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フランス ナチス虐殺の地

2013-09-09 | 国際ニュース・世界情勢

独大統領、初めて訪問

 ドイツのヨアヒム・ガウク大統領は4日、オランド仏大統領とともに、第2次大戦中にナチスの部隊が子ども205人を含む住民642人を虐殺した仏中西部のオラドゥールを訪問しました。虐殺後に焼き払われた町はナチスの蛮行を記憶にとどめるため、廃虚のまま残されています。

 ドイツ首脳による同地訪問は初めて。オランド大統領は「昨日のナチスの蛮行に正面から向き合える今日のドイツの尊厳」を表すものとガウク大統領の訪問をたたえ、「独仏友好は歴史に対する挑戦であり、全世界にとっての範例だ」と語りました。

 

 両者は、ナチスが400人の女性と子どもを閉じ込め殺害した教会や犠牲者の墓地、14年前に設立された「記憶センター」などを歩いて回りました。沈痛な面持ちの両大統領がそっと手をつなぐ場面もありました。

 

 ガウク大統領は、オラドゥール訪問に先立ち、仏テレビ局のインタビューで「犠牲者に手を差し伸べ、私はあなた方のそばに寄り添っていると伝えたい」と語っていました。

 

 オラドゥールの虐殺が実行されたのは、第2次大戦の帰趨(きすう)を決したノルマンディー上陸作戦直後の1944年6月10日。戦後直ちにドゴール将軍によって保存が決定されました。

 


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