米国や日本など12カ国が交渉を続ける環太平洋連携協定(TPP)に反対する米各団体と市民が7日、米連邦議会前で集会を開きました。参加者は、多国籍大企業や投資家の利益・特権のための自由貿易協定のTPPをやめさせるため、米政府・議会にいっそう働きかけようと結束を固めました。
集会には、全米通信労組(CWA)など各労組、米消費者団体パブリック・シチズン、自然保護団体シエラクラブなどの団体が参加しました。
大雨のなか、たくさんの市民が集まり、「私たちは公正な貿易を求める」「TPPは雇用をなくす」「連帯を」「民主主義は売り物ではない」と書かれたプラカードや横断幕を掲げました。
TPP交渉を加速させるために米大統領に強い権限を与える貿易促進権限(TPA)法の議会成立を阻止しようと、参加者は団結の声を上げました。
集会に参加したマリア・エレカさん(40)は「TPPの交渉の中身は秘密にされて多くの米国民には知らされていません。公正な貿易とは違う恐ろしいものです。反対の声を上げ続けます」と語りました。