この草「ソクズ」と言うらしいのですが、「クサニワトコ」と言う名のほうが良く知られているそうです。葉の形が樹木の(ニワトコ)に似ていて地上部が枯れる(樹木以外の草)植物、生薬名も(ニワトコ)接骨木に似ており接骨草という名が当てられています。「ニワトコ」 も 「クサニワトコ」も「スイカズラ科」,薬効も「ニワトコ」に似ていて、葉をもんで湿布して、打ち身や、ねんざを治したり、煎液で湿布するか、風呂に入れて入浴剤にすれば、冷え性、神経痛、リュウマチ、腰痛、腫痛,じんましんに効果がある等、多くの共通点がある。
乾燥した全草一日15グラムを600ミリリットル、の水で半量まで煎じ詰めて服用すれば、止しゃ剤となるだけでなく、半身不随にも効果があると言われています。煎じて呑まなくても、今出ている春の若芽を採集し、食べても予防になります。食べ方は塩を少し入れた熱湯でゆでて、水にさらし、からしなど少し刺激のある味であえると抵抗なく食べられます。マヨネーズあえにしても良いです。又、肉を薄く広げ、片栗粉、溶き卵、パン粉を付けて油で炒め焼きしても美味しく食べられます。「クサニワトコ」は暖かくなると急成長し背丈以上になる。
夏に花を咲かせ、秋に液化状の小果、花の割には果実がすくない。しかし、この果実砂糖を加えてジャムにすれば、中の小さな種がブチブチとして美味しいジャムになります。焼酎に漬けて作った果実酒も美味しいです。「クサニワトコ」は217年頃に書かれた世界最古の薬草の本(神農本草経)に記載されていて、古くから使われている薬草の一つ、長く使われてきたため、長所も欠点もよく知られており、その使用で害が出ることはない、最近知られたような薬草は、良く効く部分もある反面使用により思わぬ害が出る心配もある。
新しい薬草に興味を持ちますが、人、えの使用経験の長さを注意しないと思わぬ害に悩まされる事になりかねない。 薬草には上品、中品、下品の 三品に分けられています。上品は多く食べても良く、長く続けても良い薬草、中品は加工などで上品のように使えるがそのままでは毒性が残る物。下品は効果としては強くても毒性が強いので病気を治す為に短期的に使用するものと区別されている。それにしても現在のように科学で解明できない時代、一つ一つ先人達の生きるための知恵、おろそかにすべきではないと思う。
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