヴォルフラム:吟遊詩人、騎士。タンホイザーの友人
領主へルマン:ヴァルトブルクの領主
 ヴェーヌスベルクでヴェーヌスとギリシア神話の妖精や神々に囲まれて官能の愛の喜びにふけっていたタンホイザーは、ある時夢の中に故郷を見てしまう。強い懐郷の念を抱き、思いに堪えかねたタンホイザーは、ヴェーヌスから離れようと決心する。引き止めるヴェーヌスだが、タンホイザーが「わが救済は聖母マリアにこそ!」と叫ぶと、ヴェーヌスベルクは崩壊し消滅する。タンホイザーは、いつの間にかヴァルトブルクの城を見渡す春の陽ざしに輝く静かな谷にいることに気付く。そこへ、ヴァルトブルクの領主が多くの騎士たちを連れてやって来る。その中にはタンホイザーの親友ヴォルフラムもいた。騎士たちはタンホイザーの帰郷を喜び仲間に入ってくれと懇願するが、官能の世界に溺れた罪の重さを思ったタンホイザーはそれを受け入れることが出来なかった。しかし、ヴォルフラムがタンホイザーの帰りを待つ貞淑なエリーザベトのことを語るとやっと決心し、一行に加わりヴァルトブルクへ向かう。
 ヴァルトブルク城内ではエリーザベトが、タンホイザーが再び歌合戦に参加することに喜び心躍らせていた。そこへヴォルフラムがタンホイザーを連れて現れる。エリーザベトとタンホイザーは、再会を心から祝福し合う。一方、ひそかにエリーザベトに思いを寄せていたヴォルフラムは、複雑な心境で2人を見つめていた。
 歌合戦を見に騎士たちや貴婦人がこぞってやって来る。領主は歌合戦の課題を愛の本質を表現することであると告げる。そして優勝者には、エリーザベトから望むもの何でも褒美として与えると宣言する。くじ引きの結果、最初にヴォルフラムが歌うことになった。竪琴をとともに愛は清らかな泉、恥ずべき情欲で汚してはならないものだと歌って人々の共感を得る。しかし、タンホイザーはその泉を欲求することこそ愛、その泉で渇きをいやす享楽を讃えた。さらには、君は愛の享楽が何であるか分からないのだろうと歌ってしまう。騎士たちは激怒し、剣を抜いてタンホイザーに迫るが、それをエリーザベトが押しとどめる。エリーザベトは、タンホイザーのために命乞いをし、領主はこのような大罪のゆるしを得るためにはローマへ行くより道はない、そして教皇のゆるしが得られなければ決してヴァルトブルクへ帰って来てはならないと告げる。

 エリーザベトは、聖母マリア像の前にひざまずいてタンホイザーが許され、無事に帰ってくるように祈っている。その時、巡礼者たちの合唱が聞こえ、エリーザベトは、その群の中にタンホイザーを探すが見つけられない。彼女は、聖母マリアにタンホイザーの罪がゆるされるのなら、自分の命をすててもいいと強く誓う。 その夜、うちひしがれた姿のタンホイザーがヴォルフラムの前に現れる。ヴォルフラムはやっとのことでタンホイザーからローマ行きの顛末を聞き出すのだが、教皇は、自分の杖に緑の葉が生え出ぬ限り、タンホイザーの救いはないと告げたと言う。教皇からゆるしは得られなかったタンホイザーは、ヴェーヌスに救いを求めようとする。ヴェーヌスが姿を現し、タンホイザーを迎え入れようとした時、ヴォルフラムがエリーザベトの名を呼んだ。これによって突如、タンホイザーは正気に戻る。ヴェーヌスは地中に姿を消して行くが、この瞬間、エリーザベトは神のみもとに召されてしまう……。

 ≪東京のオペラの森≫は、東京文化会館を軸にオペラとオーケストラ・コンサート、室内楽などを含んだ一連の公演を、毎年春に開催する一大プロジェクト。第1回目はリヒャルト・シュトラウスのオペラ『エレクトラ』の上演やアラン・ギルバートによる名演をとどろかせた。第2回目は、テーマを<ヴェルディとその時代>として、オペラ公演『オテロ』と、リッカルド・ムーティのオーケストラ公演『レクイエム』がともに大好評のうちに幕を閉じた。

東京のオペラの森2005『エレクトラ』公演より
 今回、3年目を迎える≪東京のオペラの森≫では、国内でのオペラの指揮は久しぶりとなるマエストロ、小澤征爾がワーグナーの歌劇『タンホイザー』を指揮する。演出には≪東京のオペラの森≫の記念すべき第1回のオペラ『エレクトラ』でも小澤と作品を手がけた、ロバート・カーセンを再度迎える。舞台を"現在"に置き換えて、主人公のタンホイザーの"芸術家"としての葛藤と、彼をめぐる社会との関わりを核とした意欲的な新演出に期待が寄せられる。そのタンホイザー役には、ヨーロッパ・オペラ界を牽引する"ワーグナー歌い"のステファン・グールド、ヴェーヌス役にミシェル・デ・ヤング、ヴォルフラム役にリュドヴィク・テジエなど、現在、世界中の歌劇場で活躍している豪華ソリストたちを集め、これ以上ない布陣で上演する。
 一方、名演を繰り広げ喝采を浴びた前回に続き、ムーティ指揮となるオーケストラ・コンサートでは、ヴェルディの『聖歌四篇』より「スターバト・マーテル」、「テ・デウム」、ロッシーニの『スターバト・マーテル』が演奏される予定となっている。
 毎年、海外の劇場と共同で新演出作品を制作し上演するオペラと、極上のオーケストラ・コンサートが堪能できる≪東京のオペラの森≫。満開の桜とともに春を祝う、この"音楽祭"を心待ちにしたい。
東京のオペラの森

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