整備拠点強化の懸念も
新基地建設工事が再開されている沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブ沖で23日、「臨時制限区域」を示す侵入防止用のロープを取り付けたフロート(浮具)を延長するための作業が進められました。反対する市民らは、抗議船3隻、カヌー8艇で抗議行動を行いました。
(写真)張り巡らされたフロートに接近し、工事
強行に抗議するカヌー隊の人たち=23日、
沖縄県名護市、キャンプ・シュワブ沖
抗議船「不屈」の船長を務める木下卓さん(45)は、フロートに取り付けられたロープについて「政府はここまでやるかと思っていた。ロープを取り付けた支柱が海中に倒れ、侵入防止になっていない部分がたくさんある」と話しています。
キャンプ・シュワブゲート前では、市民ら60人が「米軍出ていけ、新基地建設反対・オスプレイ撤退」と抗議の声を上げました。
地元・名護市の女性(28)は「沖縄の民意は示されているのに、政府が基地建設を押し付けているのはおかしい」と話しました。
秋田県から参加した女性(61)は「秋田で自然保護の活動をやってきた。沖縄の美しい海、サンゴやジュゴンのために新基地建設を止めたい」と語りました。