バルーン飛ぶ平和な空守ろう
民間の佐賀空港を国内最大規模の陸上自衛隊の航空基地にするオスプレイ配備計画に反対し、佐賀市で7日、「オスプレイはいらない! 9・7佐賀県民集会」(主催=オスプレイ配備反対連絡会)が開かれました。県内外の約800人(主催者発表)が市街地をパレードし、「バルーン(熱気球)が飛ぶ、平和な空と海を守ろう」と声を響かせました。
防衛省の計画は、陸自のオスプレイやヘリに加え、米海兵隊の空港利用で最大70機態勢とするもの。訓練場所など詳細も明かさず配備を狙っています。
連絡会共同代表の稲村蓉子弁護士が開会あいさつ。特別報告で日本共産党の仁比聡平参院議員は、墜落事故の危険や「沖縄の負担軽減」のごまかしを指摘し、「海外で戦争する国づくりが進む中、『日本版海兵隊』の一大拠点を佐賀につくれば、戦争国家の最前線にされる。絶対に許されない」と訴えました。
リレートークでは、地域婦人会会長や牧師など各分野の代表が発言。海上自衛隊員だった弁護士の団野克己さん(59)は「一回、軍事基地化されれば、取り外しが利かない。ここで反対しなければいけない」と呼びかけ、拍手が起こりました。
長崎県佐世保市平和委員会の山下千秋さん(日本共産党市議)が「佐賀での軍事強化は、佐世保を日米共同の出撃基地として機能強化することにも連動する。反対の声を大きく広げよう」と連帯あいさつしました。
沖縄と連帯し、配備に反対する集会アピールが採択されました。