さいたま市議会議員 守谷千津子
昨日の一般質問、最初の質問事項です。
今、障害者支援法によってサービスを受けている方が
65歳になった途端に
介護保険サービスを優先的に使うことが定められています。
このことから65歳以上の障害者は
今まで受けられたサービスが削減されたり
取り上げられてしまったり、と
様々な不利益が生じています。
無料であった利用料も1割負担が発生します。
この問題で、私は全盲のTさんから相談を受けました。
Tさんの人権、生きる権利にもかかわる
あまりのひどい実態に呆然としました。
幸いにも先ごろ、担当課の実態見直しによって
Tさんの支援は改善され、元のサービスに戻されました。
この問題、市の担当課に何度も是正を求めて
ようやく元の支援を取り戻したものですが
このことは、「しんぶん赤旗」日曜版8月20日号に
大きく掲載されました。
この問題を確認の意味も含めて
昨日の一般質問でとりあげました。
●国にこの矛盾した制度を廃止するように意見をあげる
●介護保険サービスに障害者支援のサービスを上乗せすること
●経済的に困難な人には
介護給付費なども自治体が負担する
●役所内での横の連携を強化して再発を防止する
等々を確認することができました。
本当に良かったです!
岡山県の障害者の方は、この制度は
障害者の人権を蹂躙して、憲法に反すると
国を相手どって裁判を闘っています。
全国の人たちを少しでも励ますことができれば良いのですが。
事例に取り上げたTさんがヘルパーさんに伴われて
傍聴に来てくれました。
Tさんは
「本当に良かった。役所が答弁してくれたことで
同じように辛い思いをする人を無くせれば嬉しい」と
言葉を残してくれました。
この問題、さいたま市がこのように前向きの答弁で
改善方向を示してくれた背景には
国会での高橋千鶴子衆院議員、小池晃参院議員などが
繰り返し質問して
厚労省から地方自治体に対して「事務連絡」文書で通達して
いたことによるものです。
国政と地方政治の連携、本当に大事です!
先日、サービスが戻ったときのTさんとのスナップ写真です。