“オナガさんを知事に”
「沖縄のどこにも新基地はいらない!」「新基地推進の仲井真知事はやめよ!」の約3800人の唱和が沖縄県庁に響き渡りました。安倍政権が同県名護市辺野古への米軍新基地建設を強権的に推し進め、仲井真弘多(なかいまひろかず)知事が追従するなか、“人間の鎖”で県庁を囲む「止めよう新基地建設! 県庁包囲県民大行動」(主催=同実行委員会)が9日、那覇市で行われました。
県庁前を埋めつくした参加者は「辺野古新基地NO(ノー)」「県民は屈しない」と書かれた、海をイメージした青色のメッセージボードを県庁に向かって高々と掲げ、県民を裏切った仲井真知事を厳しく糾弾。30日告示(11月16日投票)の県知事選で、新基地建設断固反対を貫く前那覇市長のオナガ雄志(たけし)氏(64)を新たな知事に押し上げようとの訴えが相次ぎました。
日本共産党を代表してあいさつした渡久地(とぐち)修県議は、地元紙の世論調査で県民の80%、名護市民の87%が新基地建設に反対だと強調。「県民の団結で辺野古新基地断念、米海兵隊普天間基地(同県宜野湾市)の閉鎖・撤去の『建白書』を実現する県知事を誕生させよう」と力強く訴えました。
辺野古の現地から駆け付けたヘリ基地反対協議会の安次富(あしとみ)浩共同代表が、「新基地をめぐるたたかいは必ず勝利する。それを確実にするのは県知事選に勝つことだ。歴史に残るたたかいを繰り広げよう」と呼びかけると、参加者はひときわ大きな拍手と歓声で応えました。
県民大行動は、県議会野党4会派、県選出野党国会議員、「沖縄『建白書』を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」、県統一連、ヘリ基地反対協など7団体が呼びかけました。