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大崎事件 即時抗告の検察批判 ― 弁護団 90歳 時間ムダにしないで

2017-07-06 | 人権・生存権・労働者の権利を守ろう

 鹿児島県大崎町で1979年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第3次再審請求で、鹿児島地検が原口アヤ子さん(90)の再審開始を認めた地裁決定に対して即時抗告したことを受け、弁護団が3日、鹿児島市内で記者会見を開きました。原口さんは、殺人罪などで懲役10年が確定し服役。事件から38年間、無実を訴え続けてきた原口さんの心情を踏まえ、「言葉が出ない」と憤りました。

 原口さんは今回で2度目の再審開始決定でした。弁護団の鴨志田祐美事務局長は「原口さんが信念を曲げずに闘ってきた38年の年月をどうして重く見ることができないのか」と、再審開始を拒んだ検察の姿勢を批判しました。

 森雅美団長は「原口さんは90歳。これで時間を無駄にすることになり、本当に残念だ」と強調しました。

 弁護団は原口さんに検察が即時抗告したことはまだ伝えておらず、鴨志田事務局長が原口さんに会って直接報告するといいます。同事務局長は「勝てるよと伝えたい」と力を込めて語りました。


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