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川内原発再稼働 不安・疑問噴出 - 薩摩川内市で住民説明会

2014-10-11 | 脱原発へ!放射能汚染と原子力発電

災害は 避難は 核ゴミは

 九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が、新規制基準に「適合」とする原子力規制委員会の審査結果について、県などによる住民説明会が9日夜、薩摩川内市で開かれました。住民からは「使用済み核燃料の行き先が決まっているのか」「事故が起こりうるものを稼働して安全だという説明は疑問だ」「避難計画を再稼働の条件にするべき」「誰が責任をとるのか」などと、再稼働に疑問や不安の声が続出しました。住民説明会は、10日には川内原発30キロ圏内の日置市で開催。いちき串木野市、阿久根市、さつま町でも順次開かれます。


写真

(写真)九州電力川内原発についての住民説明会で質問する参加者=9日、鹿児島県薩摩川内市

 9日の説明会には約1000人が参加。市民からは、「津波と台風の高潮などが重なった場合の対応はしているのか」など、地震や津波をはじめとする自然災害、テロへの対策についての質問が相次ぎました。規制委事務局の原子力規制庁の担当者の回答を聞いても、「回答になっていない」「納得できない」との声が出されました。

 10人が質問。9人が川内原発の安全性に疑問を投げかけました。

 「『リスクを最小限に抑える』というが、原発事故は起きたら抑えきれない。原発にリスクはいささかもあってはいけない」「経験則で考えていた以上のことが福島で起きた。テロ攻撃や隕石(いんせき)の落下など、想像もつかないことが起きたとき、どうするのか」「福島の事故が片付いていないのに、あなたたちの説明に説得力があると思っているのか」などです。

 規制庁の担当者の回答は、「絶対安全には到達できず、リスクは残る」「あくまで法律に基づく審査をしたもの」など、通り一遍のものに終始しました。

 会場内からは質問を求める手がいくつも挙がっていましたが、「定した時間を大幅に超過しています」と打ち切られました。

 安倍政権は、一連の住民説明会の開催で地元住民への説明を果たしたとし、薩摩川内市議会と同市長、鹿児島県議会と同知事の同意を得て、川内原発を原発再稼働の突破口にすることを狙っていますが今回の住民説明会は、そんな暴走は許されないことを浮き彫りにしました。


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