沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の工事を強行している沖縄防衛局が、県民が監視・抗議行動をする米軍キャンプ・シュワブの第1ゲート前の歩道に鉄板を敷設した問題で、「基地の県内移設に反対する県民会議」は7月31日、沖縄防衛局に厳しく抗議し、即時撤去を求めました。
この問題は、27日夜から28日早朝にかけて突如、防衛局が三角形に突起した状態の鉄板の敷設を強行したもの。県民からは「目的は正当な抗議活動の排除だ」「日中は鉄板の上は50度以上になる。転倒すれば死んでしまう。殺人鉄板だ」と怒りの声が沸き起こっています。
井上一徳・沖縄防衛局長は「多数の工事車両が出入りするため、泥引き防止の敷き鉄板を設置した。歩行者の安全確保のため」などと正当化。県民会議の代表らは「泥よけは一切機能していない」「安全確保とは逆だ」と怒りを爆発させました。
日本共産党の渡久地(とぐち)修県議は「人権侵害そのものだ。県民の抗議行動を威圧し、精神的に弾圧するもので、公務員による拷問の禁止を定めた憲法36条に違反する」と批判。赤嶺政賢衆院議員は「全国に同様の事例はなく、抗議行動を狙い撃ちするものだ」と厳しく批判しました。
抗議には、糸数慶子参院議員(無所属)、照屋寛徳(社民)、玉城デニー(生活)の両衆院議員が参加しました。