日本共産党の山下芳生書記局長は21日、日米両政府が立ち入りを禁止する水域を拡大する合意をするなど米軍新基地建設に向けた工事着工を強行しようとしている名護市辺野古や、米軍ヘリパッド建設が強行されている東村高江を訪れ、連日座り込みを続けている住民や支援者とエールを交換しました。
(写真)辺野古で座り込みを続ける人たちと懇談
する山下芳生書記局長(左)
=21日、沖縄県名護市
山下氏は、辺野古の海岸で3716日間座り込みを続けているテントで懇談。前日の20日に何者かに荒らされたテントは、大勢の支援者が訪れていました。市民が「新基地建設反対の意思を示した住民投票(1997年)は私たちの誇り。(移設に断固反対を貫く)稲嶺(進)市長を絶対に支えていく」「ジュゴンの海を守るために反対し続ける」などの思いを語り、山下氏は「米軍新基地は世界の平和の流れに逆行する。基地のない平和な沖縄に向け一緒に頑張ろう」と呼びかけました。
「ヘリパッドいらない住民の会」のテントでは、「道路を車で走っていると(米軍機の)オスプレイが低空飛行して、映画を見ているようなすごいごう音だった」などの訴えがありました。
同会の伊佐真次さん(52)は「黙っていれば全て完成していたが、まだヘリパッドは2カ所しか完成させていない。全国の応援も得て、非暴力のたたかいで食い止めている」と語りました。
伊佐氏らの案内で訓練場を遠望した山下氏は「ヘリパッドは他国を侵略するためのもの。たたかいは暮らしと自然を守るだけでなく、米国の侵略行為を許さず、平和を願う世界の人たちの思いとつながっている」と語り合いました。