最終盤に入った横浜市長選(30日投票)で、カジノ誘致反対、中学校給食の実現を掲げる市民と野党の共同候補の伊藤ひろたか候補(39)=無新=は、現職の林文子候補(71)=自民党、公明党推薦=を激しく追い上げています。伊藤陣営は、市民と野党の共同の力で必ず追い付き、追い越そうと猛奮闘しています。
最大争点のカジノ(賭博場)誘致と中学校給食実施の問題で、世論は明白です。地元紙の神奈川新聞が行った世論調査で、カジノ反対は65・2%にのぼり、中学校給食を「実施すべき」も53・4%で多数でした。
論戦では、「カジノより中学校給食を」と正面から訴えている伊藤候補が圧倒しています。伊藤氏の訴えや、宣伝に市民の共感、期待が急速に広がっています。伊藤氏を支援する「新市長とワクワクする横浜をつくる会」の法定2号ビラが各家庭に届くと、同会事務所には「期待している」との電話が次々に寄せられています。
一方、現職の林氏は選挙戦に入るとカジノ推進の姿勢を隠すなど論戦を回避。街頭にもあまり立たず、逃げ切りに懸命です。
市長選は、国政私物化、憲法壊しを進める安倍自公政権に「ノー」の審判をつきつける絶好の機会でもあります。
林氏は真っ先に自民党から推薦を受け、安倍政権が昨年強行したカジノ推進法の成立を歓迎するなど、安倍政権べったりで自民党いいなり市政を進めてきました。
林氏の最大のうしろ盾であり、安倍政権中枢の菅義偉官房長官(衆院神奈川2区選出)のおひざもとで、市民と野党の共同候補である伊藤氏が勝利すれば、安倍政権への痛打となります。
安倍政権の支持率が急落し、東京都議選で自民党が大惨敗する結果に、自民党のベテラン議員からも「仙台、横浜(両市長選)で負けたら終わりだ」との声が出ています。
23日投票の仙台市長選で市民と野党の共同候補が自民党推薦の候補を破って当選したことが伝わると、伊藤陣営の街頭宣伝への有権者の好意的な反応はさらに強くなっています。
同時に、公職選挙法の規定で選挙期間中の宣伝物に候補者名を載せられないため、伊藤氏の法定2号ビラを見た有権者から「カジノ反対、給食賛成なら誰に入れればいいのか」といった問い合わせも増えています。
伊藤氏は、街頭で「林市長の背中が見えてきました。お一人が10人、100人に支持をお広げください」と訴えています。伊藤氏の逆転勝利は、残された期間、「カジノより中学校給食を」「安倍政権におきゅうをすえたい」との市民の願いを託せる候補は、市民と野党の共同候補の伊藤氏であることを、全有権者に伝えられるかにかかっています。
伊藤氏を自主的に支援する日本共産党神奈川県委員会の藤原正明書記長は「仙台は変わった、次は横浜だと、市民のみなさんとともに懸命に頑張っています。しかし、候補者発表も遅れ、まだ有権者に声がかかりきった状況をつくれていません。大逆転勝利へは最後の最後までの猛奮闘が必要です。私たちもがんばりぬきます。市民と野党の共同の力で安倍政治を倒すため、全国からもぜひ、横浜のお知り合いに支持をお広げください」と話しています。