横田で監視・抗議行動
在日米軍横田基地にMV22オスプレイが初飛来した19日、東京都福生市の横田基地南側の公園で、住民団体などが抗議集会を開き「オスプレイ来るな」の怒りの声をあげました。横田基地問題を考える会、横田基地撤去を求める西多摩の会、横田基地もいらない!市民交流集会実行委員会、第2次新横田基地公害訴訟原告団、第9次横田基地公害訴訟原告団の5団体が呼びかけ、約300人が参加しました。
西多摩の会の寉田一忠事務局長は、監視行動開始早々の午前9時すぎ、2機のオスプレイが横田基地に着陸したことを報告。「地元の住民と自治体の反対を全く無視した行動に、怒りを込めてたたかいの輪を広げよう」とあいさつしました。
東京平和委員会、東京地評、新婦人都本部、社民党、福生生活者ネットが連帯あいさつし、5団体の代表らが決意表明。「横田の飛行機も頻繁(ひんぱん)に、部品落下を起こしている。人口密集地でさらに、危険なオスプレイの飛行は許せない」「オスプレイの全国配備を監視し、運動を広げよう」と訴えました。
日本共産党の吉良よし子参院議員、清水ひで子都議、周辺自治体の議員が参加し、吉良氏は「危険なオスプレイを日本中に配備することは絶対に許せません」と述べました。
2人の子どもを連れて参加した女性(38)は「子どものころから基地の爆音に脅かされてきました。子どもたちのためにもオスプレイは早く日本を出ていってほしい」と語りました。
札幌で市民200人デモ
米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが19日、民間の航空イベントに参加するため北海道に初めて飛来しました。札幌市東区では親子連れや労働者ら200人が「欠陥だらけのオスプレイは沖縄にも北海道にも必要ない」「アメリカに帰れ」と、地下鉄栄町駅前から陸上自衛隊丘珠(おかだま)駐屯地までデモ行進しました。「『オスプレイ来るな!』市民の会」が呼びかけたもの。
駐屯地周辺は、航空イベントを翌20日に控え、朝からジェット機が住宅地上空で繰り返し大きな音を響かせて飛行しました。
近くに住む看護師の女性(43)は「オスプレイは、これまでに何回も落ちている危険な飛行機。安心して暮らせない」と、夫とともにデモに参加しました。
「普段から自衛隊のヘリが家の真上を飛び、うるさくて仕方ない」という主婦(49)は「今度は音だけでなく、落ちてくるのでは」と不安を募らせます。