市民ら抗議
騒音や事故の危険などが問題になっている米海兵隊MV22オスプレイが24日、整備拠点設置を計画する陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に初飛来しました。運用中の陸自ヘリコプターのなかでも騒音の大きなCH47JAとの騒音比較が目的で、日米両政府が進めるオスプレイの「共通整備基盤」整備を地元に受け入れさせる狙いがあります。
駐屯地南側の中の島公園には、整備拠点化に反対する市民ら約200人が集まり抗議行動。「オスプレイは帰れ」などと声をあげました。
木更津駐屯地の整備拠点は、来年1月からの運用開始を予定。米海兵隊普天間基地(沖縄県)配備の24機のほか、陸自が装備予定の17機についても整備する計画で、年間5~10機が整備対象となります。
横田基地(東京都)を離陸したオスプレイ2機は、午前8時34分と45分に木更津駐屯地へ飛来。1機が、午前9時半ごろまで、ホバリングや周辺での旋回飛行を繰り返しました。抗議行動に参加した市民の簡易測定器でも、騒音は地下鉄の車両内や騒々しい工場の中に相当する81・8~91・2デシベルに達しました。
抗議行動をよびかけた「オスプレイは来るな 住民の会」の野中晃さん(76)は「オスプレイの騒音は、おなかを揺すられるような重量感のある音で驚きました。事故や騒音などから住民の安全・安心を守るためにも、戦争法の下の日米一体化や木更津や首都圏をオスプレイの巣にすることを許してはなりません」と話しました。
抗議行動には、日本共産党から斉藤和子衆院議員、丸山慎一県議、周辺自治体議員らが参加しました。