全国大学生活協同組合連合会は23日、第52回学生生活実態調査の結果を発表しました。小遣い、仕送りなど親の援助や奨学金による収入が減少傾向にあり、アルバイト収入を増加させるなど学生の苦しい経済状況が浮き彫りになりました。奨学金を受ける学生の93・1%は貸与型を利用しており、貸与型利用者の73・4%が返済に不安を感じていることがわかりました。
調査は昨年10~11月に85大学生協が参加し、2万115人から回答を得ました。経年変化をみるため30大学生協1万115人分を抽出してまとめました。
1カ月の収入は、自宅生の場合6万2310円で、前年から120円増。バイト収入は3万5770円で、5年連続増加し、2001年以降最高となりました。小遣いは1万4270円と1976年からの40年間で最低となり、奨学金も3年連続減少でした。
下宿生の収入は月12万820円と前年から1760円減少。バイト収入は2万7120円で1970年以降最高。仕送りはこの5年間、7万円前後で推移していますが、2000年には10万円以上の仕送りを受けていた学生が6割を超えていたのに、昨年は29・2%と、半減しています。(グラフ)
バイト就労率は、調査時点で71・9%(自宅生78・4%、下宿生66・8%)にのぼり、週20時間以上の就労が13・9%、深夜(午後10時から翌朝午前5時)の就労が20・7%でした。
奨学金を受けている学生は33・5%で平均金額は月5万7290円(自宅生27・3%5万4140円、下宿生37・5%5万8950円)。11年の37・9%から下落が続き、金額も減少傾向です。