堺市長選(10日告示、24日投票)の告示まで1週間に迫った3日、本番さながらの激しい宣伝・組織戦が繰り広げられました。3選をめざす竹山修身市長(67)は「反維新」「反『大阪都』構想」を訴え、竹山氏を自主的支援する「住みよい堺市をつくる会」や各市民団体が市内各地で宣伝に取り組みました。
竹山市長は、堺市長選と同時に実施される府議補選(同市堺区)に民進党推薦・無所属、日本共産党支持で立候補予定の後給鈴菜(ごきゅう・すずな)氏の事務所開きで「政令指定都市・堺をつぶしに来る勢力とたたかいます」と決意を語りました。
堺区では「『市長は竹山さん』の風を吹かせよう」と60人以上が街頭宣伝に参加しました。参加者は9グループに分かれて、ハンドマイクやビラを手に、「堺はひとつ」「堺を壊す『都』構想はいらない」と元気いっぱい訴えました。宣伝前の集会には後給氏が激励に駆け付けました。ビラを受け取った子育て中の30代の女性は「(竹山氏が公約したように)保育料の無償化を2人目の子どもまで広げてくれたら生活が楽になる。ぜひ実現してほしい」と期待を寄せました。
民青大阪府委員会の呼びかけに応えた青年たちは、堺区・三国ケ丘駅前でシールアンケートによる対話をしながら竹山市政への支持を訴えました。
一方、同市長選で永藤英機元府議(41)を推す大阪維新の会は、松井一郎代表(大阪府知事)、馬場伸幸副代表(衆院議員)、吉村洋文大阪市長、永藤氏らが市内3カ所で街頭演説会を行い、根拠のない「堺は停滞」攻撃を繰り返しました。