「若手棋士の登竜門」と評される、将棋の第48期新人王戦(しんぶん赤旗主催)は準々決勝が進行中で佳境にさしかかっています。話題の中学生、藤井聡太四段(15)が新人王戦史上最年少優勝をめざしてベスト8入りしています。タイトル挑戦者、昨年の新人王など強豪も勝ち上がっており、第48期新人王の行方に目が離せません。
今期、最も注目を集めているのは、プロ入り後29連勝の新記録を遂げ将棋ブームに火をつけた藤井聡太四段の活躍です。大橋貴洸四段、横山大樹赤旗名人を破ってベスト8に駒をすすめ、準々決勝で佐々木大地四段(22)と対戦します(9月7日対局)。この勝者が決勝の大舞台をかけて、すでにベスト4入りを決めている石井健太郎四段(25)と顔を合わせます。
初戦の大橋戦は藤井四段自身が「途中あきらめかけた」と振り返るほどの大苦戦でした。「負けにした将棋をなんとか勝ってきただけに、優勝をめざして全力をつくします」と語っています。