金曜6時の恒例となりました、首相官邸前抗議行動。天気予報では激しい雨が予想され、大飯も再稼動されてしまったとあって、今回は空発か?とも思ったのですが、行ってみてビックリ!
20万人が参加したといわれた前回と、たいして変わらない人出です。前回を大幅に上回る、警察側の入念な通行規制のために、かえって人出があちこちに分散し、また、多くの人が傘を差しているため、人の列が大きく広がった感じです。
インターネットで、大飯原発前の雨の中の抗議行動の動画が、視聴者数の世界記録をたたき出しました。大人しいと言われ続けた日本の抗議行動が世界記録を生んだのです!あれで勇気づけられたのか、雨など意にも介さない様子です。傘を差していない人も、結構います。
カメラが雨で調子が悪く、いまひとつですが・・・
何より違うのは、みんなの「再稼動反対!」の声が、前回より大きいこと。前回より、怒っている人が多い。通行規制で身動きが取れない参加者たちが、警察官に詰め寄るシーンも見られました。
暴動になってはまずいと、ちょっと焦りましたが、警察官が割と寛大というか優しくて、けんか腰で詰め寄る人をなだめる感じでした。しかし、国会議事堂前駅で、数百人の人が「混雑しているから」という理由で駅の外に出してもらえなかったという情報もあります。どういうものでしょうか。
私たちが通行規制で身動きが取れないでいる頃、別の場所では坂本龍一氏が感動的なスピーチをしていました。大体こんな内容です。(赤字強調筆者)
「・・・僕も、ずっとこの間ニューヨークにいてここに来れなかったんですけれどもネットも見て、大飯原発前での抗議もずっと見ていましたし、あの再稼働反対のシュプレヒコールを聞いていて、気持ちとしては『身体はそこに居ないけど心は君たちと一緒だよ』というつもりで拝聴しました。」
「そして今回やっと官邸前に来れました。・・・これは一般市民が40年ぶりに声をあげている活動をしていて、一人の日本人として僕も参加したいと思って、きました。みんなで諦めずに声をあげましょう。・・・1基や2基ぐらい再稼働されてもへこたれないで、長い戦いなんだから、じっくりと腹を据えてやっていきましょう」
大メディアのカメラマンが、割り込むのは当然、という態度で強引に割り込んで坂本氏を撮影しようとして、皆に排除されるという、騒然としたなかでのスピーチでした。
大メディアが特別扱いされなくなったのです。少なくともこのような場所では。(ブログ「ざまあみやがれい!」などから動画を見ることができます。)これは、重要な変化なのではないかと思いました。
日本共産党からは、3週連続参加の志位委員長の他、笠井亮、赤嶺政賢、宮本岳志の各衆院議員と紙智子、山下芳生両参院議員が参加しました。
普段はおとなしい(?)私も、気がついたら大声で「再稼動反対!」と叫んでいました。それだけ熱気が凄かったのです。
小さい女の子、若い人たち、男性、女性、電動車椅子で参加している人、中には泣きながらシュプレヒコールをする年配の人。いろいろな人と、目と目をあわせて「再稼動反対!」のコールをするうち、今まで味わった事のない高揚感と一体感を感じました。多少無理してでも、ここに来て良かったなと思いました。
前回同様、7時半頃から、人波が道路にあふれ出し、いよいよ騒然として来ます。
首相官邸の方へ押し寄せようという人波を、懸命に阻止する警察官。
首相官邸前の交差点のところでは、さらに厳重な警備で、誰も入れません。
上の写真の左の外側では、抗議行動の主催者側の人たちが、首相官邸に人びとが突入するのを防ぐために一列に並んでいました。暴動になるのを、懸命に防いでいるのです。
しかし、今回も暴動になることはなく、8時少し前に、私はサンバを演奏しながら「再稼動反対!」とコールしている人たちの近くにいたのですが、感動的な高揚とともに抗議行動を終えたのでした。あたりに響きわたる、拍手と歓声。
もしかしたらここから歴史が造られるかもしれないのです。皆さんも参加してみて下さい。感動が味わえることを保証します。
とりあえず、7月16日(月)に代々木公園で12時半から行われる、さようなら原発10万人集会に、行きましょう!!! もう、行くしかないでしょう!!!