埼玉県内で5日から開かれていた第49回全国保育団体合同研究集会は7日、閉会しました。「『子どもの今と未来を支える』保育の実現をめざす幅広い連帯の輪を築こう」と呼びかける集会宣言を採択しました。
開催地企画では埼玉県実行委員会が、平和な未来を子どもたちにつなごうと構成劇を披露。子どもとおとな250人が沖縄のエイサーを踊り、手拍子やカチャーシーで会場は一体になりました。
関東学院大教授の中西新太郎さん、作家の雨宮処凛さん、元SEALDsで大学院生の元山仁士郎さんがトークセッション。だれもが大切にされる社会のために、おとなは何をすればいいのかを語り合いました。
3日間で、全都道府県から9320人が参加しました。「保育士は小学生からあこがれの職業。こんなにたくさんいるんだとうれしくなった」と話すのは愛知県犬山市の女性(24)。「賃金が上がった実感はないし、一般企業よりまだまだ低い。地域の保育も充実させたい」
開催地の埼玉県実行委員会は、県内すべての保育施設を回り参加を呼びかけました。同県東秩父村で唯一の男性保育士(26)は各地で開かれる実行委員会にバイクで参加。「バイクで合研」という仲間をつくりました。「泥んこ遊びやかかわりを大切にする多くの人に出会って視野が広がり、夢を語り合えました」
来年は記念すべき第50回。大阪で開かれます。大阪府八尾市の女性(35)は公立保育所・幼稚園つぶしに反対する「MAMORUママパパの会」のメンバーら20人で参加。「30年前に母も私を連れて参加していました。まだつながっていない誰かを励ます合研にしたいです」