一記者から手紙
「私も含めた数え切れない女性記者が、数え切れない我慢を重ねていることに、思いをはせてほしい」。20日の6野党合同院内集会では、一記者からの痛切な手紙が紹介されました。
「夜の電話で『今度キスしような』、取材のアポ(約束)を確定するメールで『デートを楽しみにしています』、『女性記者はホステスみたいなものだから』。本当は冗談で終わらせてはいけないとわかっていた。なのに、本当の気持ちを押し殺して笑顔で返したのはなぜか。取材相手だからです」
被害を受けても声をあげられなかった経験に、会場は静まりかえっていました。
「小さな記事にすらならなくても、会社に報告しなくても、友人や家族に語らなくても、自分で認識することすら忘れても、今回と似たようなことにどれだけ耐えてきたか」
セクハラ問題で辞意表明した福田淳一財務事務次官による言動のようなことが、現場では「毎日起きている」とつづられていました。
議員らは「被害者を一人にさせない。泣き寝入りさせる社会を作らせない」と決意を込めて、「#Me Too」と力強く掲げました。