日本共産党国会議員団は3、4の両日、長野県大鹿(おおしか)村を訪れ、リニア中央新幹線の南アルプストンネル作業用トンネル坑口(非常口)や発生土仮置き場などを調査し、住民からの要望を聞きました。本村伸子、清水忠史両衆院議員と武田良介、山添拓両参院議員が参加。小林伸陽県議、北島千良穂、河本明代(無所属)両大鹿村議らも同行しました。
同村では4月に除山(のぞきやま)非常口、7月に小渋非常口の工事が着工。村内を工事車両が走行するため、幅が狭い県道や国道の拡幅やトンネル新設工事が進んでいます。
住民との懇談では「生活に使う道路でリニア関連の工事車両がすごく多くなり危険」「工事が本格化すれば、さらに1日1350台もの工事車両が走る」と渋滞や事故など生活への影響を危惧する声が出されました。
除山非常口の工事が着工された釜沢地区の住民は、崩れやすく危険な場所や道路の改良工事などを要望してきましたが、ほとんど却下され対策が不十分なまま工事が強行されたと憤ります。
村内の工事で発生した土を置く仮残土置き場の候補地も調査。沢筋に沿った候補地もあり、住民からも「大雨などで災害の危険がある」「仮置きというが、永久的に置かれることになるのでは」の声が寄せられました。
本村議員は「工事は始まったものの、実際にはまだ準備段階。残土の問題一つとっても最終的にはまだ何も決まっていない。沿線のみなさんと工事をストップさせるため、国会で追及していきたい」と語りました。
長尾勝副村長との懇談やJR東海中央新幹線長野工事事務所大鹿分室からの聞き取りも行いました。