レンゲ草は、豆科で大気中の窒素を取り込んで養分に出来る植物です。ほとんどの植物は、土の中の窒素分を根から吸収しています。だから、田畑の窒素分が無くなるので肥料をまきます、多くが石灰窒素です、酸性に偏った土をアルカリ性に変えることと、窒素分を補うのです。しかし、豆科の植物は進化していて大気成分の半分以上を占める窒素を直接利用出来ます。だから昔の人は、秋にレンゲの蒔を撒いて春に備えました。
春になりこのレンゲを肥料として使うのです。今は科学肥料を使うので、ほとんどレンゲ畑の風景は見られなくなっていますが、科学肥料を長く使っていると土はだんだん痩せていきます、そこでこのレンゲ、最近見直されているそうです。若芽やつぼみのついた茎や葉は天ぷら、ゆでて和え物にして食べられるし、ミツバチの密のもととしても重要、植物全体を、乾かして煎じて下痢止めや、下熱にも用いられる。
手に取るなやはり野におけ蓮華草 江戸時代の俳人飄水
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