「はじまりは日本舞踊」 

 美作流との出会いが人生をかえました。世界はあざやかに輝き、心は自由に、踊っている時間は本当の自分に戻れる気がします。

2007/09/30

2007年09月30日 | 日本舞踊
一年ぶりに螢の稽古がありました。来月のつくば物語に出演します。実はこの作品、私にとってはひどく苦い思い出ばかりでした。昨年二度も舞台に立っていたのですが、どうしても役柄を演じきれず、最初から最後まで身体が硬直したまま舞台を降りています。トラウマになりかけていた演目でした。しかし一年たった今、あれだけ理解出来なかった動きの流れが、自然と心身から伝わってきました。螢の呪縛から、解放された瞬間でした。重圧に浮き足立っていた体と心が、なんとか落ち着いてきたようでした。今お稽古に来ているお弟子さん達にも、諦めず、積み重ねることの力を、少しづつ伝えてあげたいと思う。そして今回、清元雁金の稽古も始まりました。ゆっくりした動きの中で、表現の深さというものを知りました。一歩先が見えてきた気がします。