アントニオ・サマランチ元国際オリンピック委員会会長が、日本のあるスポーツマンを評したことがあります。「スポーツ界のリーダーである以上に極めて優秀な外交官だ」▼卓球の故・荻村伊智朗さんのことです。1950年代に男子シングルスで2度世界を制し、日本の団体5連覇の立役者。その生き様を伝える明治大学の公開講座が9日、都内でありました▼“外交官”ぶりは中国と米国を結びつけた71年の“ピンポン外交”に始まります。91年には国際卓球連盟会長として世界選手権での北朝鮮と韓国の統一コリア結成に奔走。10回以上も北朝鮮に足を運び、政治の壁を越え、実現にこぎつけました。統一チームが女子団体で優勝した際は、両国の人々が朝鮮民謡のアリランを大合唱する光景が広がりました▼98年長野五輪招致のため、ともに仕事をした元日本オリンピック委員会職員の春日良一さんは語ります。「荻村さんは選手時代にスポーツが人々の融和をもたらすと実感し、一貫してスポーツによる友好、国際平和を目指していた稀有(けう)の人」▼いま北朝鮮問題をめぐり緊張が続いています。政治の世界では、対話や外交的解決が後景に追いやられ、軍事力行使容認の空気さえ漂います。その中でスポーツができることは大きくないのかもしれません▼しかし、来年2月には平昌(ピョンチャン)五輪が控え、2020年は東京、22年北京と東アジアでの五輪が続きます。スポーツが果たす“平和の外交官”の役割がこれほど求められているときはありません。
カテゴリー
- 戦争のない平和な世界を(27)
- 国会論戦(19)
- 各地の選挙戦(59)
- 嘘・偽り・でっちあげにだまされない賢さを(9)
- 言葉の危機(3)
- 嘘とごまかし政治はいずれ崩壊する(82)
- 日本共産党は広範な組織や団体・市民と連携(35)
- コラム(109)
- 白紙(0)
- もりや千津子、金子あきよ必勝ニュース (1)
- 守谷千津子(さいたま市南区 市議会議員) 行動記(7)
- 農業問題(1)
- 埼玉県、さいたま市、南区の出来事(85)
- 新型コロナウイルス対策(3)
- 野党共闘で安部政権を退陣に(148)
- 安保法制=戦争法を廃止にするまで(99)
- 集会・催し物・行事・ご案内(10)
- 南区の住民団体はこんな活動を進めています(27)
- 南区の市民団体の活動をご紹介します(10)
- 地方政治(138)
- 危険な安倍政権の軍国主義・国民弾圧許すな(476)
- 事実に基づいた歴史認識を!(50)
- 歴史の流れは平和外交(95)
- 自民党 アベノミクス・暴走・独裁政治(152)
- 脱原発へ!放射能汚染と原子力発電(254)
- 消費税増税必要なし、逆に経済を壊す(35)
- 安保・沖縄を問う!アメリカの占領下か!(309)
- 日本の農業を壊すな!(42)
- 世界に誇る日本国憲法を守ろう(43)
- 教育・保育・子育てを考える(70)
- 核兵器廃絶の世界を(74)
- 政党・政治家・官僚 の在り方を問う!(94)
- 環境破壊許さない!(20)
- 社会保障制度の改悪許すな!(64)
- 人権・生存権・労働者の権利を守ろう(195)
- 被害状況・被災地の現実(58)
- 大企業優先で命・暮らし・健康は?(28)
- 諸外国との外交(20)
- スポーツは国民の権利(0)
- 国際ニュース・世界情勢(201)
- 報道・ジャーナリズム(55)
- 選挙制度と国民の意思(6)
- 日本共産党は(115)
- 赤旗・後援会入会・入党申込み(4)
- ニュース(69)
- 集会・宣伝・懇談会・学習会・催し物(5)